新年会および2024年度定期表彰式を開催2025/Jan/26


1月25日、東京・千代田区の大手町サンケイプラザに全国から約170人の方々が集まり「JSAF新年会および2024年度定期表彰式」が行われました。昨年は20年ぶりとなるオリンピックでのメダル獲得など、日本のセーリング界が注目される一年でした。明るい話題は新年会の雰囲気も盛り上げ、参加者たちは表彰者を称え、そして互いに懇親を深めました。

2024年度定期表彰受賞者
©JSAF/Sachie Hamaya


【2024年度 定期表彰】

功労賞:齋藤 愛子 氏
長年にわたる献身的なボランティア貢献をたたえるWorld Sailingの栄誉ある「Beppe Croce Trophy」を受賞。アジア人としての初の受賞で、女性として3人目の快挙です。

功績賞:岡田 豪三 氏
日本を代表する外洋レーサーとして、旧NORC・JSAFの外洋レースだけでなく、海外のレースにも積極的に参加。日本で最初のISPAクルーザースクールを 開校し、多くのセーラーを輩出されました。

優秀指導者賞:小松 一憲 氏
オリンピックに4回出場等の経験を活かし、日本代表監督としてアテネ五輪で銅メダルを獲得、2024パリオリでは岡田選手をはじめ、教え子3人が代表として活躍。コーチ業のモデルケースとして長年にわたり活躍されています。

優秀指導者賞:榊原 和久 氏
神奈川県藤沢市のジュニアセーラーの育成に貢献、OP協会でのジュニア指導において、他のジュニアヨットクラブの模範となる活躍をされています。

優秀指導者賞:関 一人 氏
ベネッセ・トヨタ自動車東日本セーリングチームのコーチとして、チーム結成以来、岡田・吉岡選手の指導にあたりメダル獲得に大いに貢献されました。

優秀指導者賞:土居 一斗 氏
JSAFのチーム専属コーチとして、チームとオリンピック強化委員会との調整業務に従事しながら、選手に最も近い相談役として、現場で指導にあたりました。

優秀指導者賞:山﨑 昌樹 氏
ベネッセ・トヨタ自動車東日本セーリングチームの監督として、チームの編成や予算の確保、現地でのサポートに奔走し、メダル獲得の立役者となりました。

栄光賞:ベネッセ・トヨタ自動車東日本セーリングチーム
パリ2024オリンピック 男女混合470級 銀メダル獲得
      スキッパー・岡田 奎樹 氏
      クルー・吉岡 美帆 氏
      チーム監督・山﨑 昌樹 氏
      チームコーチ・関 一人 氏
      チームトレーナー・玉城 千鶴 氏
      チーム栄養士・武田 哲子 氏

優秀競技者賞:木暮 俊貴 氏
2024年eSailing世界選手権3位

優秀競技者賞:月光セーリングチーム
2024年 J24世界選手権3位
         小島 広久 氏  
         市川 航平 氏
         宮本 貴文 氏
         松山 宏彰 氏
         森 俊介 氏
         川村 岳 氏

※定期表彰は表彰候補者を推薦する資格を有するJSAF理事、委員長、加盟・特別加盟団体代表からの推薦回答結果に基づき行われるものです。

JSAF Class/Club of the Year 2024 を受賞した4団体の代表者
©JSAF/Sachie Hamaya


また昨年に引き続き「JSAF Club/Class of the Year 2024 Presented by ENEOS」賞の表彰も同時に行われました。この賞はENEOS株式会社ご協力の元、セーリングを始める機会の創出、次世代育成を通じた 心身ともに健全な社会づくり、安全にスポーツに取り組める環境づくり などセーリング界発展への取り組みをするヨットクラブやセーリングクラブ、またクラス協会などの団体を讃えるための表彰制度です。2024年はノミネートがあった12件について、環境部門はJSAF環境委員会で審査を行い、その他の部門は常任委員会メンバーで審査したのち、12月の理事会で表彰を決定しました。

【JSAF Club/Class of the Year 2024 Presented by ENEOS】

地域社会部門賞:特定非営利活動法人 セイラビリティ江の島
地域住民や学校と連携し、多様な人々にセーリングの魅力を広める活動は、地域社会との絆を深めるだけでなく、誰もが参加できるインクルーシブな場を創出している。特にユニバーサルデザインのヨットを導入し、車いす利用者や高齢者を含む多様な参加者を受け入れる姿勢は、多様性を重視した社会モデルとして評価が高い。この取り組みは、セーリング文化の普及と地域活性化に大きな影響を与えている。 

環境部門賞:せとうちブループロジェクト実行委員会
海洋スポーツ団体、地域企業、大学が協働し、瀬戸内海の魅力や環境問題への啓発を進める活動を展開。eセーリング体験やアップサイクル展示、ライフジャケット講習会など多彩なイベントを実施し、防災意識向上にも寄与。2024年の活動では約700人が参加し、地域の海洋環境保全に大きく貢献ました。 

アクティブ部門賞:特定非営利活動法人 セイラビリティ三重
視覚障害者を含む誰もがセーリングを楽しめる環境を整備する取り組みを推進。独自開発のマーク案内アプリ「B-SAM」を活用し、全国ハンザ級ブラインドセーリング大会を開催。地域の学校と連携し、初心者でも参加しやすい仕組みを構築。ユニバーサルデザインのヨットを活用し、安全で包括的なセーリング体験を提供しながら、地域社会にも貢献する活動が評価された。

次世代育成部門:一般社団法人 徳良湖ヨット俱楽部
次世代育成に注力し、ジュニア部門を設立してOP級やハンザ級の育成プログラムを実施。東北ジュニア選手権など地域大会で成果を挙げ、若年層のセーリング技術向上を支援。地元小学校との連携で学年行事としてヨット体験を提供し、卒業までに全児童がセーリングを経験できる仕組みを構築。高校大学とも連携し、授業や部活動を通じて競技参加を支援。未来のセーラーを育てる取り組みを展開している。