11月20日、Louis Vuitton America’s Cup World Series Fukuoka 2016が最終日を迎え、3レースが行われた。
優勝したのはこの日4-2-3と走ったLand Rover BAR。初日に1-3-2と好走した貯金がものを言い、1-1-4と走ったArtemis Racingの猛追をかわしての優勝となった。この結果、Land Rover BARはシリーズ全体(英ポーツマス、スウェーデン、バミューダ、オマーン、米ニューヨーク、米シカゴ、英ポーツマス、仏、日本の9戦で構成)でも優勝を果たした。
日本のソフトバンク・チーム・ジャパンは福岡大会は総合5位となり、シリーズ全体でも5位となった。同チームの早福和彦総監督兼選手は、「率直に残念な結果でした。しかし、最終レースを2位でフィニッシュできたのは良かった。これまでのチームの努力の成果を出すことができました」とレースを総括した。
レースを観戦していた植松眞JSAF副会長&アメリカズカップ委員会委員長は、「素晴らしい大会でしたね。選手のパフォーマンスはもとより、レース運営の組織力も素晴らしかった。浜辺で観戦されていた方々も大いに盛り上がっていました。レース後、ケン・リード氏に会いましたが、Land Rover BARのスキッパー、ベン・エインズリーのテクニックを絶賛していました。まだまだ予断は許さないでしょうが、英国チームが一歩、抜きんでたとの印象を強く受けました」と早くも、2017年5月に始まるLouis Vuitton America’s Cup Qualifiersへの展望を語りました。
主催者の発表によると、この日レースを見るために福岡市地行浜には7700人以上の人々が、そして海上には150艇の観覧艇が集まったという。今までの日本にはなかった風景だろう。本大会でヨットレースの新しい形が披露されたことにより、新たなヨットレース・ファンは確実に増えたはずだ。そして、ソフトバンク・チーム・ジャパンがさらにパフォーマンスを上げて好成績を残し、次のLouis Vuitton America’s Cup Qualifiersを面白くしてくれれば、この数はもっと増えることだろう。
Louis Vuitton America’s Cup World Series 福岡大会 最終成績
1位 Land Rover BAR (1-3-2-4-2-3) 75点
2位 Artemis Racing(3-4-5-1-1-4) 75点
3位 ORACLE TEAM USA (4-2-1-3-3-5) 70点
4位 Emirates Team New Zealand(2-5-3-2-4-6) 65点
5位 SoftBank Team Japan(5-1-6-5-6-2) 61点
6位 Groupama Team France (6-6-4-6-5-1) 59点
Louis Vuitton America’s Cup World Series 総合成績
1位 Land Rover BAR — 512
2位 ORACLE TEAM USA — 493
3位 Emirates Team New Zealand — 485
4位 Artemis Racing — 466
5位 SoftBank Team Japan — 460
6位 Groupama Team France — 419
大会サイト
http://lvacws-fukuoka.americascup.com/
ソフトバンク・チーム・ジャパン公式サイト
http://softbank-team-japan.americascup.com/jp/home.html