ヤンマー 国際モス級世界選手権大会2016
イギリス勢強し!2016/May/25

モスワールド初日YANMAR Moth World Championship 2016@JUNICHI HIRAI / BULKHEAD magazine JAPAN

YANMAR Moth World Championship 2016@JUNICHI HIRAI / BULKHEAD magazine JAPAN

神奈川県三浦郡の葉山沖にて、5月23〜29日の日程で開催されている「ヤンマー国際モス級世界選手権大会2016」は、5月24日から白熱したレースが開始されました。

本番初日、朝のハーバーに選手たちの笑顔はありません。誰もが真剣な表情でレース艇の準備をする様子に、各選手がこの大会にかけるにかける意気込みを感じます。

レース初日のコンディションは南の風5〜10ノット。第1レースのスタート時はまだ軽風でしたが、第2レース、第3レースと時間がたつうちにどんどん風速が上がり、水中翼を装備した国際モス級らしいスピード感あふれるレースが展開されました。

初日の3レースを終えトップに立ったのは、イギリスのロバート・グリーンハウシュ選手です。現ヨーロッパチャンピオンの彼は、大会開始1週間前に葉山入りし、みっちり練習を積んだ後に一旦、本国へ帰国。昨日、再来日してレース本番に臨みました。グリーンハウシュ選手は、「昨日戻ってきたので時差ボケがまったくないわけではないけれど、今日は良いレースができたので気持ち良く眠れそうです。明日もこの調子でいきたいですね」とコメントしています。

二番手に付けたのは、オール2位でまとめたポール・グディソン選手です。北京五輪レーザー級の金メダリストである彼は、「もう少し風が上がる予報だったので、それに合わせて艇をセッティングしました。風が弱かったので急いで港に戻りフォイルを変えましたよ。まだ始まったばかりなので、どうなるかはまったく分かりませんが、明日からは強風で波も高いコンディションになるので、どんなレース展開になるか楽しみです」と話していました。

イギリスの若手、クリス・ラシュリー選手が3位に入り、大会初日はイギリス勢がライバルのオーストラリア勢を押さえる展開となりました。

日本勢は後藤浩紀選手が9位、梶本恆平選手が10位と2人がトップテン入りしています。こちらのライバル対決にも注目です。

25日は風が強まり、波も高くなる予報です。3レースが予定されていますが、上位選手にとっては腕のなる、それ以外の選手にとっては緊張を強いられるコンディションとなりそうです。(レポート提供/西朝子 モスワールド実行委員会)

日本勢トップの後藤選手。モスワールド初日YANMAR Moth World Championship 2016@JUNICHI HIRAI / BULKHEAD magazine JAPAN

モスワールド初日、日本勢トップの後藤選手。YANMAR Moth World Championship 2016@JUNICHI HIRAI / BULKHEAD magazine JAPAN