「Globe40」出場のチームMILAI、4月8日にフィニッシュし世界一周達成2023/Apr/09
2022年6月26日にモロッコをスタートしたチームMILAIは、数々のトラブルを乗り越え、約9カ月かけて2023年4月8日にダブルハンドでの世界一周レース「Globe40」のフィニッシュ地点であるフランス・ロリアンに到着しました。チームの目標だった世界一周の達成を叶えると同時に、Globe40を完走し、総合3位となりました。
チームオーナー兼コスキッパーの中川紘司さんは幼少期からセーリングを始め、20歳でヨットから離れるも40歳を目前に再び海の世界にチャレンジした、自称“出戻りセーラー”です。スキッパーである鈴木晶友さんをミニトランザット挑戦時から応援し続け、今回は自身の夢の一つである外洋レースへの参加をGlobe40で叶えました。またITベンチャー企業の取締役副社長であり、最前線でビジネスをする二刀流セーラーでもあります。
全レグに乗船した鈴木晶友さんも幼少期にセーリングを始め、OP、スナイプ、モスなどに乗り全日本選手権、世界選手権などで実績を積みました。大学卒業後は一般企業に就職するも、幼少期に芽生えたヨットでの大陸間横断の憧れを忘れられず退職。ミニトランザット2019(単独大西洋横断ヨットレース)で大西洋横断の夢を叶え、そこからさらにのめり込み、世界の海を見たいという野望を持ってGlobe40に挑戦し完走。次なる夢は単独世界一周(のよう?)です。
チームMILAIは中川さんと鈴木さんを中心に、イタリア、フランスのセーラー計6人が集う混成チームです。そしてその航海は波乱万丈でした。全8レグ中3レグでトップフィニッシュをしたものの、トラブルシューティングで順位を落とすレグもありました。そして最大の試練は、レース中最大の難所ともいえるホーン岬を回った後に起こりました。
トップを走るチームMILAIがUFO(未確認浮遊物)と衝突。キールが大きく破損する危険な状態となったのです。マル・デル・プラタ(アルゼンチン)に緊急入港し、約1カ月かけて修理をするとフィニッシュ地点のフランス・ロリアンを目指しました。
第6レグまで優勝を狙えるポジションにいたチームMILAI。優勝の夢は絶たれましたが、世界一周・完走という目標に向け走り続け、無事、ロリアンに到着しました。
中川紘司:2019 年にマサと始めたこのプロジェクト。こうして、全員無事に世界一周達成出来たことを心から誇りに思います。ぜひ、次の世代がますます新しいチャレンジに挑戦してくれることを期待し、応援したいと思います。最後になりますが、クラウドファンディングでのご支援、企業スポンサーの方々の応援の言葉、これほど有り難かったことはありません。本当にありがとうございました。
鈴木晶友:長い長い旅がようやく終わりました。終わってみると早くも寂しさが込み上げてきています。世界一周する中で本当に多くの出会いがあり、沢山の方々に応援頂きました。次のチャレンジはまだ未定ですが、まずはこの体験を多くの方々と共有したいと思います。応援本当にありがとうございました。
詳報はチームMILAIのレースサマリーで