普及指導委員会

安全を確保する情報が欲しい« 普及指導委員会トップ

セーリングでは、「自然環境」という私たちではコントロールできない様々なリスクが発生する恐れがあります。また、練習の際のセーラーの体調や経験によってもリスクの大きさが変わります。

ハインリッヒの法則

「ハインリッヒの法則」とは、労働災害の分野で良く知られている、事故発生についての経験則です。

05-11件の重大事故の背後には、重大事故に至らなかった29件の軽微な事故が隠れており、更にその背後には事故寸前だった300件の異常、いわゆるヒヤリハット(ヒヤリとしたりハッとしたりする危険な状態が隠れているというもの。


事故報告とフィードバック

ハインリッヒの法則が示す教訓は、大事故を未然に防ぐためには、日頃から不注意・不安全な行動による小さなミス、日在ハットが起きないようにすることが極めて重要であり、日在ハットの情報をできるだけ早く把握し、的確な対策を講じることが必要です。
そこで、各団体の皆様からたとえ軽微であっても、事故報告を提出頂き、予防策をフィードバックすることで、皆様と自己の極小化を共有したく考えています。
事故報告書フォームは→こちら(docx)
タイトルに【事故報告】所属団体名を記載し、下記アドレスまで送付下さい。
jiko_houkoku@jsaf.or.jp

リスクを把握し、リスクを低減するためのリスクアセスメント

指導者の皆様が、日頃活動しているエリアに対応したリスクアセスメント表を作成し、 活用することで、セーリングをするうえで「安全な活動ができる環境づくり」や「全国の指導者がその場所で活動するときの危機管理に対する貴重な情報提供」に貢献できるでしょう。また、出艇前のブリーフィングのときには、協力者や参加者に対して、安定した有益な情報を提供することができるでしょう。
リスクアセスメント表のダウンロードは、→こちら(xlsx)
カストマイズ、および活用方法の解説は、→こちら(PDF)
リスクアセスメント表の記入例は、→こちら(xlsx)

動力船(救助艇/コーチボート)に関する安全

05-2動力船には、必ずキルコードがついています。これは、動力船を操縦している際、操縦者のミスやトラブルで、更なる事故を増加させない安全システムです。セーリングでは、コーチが傍に居るディンギーやセーラーに怪我をさせないように、エンジンを即座に切るためのものです。日本では使い方さえ知らず、活用している方が非常に少ない状況です。セーラーの安全を考慮し、必ずキルコードを正しく装着ください。特に、ディンギーの サポートをする場合には、必ずご使用ください。海外ではコーチがキルコードを使用していない場合、指導者資格がはく奪される国もあります。

05-3


キルコード未使用リスク映像

キルコード使用ガイド映像


ライフジャケット着用に関するガイド

国土交通省の省令改正により、2018年2月から小型船舶の同乗者全員のライフジャケット(桜マーク付き)着用の義務化が適用されています。JSAF 加盟団体、特別加盟団体が主催するディンギーレース、およびそのための練習など一部には、特例措置が適用されます。詳細は→こちら

コーチの持ち物

コーチボートや救助艇に最低限積んでおいたほうが良いものをリスト化しました。
ご活用ください。リストは→こちら(PDF)

以下は、指導者講習会でコーチボートに搭載している標準装備です。

05-405-5
●ワイヤーカッター付き万能ナイフ
商品名「LEATHERMAN OHT-NM マルチツール」
https://www.leatherman-japan.com/shop/products/detail/77
※上記URLは正規店のURLです。他のショッピングサイトでも販売がございますが商品購入に関しましては自己責任においてご購入ください。

05-605-7
●ファーストエイドキット
商品名「 自衛隊グッズ 個人用 携帯救急品キット」
https://www.san-kichi.jp/item/SH001/
※上記URLは正規店のURLです。他のショッピングサイトでも販売がございますが商品購入に関しましては自己責任においてご購入ください。

安全管理のために気象海象情報を確認

荒天が予想されている場合は勿論、そうでない場合でも、自分のエリアだけでなく、周りのエリアの情報も確認しよう。

» 気象庁 警報・注意報
警戒注意事項まで確認したいです。今後の切替の可能性に関する情報も確認しましょう。

海上保安庁からも、気象その他に関する情報をメールで受け取ることができます。
» 海上保安庁 緊急情報配信サービス
» 海上保安庁 海の安全情報

民間の気象情報会社ではメールで知らせてくれるサービスもあります。
» 日本海洋データセンター 沿岸海上気象データ検索
» MeteoEarth
» Windfinder
» Windy(赤)
» Windy(青)
» PredictWind

その他安全情報の入手

» 危機管理に関する提案 (JSAFレースマネジメント委員会)
» 安全対策リスト作成に対する提案 (JSAFレースマネジメント委員会)
» 練習時の安全対策リスト作成に対する提案 (JSAFレースマネジメント委員会)
» 提言書:危機管理の立場から見たヨットレース主催とは (JSAF危機管理WG)
» 安全対策・緊急対応フロ-チャート (インショア) (JSAF危機管理WG)
» 安全対策・緊急対応フロ-チャート (オフショア) (JSAF危機管理WG)
» 3.11 東日本大震災における 津波からの避難報告
B&G財団 » 水辺の安全教室 (子供向け紙芝居)
B&G財団 » 水辺の安全教室 (YouTube版)
政府広報 » マリンレジャーを楽しむために
海上保安庁 » 海で安全に楽しむために

  • 普及指導委員会

    普及指導委員会は、普及委員会と指導者委員会が2014年に合併してできた委員会です。2019年に制定されたJSAF指導者育成体系に基づき、JSAFの加盟団体/特別加盟団体に所属するジュニアからトップアスリートまでを支える指導者を育成するとともに、新たにセーリングスポーツに関わったり、興味を持ったりする方々のきっかけづくりの普及サポートをします。また、委員会メンバーも募集しています。ご興味のある方は →こちら

    委員長
    坂口 英章



    委員
    榮樂 洋光、今村 公彦、加藤 恵、霜山 厚、
    服部 祐太、中尾 和嘉、田淵 薫、大垣 俊朗、
    山田 寛、蛭田 香名子、小島 邦裕、柳 敏晴、
    藤本 麻子、結解 秀哉、川北 達也

  • CONTENTS

    » 指導者資格を取得(格上げ)したい

    JSAF指導者育成体系に基づくJSPO公認指導者資格

    » 指導者資格の更新準備をしたい

    4年に1回の更新手続きの半年前迄に更新講習が必至

    » 指導者資格の復活申請をしたい

    更新忘れや更新講習未受講者のために

    » バッジテスト検定員になりたい

    バッジテストの検定者の認定資格

    » 安全を確保する情報が欲しい

    過去の事故事例やリスク評価方法など

    » 指導教材を入手したい

    新しい指導方法法やポイント

    » 指導者コミュニティに入りたい

    全国の指導者が情報交換でき、役立つ情報や教材を提供

    » バッジテストを取得したい

    初級中級上級の概要、検定開催場所などを案内

    » セーリングテキストを入手したい

    Start Sailingからレベルアップまで画像映像を含めた教本

    » バッジテスト報告書を作成したい

    バッジテストの登録、報告手続き方法やフォーム

    » JSPO指導者表彰に推薦したい

    年に1度のJSPO指導者表彰制度

    » 普及イベントを実施したい

    各地で普及イベント開催の際のヒントを提供

    » 国際人キャリアを積みたい

    » World Sailingのコーチングを直接学びたい

  • 2014年6月以前のお知らせ

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