
三重県で初めて開催されたジュニアユース・シーマンシップアカデミー
2023年12月15~16日、三重県津ヨットハーバーにて、三重県では初めてのジュニアユース・シーマンシップアカデミーが開催されました。受講生は三重県セーリング連盟ジュニアの小学生5人(2日目は6人)と中学生1人のOPセーラーが対象となりました。

アカデミーの拠点となった津ヨットハーバー
初日の15日はとてもいい天気で、午前中から陸風がしっかり吹いており、講義もそこそこに、海上に飛び出しました。気温もあがっていたため、午後からは風が落ちてくるのでは?という指導者たちの予想も裏切り、風の強弱は激しくなりながらも午後からもしっかり練習することが出来ました。セーリングを始めたばかりのセーラーが多く、初日は周りの風をしっかり見ること、セールトリムをしっかり行うことを中心に練習を行いました。
受講者のセーラーたちは、今回が初めての一年を通して練習するため、初めての冬の練習になります。チンをしたりしながら寒い中、一日中しっかりとがんばりました。

強い寒風が吹くなかでの海上練習
翌日の16日は、前日と打って変わって大変寒く、朝から20kt前後の強風が吹きまくっていました。
受講者のセーラーたちはあまり経験のない強風の中、艇の数を減らして出艇しました。海に出てから交代しながら乗っていきますが、交代→チン→チンおこし→交代、となかなかセーリングするには難しい状況でした。しかしながら、この強風を経験することにより、次回は乗ってやるぞ、次回は乗れるぞ、と思ってくれたらいいと思います。午前中に体力・気力をたくさん使ってしまったので(そして寒い!)、午後からは強風でセーリングするために必要な技術(ハンドリング、メイントリム)、セッティング、チンのおこし方などを講義して、今回のシーマンシップアカデミーを終了しました。
津ジュニアのセーラーは小学生が多く、これからOPのAクラスのレースに挑戦しよう、と盛り上がっています。三重国体も再び行うことになったそうなので、この中のセーラーが選手で国体に出場することもあるかもしれません。

2日目の午後はみっちり座学を行った
アカデミー開催中は、保護者のみなさんにも海上、陸上とも大変ご協力頂き、お昼にあがってきたときには、美味しいお昼ご飯と暖かい飲み物を用意して頂きました。名古屋メシとして有名な“天むす”の発祥のお店は津市にあるそうです!
セーリング活動には保護者の協力は必須ですが、セーラー自身が自分のことはしっかり自分自身で行えるようになり、今後OPから他の艇にステップアップして、セーリングを続けて欲しいです。
津ヨットハーバーには、ハーバーマスターのオリンピアンである佐藤さん、レーザー協会会長で、現役バリバリのレーザーセーラーの加藤さんなどレジェンドがいっぱいいます。先輩たちを見習いながら、今後もセーリングを真剣に楽しんで欲しいと思います。(レポート:講師 佐藤麻衣子)

未来の国体セーラー、オリンピックセーラーが育ちますように!