トウキョウズカップ2016ヨットフェスティバル2016/Aug/09

参加者もエンジョイ

参加者もエンジョイ

トウキョウズカップ2016ヨットフェスティバルは8月8日、無事に終了いたしました。

島周りのレースが盛んに行われていた時代からブイを回るレースが主流となり、回航ヨットレースも随分少なくなりました。
離島でアンカーリングをしてゆっくりとした時間と海を楽しむ――そんなヨットの楽しみ方があることも若い世代には馴染みがなくなり、経験する機会さえも薄らいできている昨今です。

ブイ回りのレースでは経験できない「吹き下ろしの風」、「潮」、「島の景色」を見ながら走らせるヨットの爽快感。夜の海が醸し出す何とも言いようのない「気持ち良さ」や「恐怖感」、外洋セーラーの皆様にはたくさんの思い出があることでしょう。

このようなレースの感覚と地元の皆様との交流という2つの醍醐味を味わえるのがトウキョウズ・カップです。
本レースはイベント性が色濃く、夏の思い出作りのために参加しているヨットも多く、当レースを楽しんで頂けていることと思っております。

さて今年、大島の岡田港をスタートしたBコース。
風がない中のスタートとなり、沖から広がる風を掴みながらのレース展開が始まりました。大島灯台を過ぎると乳ヶ崎からの向い潮と戦うことになり、元町から千波崎までのコースの取り方次第では勝敗が大きく変化します。今年は潮がとてもきつくてなかなか前に進まず、対地速度がマイナスという状況だったそうです。
風がなくなり、潮で戻され、今年のBコースは残念ながらフィニッシュすることが出来ませんでした。

一方、Aコースのスタートは台風の影響もあってか、風には恵まれ良いスタートが見込まれる海面でした。
ただしうねりが高く、フィニッシュまでずっとアップウインドとなるレース展開となりました。ヘルムスにとってはまったく気が抜けないハードなトリムが要求されるレースとなったことと思います。

また、来年も大島でお待ちしています。
夏の思い出のヨットレース、楽しみにして下さい。(レポートと写真/前田多満枝)

 
大会サイト
http://yacht.main.jp/tcup/

Aコースのスタート

Aコースのスタート



Bコースのスタート

Bコースのスタート



Bコースチェックイン

Bコースチェックイン



Bコースの表彰はなかったのでジャンケンで協賛品を配りました

Bコースの表彰式はなかったのでジャンケンで協賛品を配りました