年 頭 挨 拶
2025年を迎えるにあたりまして、JSAF会員の皆様、スポンサーの皆様、すべてのセーリング愛好者の皆様に謹んで新年のお祝いを申し上げます。皆様におかれましては、清々しい気持ちで新春をお迎えのことと、心からお慶び申し上げます。
昨年は、セーリング混合470級、岡田奎樹・吉岡美帆組が、2024パリオリンピック競技大会において20年ぶりの銀メダルを獲得することができました。その強さは努力もさることながら、お互いへのコミュニケーションと信頼関係で快挙を引き寄せたと確信しております。セーリング界にとっても悲願であり、これもひとえに、指導者の皆様、JSAF会員の皆様、加盟・特別加盟団体の皆様、JSAFを支援していただいている企業や個人の皆様方はじめすべての皆様のお陰と心から感謝申し上げます。2025年度以降も、新しい「勝ちに行く体制」を継続し、ロサンゼルス2028オリンピックでのメダル連続獲得を推進していく所存です。さらに、ブリスベーン2032オリンピックに向け、次世代選手を計画的に育成するとともに、次世代選手育成プログラム(HOPE育成プログラム)の内容をより高いレベルで充実させ、多様で幅広いセーリング活動を支援・強化していきます。
また、経営企画室各プロジェクトが継続的に取り組んできた「JSC組織基盤強化支援助成事業」の成果をもとに、JSAF会員ならびに加盟・特別加盟団体に対し、JSAFに関わり続けることに満足できるサービスやメリットを享受いただくべく、会員情報プラットフォームやマーケティング施策を積極的に還元していきます。さらに、ヨットクラブ、自治体や企業、個人、マリーナなどと連携し、セーリングに関わるコミュニティを創設するとともに、年齢や環境にかかわらず誰もが自分に合ったセーリングを継続できるような生涯スポーツとしての価値を高めてまいります。
セーリングは、男女を問わず、年齢を問わず、障がいの有無に関わらず、誰もが自分に合った楽しみ方ができる価値を持つインクルーシブなスポーツです。2025年のセーリングシーンが活発で活動的にさせていくために、JSAF会員の皆様の暖かいご協力をここにお願い申し上げます。また、JSAFスポンサーの皆様におかれましては、厳しい経営環境が続いている状況にもかかわらず、引続き多大なるご支援を戴いておりますことについて改めて深く感謝申し上げる次第です。
最後になりましたが、「セーリングをもっと楽しく(Maximize fun of sailing)」の実現に向けて、セーリングスポーツの国内認知度を高め、セーリングスポーツのより一層の普及のために、JSAF会員一人一人と加盟・特別加盟団体の皆様、専門委員会委員の皆様とともに、力を結集して、DEIや環境保全を推進し、先進的な競技団体になることを目指していきたいと思います。会員の皆様と共に、多様性と柔軟性をもったセーリング人生を送っていけるよう安心・安全なセーリング環境を整えてまいりたいと肝に銘じております。
セーリングを愛する皆様が「明るく、楽しく、前向き」に素晴らしいセーリングライフになることを祈念して、新年のご挨拶とさせていただきます。
2025年1月1日
公益財団法人日本セーリング連盟
会 長 馬 場 益 弘