
40人を超えるジュニアセーラーが参加
12月21日~22日、今年も別府でのクリスマス合宿に参加させていただきました。やはり別府の環境は素晴らしい。コンパクトで整ったマリーナ。街へのアクセスの良さ。海は少し深いですが、アンカーを上げる一苦労もまた良き思い出となりました。恒例の夜のBBQは強風下で少し寒かったものの、それを払拭させる綺麗な花火が1万発打ち上がり大いに盛り上がりました。

海上練習の様子
今年はOPとILCA4の参加がありました。初日からなかなか良い風が吹きましたが、壮大な山々から吹き下ろす風は時には20kt、時には8ktのような極端なコンディション。選手は大変だったと思いますが、戦略を学ぶには絶好の機会だったと思います。私が担当したのはOPのA2クラスですが、まだまだ伸び代を持て余している選手たち。少し陸でブローが入ると海に出るのをためらう選手もいましたが、せっかく別府に来たので背中を押して海に出した選手もちらほら。誰しもが苦い経験をして立派に成長していくものです。子どもたちの成長は目に見てとれるほど顕著で初日よりも二日目の方が格段に上手になったように見えましたし、また練習の趣旨もしっかりと理解してもらえるようになったと思います。

佐藤麻衣子コーチの陸上講習
普段とは違う環境、周りの選手、練習方法など戸惑うこともあったかと思いますが、みんな一生懸命考えて周りを見ながら判断できていたと思います。参加された皆さんには、普段の練習でも今回と同じくらいの刺激を持って練習できているかを考えていただきたいです。ただ、乗るだけでなくてせっかくならやりがいを感じてほしい。その中で自分自身の成長を感じることができれば次の練習、レースにつながりモチベーションを高く保つことができます。

松永鉄也コーチの陸上講習
「五感を使え」なんてことをよく言われるかと思いますが、人は判断する上で一番大事なことは「目を肥やす、目を使う」だと私は考えています。ほとんどの情報は目から入ってきます。感覚はとても大事ですが、時には曖昧なものでもあります。ヨットレースではいろんなところを見ながら判断しないといけないことがたくさんあります。風、マーク、相手艇、セール、などなど。その中で優先順位を見つけて〝今すべきことが何なのか〟が分かるようになると安定したセーリングができるようになるでしょう。練習ではたくさんの意識を持って、それが習慣化されると当たり前のことが当たり前にできるようになります。それが反射的な動きだったり、判断だったり自然発生的にできることが増えてくると周りを見る余裕も出てきてどんどんレース思考になっていきます。このような好循環を作っていけるよう課題を持って意識して練習してくださいね。
最後に、このクリスマス合宿に際しご尽力いただきました関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。2日間という短い時間ではありましたが、子どもたちからパワーをもらい、また大いに楽しませていただきました。
ありがとうございました。(ジュニアユースアカデミーコーチ 松永鉄也)