9月19日~21日の3日間、神奈川県・葉山新港・葉山沖で「日建・レンタコムカップ第24回全日本学生女子ヨット選手権大会」が行われました。
参加艇数は、昨年を上回る470級37艇、スナイプ級32艇。
470級の優勝は、松浦朋美④/関友里恵③ペア(関西学院大学)、スナイプ級の優勝は阿部七海④/窪田明莉④ペア(慶應義塾大学)、総合優勝は慶應義塾大学でした。
4~12ノットまでの風域の中、各クラス8レースを行い、全レース、オールクリアでのスタートでした。
■1日目
開会式終了後、200~240度6ノット程度のコンディションで3レースを行いました。比較的安定した南の順風コンディション下、地元関東勢を退け470級初日の暫定首位に立ったのは松浦④/関③ペア(関西学院大学)。
関西学院大学は今年11月に江の島で行われる全日本インカレに向けて、積極的に関東水域でのレースや練習に参加しています。
一方、スナイプ級初日の暫定首位に立ったのは、地元葉山を拠点に活動する阿部④/窪田④ペア(慶應義塾大学)。3-2-2の安定したスコアで暫定首位に立ちました。総合初日の暫定首位に立ったのは、慶應義塾大学。今シーズンの慶應義塾大学は、インカレ、定期戦負けなしで11月の全日本インカレに向けて勢いに乗っています。
■2日目
初日から一変、8ノット以上の風速、20~80度の風向でシフトの大きい海面で4レースを行いました。シフトに合わせた走りとコース取りがポイントになったこの日、順位を大きく上げたのは470級、市川③/永松③ペアでした。3回のトップフィニッシュで暫定2位に上がりました。ヘルムスマンの市川は、3年生ながら全日本学生ヨット連盟女子委員長を務め、選手としての活躍はもちろん、大会運営にも多く携わり、大会期間中も夜遅くまで準備をしていました。
スナイプ級は地元関東勢が上位を占め、2-3-3-4とまとめた中山③/上田②ペア(日本大学)が暫定首位に立ちました。暫定1位の中山③/上田②ペア(日本大学)と2位の阿部④/窪田④ペアは1点差となり、最後の1レースまで目の離せない展開になりました。
■3日目(最終日)
前日まで順調にレースを実施し、残り1レースを残し、最終日を迎えました。前日に引き続き、北の順風コンディションの中、70度の設定で1レースを実施しました。
470級は3日間安定した順位でまとめた松浦④/関③ペアが7位でフィニッシュし、本大会の連覇を決めました。
スナイプ級は2日目終了時点暫定2位の阿部④/窪田④ペアがトップフィニッシュを決め、最終レースでの逆転でクラス優勝を決めました。
総合優勝は470級準優勝(長堀④/武井④ペア)とスナイプ級優勝(阿部④/窪田④ペア)の慶應義塾大学となり、初の栄冠を手にしました。
レース終了後、リビエラ逗子マリーナにて「閉会式・表彰式」が盛大に行われました。
最優秀選手賞(MVP)にはスナイプ級の岸祐花①(中央大学)が選ばれました。ルーキーながら2度のトップフィニッシュで3位に入賞しました。
来年度の「日建・レンタコムカップ第25回全日本学生女子ヨット選手権大会」も葉山沖で開催予定です。(文責 関東学生ヨット連盟 委員長 鈴木諒)
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