第24回 トウキョウズカップヨットフェスティバル2015は8月1日に開催されました。
■Aコース
Aコースは霧の中、幻想的な雰囲気の中のスタートとなった。
南の風がわずかにあったが、ほとんどないと表現した方がよい中を、午前7時に三崎港沖から伊豆・大島の波浮を目指す。
城ケ島を超える頃には6~8ノットの風が吹き出し、コースの半分ぐらいまでは順調な走りを確保できるようになった。
大島・風早の手前ぐらいからは潮がとてもきつくなり、風もさることながら潮との戦いも考えながらのコース取りが余儀なくされる。
今年も大島の西側を通過するコースなので、元町沖にはイエローフラッグを掲揚した船を警戒船として出し、参加艇にはその船の外側を通ってもらうようにしていた。
風は6~8ノット。向かい潮が1.5ノットあり、伴走船から見ると、船はヒールしているが走っていないように見えた。千場を越えると追い潮になるから……と漁師さんに言われたけど。
■Bコース
Bコースは南南西の12ノットの風が心地良く吹く中のスタートとなった。
スタート岡田港沖~大島西側通過、大島波浮港沖フィニッシュ約13.5マイルの短いコースだが、その時々で様々な顔を見せる島レース独特の醍醐味がある。
スタートしてからフィニッシュまで、前から横から後ろからやってくる潮の流れや吹き下ろしの風がある。島の近くを走るのか、遠く離して走るのかが判断の分かれどころ、その時その場所、場所で大きく差がついてしまう。
一度参加したらその面白さに取り憑かれるだろう島レース、味わってもらいたいなぁ~。
スタートシーンはヨットレースには珍しく陸上から見られるので、陸上応援団や一般の方々も楽しむことができる。今回も多くの方が来てくれて、スタート直前まで「どっちに向かって走るんですか~」「たくさん乗れるんですね~」など会話が飛び交い、緊張する中でも和やかな空気が流れていた。
島の多くの方々にサポートしていただき、夜の6時からは恒例の交流会が行われ、参加選手歓迎のイベントが開催される。漁協組合や婦人会の方々、青年団や大島高校の生徒もホスト側に回り、ビールや島の料理を提供してくれる。
今年も残念ながらAコースのフィニッシュはタイムアウト。来年はトウキョウズカップが始まって25年目となる記念大会となるので、コースの見直しを考え、みんなが参加したくなるようなコース設定を考えたいと思います。(レポートと写真/三浦多満枝)
http://yacht.main.jp/tcup/