白石康次郎さん、Vendee Globeへの出場を表明!2016/Apr/07

ヴァンデ グローブ出場を表明する白石康次郎さん(photo by Sachie Hamaya)

ヴァンデ グローブ出場を表明する白石康次郎さん(photo by Sachie Hamaya)

3月7日、海洋冒険家・白石康次郎さんの「Vendee Globe(ヴァンデ グローブ)」出場表明記者会見が行われた。

ヴァンデ グローブは単独無寄港無補給世界一周ヨットレース。1989年から4年に一度開催され、今回で8回目となる。

スタートはフランスのヴァンデ県レ・サーブル・ドロンヌ。その後、大西洋を南下し、アフリカ大陸の西側を走り、喜望峰を通過し、インド洋に出てオーストラリアのルーイン岬を航行。その後、オーストラリア、ニュージーランドの南を走り、南太平洋に出て南米大陸のホーン岬沖、ドレーク海峡を抜け再び大西洋に入り、スタート地のレ・サーブル・ドロンヌにフィニッシュする総航行距離2万6千マイルのレース。

2016年11月6日にスタートし、フィニッシュは2017年2月頃と予想されている。今回は27艇ほどがエントリーすると見られているが、前回大会は20艇が参加し、11艇が完走した。

レース艇には限定規格級のIMOCA60(全長18.28m、全幅5.5m、マスト高さ約29m)が採用されており、白石さんが乗る<スピリット・オブ・ユーコー>は2007年建造の艇だ。

「このレースのスタートはこれまで何度も見学してきたが、やっとスタートラインに立つ準備ができた。30年近く参加の夢を見続けてきたレースだ。いいスタートを切って、いいレースをして、日本に帰ってきたい!」と、白石さんはレースにかける意気込みを語った。

白石さんは4月11日に渡仏し、29日からクオリファイレースのスタート地であるニューヨークへ船を回航。5月29日にプレレースである「Transat NEW YORK-VENDEE」に参加し、6月上旬にフィニッシュ予定。この後、艇の整備とトレーニングを重ね、9月中旬にはいったん日本に帰国した後、再び渡仏して11月6日のスタートを迎える。

白石さんによると、レース艇の整備費、艤装品やセールの購入費用の5000万円を捻出するためにクラウドファンディング(インターネットを通じて不特定多数の人から資金の出資や協力を募ること)を活用するという。

日本セーリン連盟の会員である白石さんの挑戦に対し、河野博文JSAF会長は「セーリング仲間として全面的に応援していきたい。無事に世界一周を果たすとともに、良い成績をあげてきてほしい」とエールを送った。

Vendee Globe
http://www.vendeeglobe.org/en/

白石康次郎オフィシャルサイト
http://www.kojiro.jp/contents/news/20160407_vendee_globe.html

スピリット・オブ・ユーコーのイメージ図を手にする白石康次郎さん(photo by Sachie Hamaya)

スピリット・オブ・ユーコーのイメージ図を手にする白石康次郎さん(photo by Sachie Hamaya)



ヴァンデ グローブのコース図

ヴァンデ グローブのコース図