日本セーリング連盟では2021年度、会員の動向・セーリング活動状況等を把握・分析して、今後のマーケティング推進に活用するためアンケート調査を実施しました。
日本セーリング連盟会員アンケート(2021年度)報告書(PDF)
■調査対象:日本セーリング連盟登録会員
■調査期間:2022年2月25日(金)~3月19日(土)
■調査項目:1.基礎情報
2.お子さんについて
3.趣味について
4.セーリング実施状況について
5.セーリングのきっかけ・継続理由・課題について
6. JSAFに対する要望・セーリングへの期待など
■配 布 数: 会員にメールにて配布
■回 収:1,243名(回収率約12.4%)
■結果概要:
◆年収1,000万円以上が24%を占めるなど高収入層が見られた。(50代は4割弱)
◆子どもを持っている会員のうち、27%の子どもがセーリングを習っている。
◆趣味ではマリンスポーツ・旅行が4割、車・ドライブが3割弱、アート、アウトドア・ウインタースポーツが2割強、リクリエーションスポーツ・登山・ハイキングが1割強、ボランティア活動は8%であった。
◆セーリングの楽しみ方は、趣味・ファンセーリングが最も多く5割弱(高齢になるほど増加)、競技大会参加(ディンギー・クルーザー)がそれぞれ4割ずつ(ディンギーは高齢になるほど減少)、知人との交流は4割弱であった。
◆セーリング経験は半数強が20年以上、JSAF所属年数は半数強が10年以上であった。30代・40代でも10年未満が20%強存在した。
◆セーリング同行者は固定クルー・チームメンバーが6割に上り、経験者の友人・知人が4割であった。未経験者友人・知人は1割程度、一人(30代が最も多い)が2割弱であった。子どもと乗るのは40代が多かった。
◆保有状況はクルーザーが個人・共同所有が高齢になるほど増加した。
◆セーリングを始めたきっかけは学校の部活・サークルが4割強、親の影響が1割、友人知人の影響が2割(高齢になるほど増加)であった。
◆セーリング継続の理由は海が好きだからが7割弱、交流を楽しむため・自然を楽しむため・競技力向上のためが4割強、日常のストレス発散が3割強(いずれも高齢・高収入になるほど増加)であった。
◆セーリング継続の苦労・困難なことは、経済的負担が3割強、時間的制約・仕事が忙しい(30・40代が多い)が2割強(高齢になるほど減少傾向)であった。クルーがいないは2割弱であった。人間関係が負担であるが30代で25%となっている。
◆JSAFに求めるサービスは、大会・イベント情報(50代・60代が多い)、セーリングをしない同伴者がハーバー等で楽しめる環境・サービス(30・40代が多い)が3割強、各種割引サービス・連携サービス、エキシビションレース・観戦システム開発・提供等が2割強であった。ファミリー向けイベント、競技リーグ創設は30代・40代で多かった。
◆JSAFが提供すべき情報は、クルージング・ツーリズムの寄港地・情報が高齢になるほど増加した。
◆発信すべきセーリング競技・スポーツの社会的価値は、海への親しみ・ふれあいの創出が6割強で最も多く、自然との共生・理解の啓発、海洋教育・学びの機会の提供、セーラーの人間的魅力・シーマンシップの浸透が5割前後であった。SDGs/環境保全への貢献は4割弱、健全・上質なコミュニティ交流・サロンやDEIの理念は3割弱であった(SDGs/DEIは公務員などが高い)。大学生・高校生会員は全体として割合が低く、全般的に高齢になるほど増加した。