49er級、49erFX級、ナクラ17級世界選手権
レース日初日は49er級のみ2レースを消化2019/Dec/03

49er, 49erFX, Nacra 17 World Championships, Auckland 2019 © Sailing Energy
世界有数のセーリング王国、ニュージーランドのオークランドを舞台に49er 級、49erFX 級、ナクラ17 級の世界選手権が始まりました(12 月3 日~8 日)。

今大会には40 カ国・地域から3 クラスあわせて207 チームが参加。東京2020 五輪の代表または国別枠獲得をかけた大事な大会です。日本からは49er級2 チーム、49erFX 級4 チーム、ナクラ17 級3 チームがエントリーしており、49er 級と49erFX 級の2 クラスは代表選考の最終大会となります。

レースの初日となった12月3日は前線通過の風待ちでレース開始時間が遅れたため、午後3時過ぎから49er級のみ2レースが行われました。

49er級には日本から高橋レオ/小泉維吹組と古谷信玄/八山慎司組の2チームがエントリーしていましたが、前週に行われたレース(オセアニアチャンピオンシップ)で高橋/小泉組が他艇との接触事故に巻き込まれ、スキッパーの高橋選手が負傷したため、今大会への出場を見合わせています。

89艇が出場している49er級は3フリートに分かれて2レースを行いました。

イエローフリートで戦った古谷/八山組は第1レース、風をうまくつかみ7位フィニッシュと好スタートを切りました。第2レースもいいスタートでしたが、逆サイドを選択したレース艇団が伸び、第1マークは30艇中25位と出遅れてしまいます。しかしその後はマーク回航ごとに順位を上げ、フィニッシュは17位まで順位を上げました。初日の総合順位は36位です。

「長い待ち時間がありましたが、レースができて良かったです。今日の風は強弱があり、風向も変化も大きいやんちゃな風でした。レース艇も、体調も問題ありません。明日もしっかりレースを組み立ていきたいです」(古谷/八山)

3クラス合同で開催している今大会。
49er級と49erFX級に出場する日本勢にとっては、来年の東京2020五輪代表選考の最終選考となる非常に大事な大会です。
49er級は今大会で上位19カ国以内に、49erFX級は今大会で上位21カ国以内に日本チームが1チームでも入れば、選考大会のポイント最上位チームが五輪代表に内定します。

すでに終了している2つの選考大会(スペインで開催されたソフィア杯とイギリスで開催されたヨーロッパ選手権)の結果、49er級は高橋/小泉組が18点、古谷/八山は7点を獲得しています。
今大会で古谷/八山組が上位19カ国までに入らなかった場合は、来年2月にオーストラリア・メルボルンで開催される2020年の世界選手権大会まで選考が持ち越されます。(レポート/西朝子)

■大会スケジュール
12/4(水)レースデイ2(予選シリーズ)
12/5(木)レースデイ3(予選シリーズ)
12/6(金)レースデイ4(決勝シリーズ)
12/7(土)レースデイ5(決勝シリーズ)
12/8(日)レースデイ6(ファイナルレース/メダルレース)

■成績
49er級(2レース終了時)
1位 Erik HEIL/Thomas PLOESSEL(GER) 3ポイント
2位 Kévin FISCHER/Jauvin YANN(FRA) 5ポイント
3位 Bart LAMBRIEX/Pim van VUGT(END) 7ポイント
36位 古谷 信玄/八山 慎司(JPN) 24ポイント

■出場日本人選手
49er級
古谷 信玄/八山 慎司(エス・ピー・ネットワーク)

49erFX級
山崎 アンナ/髙野 芹奈(ノエビア・日本体育大学/ノエビア・関西大学)
波多江 慶/板倉 広佳(豊田自動織機)
原田 小夜子/永松 瀬羅(豊田自動織機)
松苗 幸希/齊藤 由莉(無所属/早稲田大学)

ナクラ17級
梶本 和歌子/川田 貴章(橋本総業ホールディングス/ミキハウス)
飯束 潮吹/畑山 絵里(エス・ピー・ネットワーク)
田中 航輝/深澤 瑛理(富士通)

■公式サイト:
https://49er.org/event/2019-world-championship/#news
https://nacra17.org/events/2019-world-championship/
https://www.sidelineapp.com/events/49er-49fx-nacra17-world-championships/