470級女子 吉田・吉岡組 堂々の3位!
ISAFセーリング ワールドカップ ファイナル2014/Dec/01

吉田・吉岡組

吉田・吉岡組


11月26日~30日、アブダビ(UAE)で行われていたISAFセーリング ワールドカップ ファイナルで470級女子の吉田愛・吉岡美帆組(株式会社ベネッセホールディングス)が3位に入りました。

また、男子の松永鉄也・吉田雄吾組(株式会社スリーボンド)もメダルレースに進出し、8位に入りました

今回のレースに参加した日本の男女2チームは、11月24日に江の島での470級全日本を終え、その日の夜の便でアブダビへ移動という強行軍。
現地に着くや否や、日本から輸送したコンテナからレース艇を引き出し、27日からレースを戦いました。

ISAFはセーリングを「見せる競技」へと発展させるため、様々な試みを行っており、今回のISAFセーリング ワールドカップ ファイナルもその一つです。
これまで、100艇を超える参加艇でレースを行っていたワールドカップですが、40艇(ランキング上位30艇+10艇)の規模に変更し、シリーズを構成する5大会に加えて、ワールドカップファイナルを実施するというものです。

今大会は、ファイナルをシリーズ最高峰の大会へと導くための移行期間の皮切りになる初の試みです。
今年9月に開催されたISAFワールドのトップ10、ISAFランキングのトップ30以内の選手に招待を出し、そこから選出された選手上位20名のみで競うファイナルとなりました。

今後、ワールドカップの勝者とクラス別世界選手権のメダリストが集まってファイナルを競うことになり、これまで以上にエキサイティングで質の高いレースが行われるようにと企画されています。
本格的にスタートするのは2017年からですが、2015年から欧州シリーズは40艇に制限され、2年の移行期間の間に旧システムから新システムへ切り替え、2016年リオ五輪で完成させようとの計画です。

前述のように、セーリングを「見せる競技」へと発展させるため、ISAFはGPSトラッキングやYouTubeによるレース中継を取り入れています。
また、 ワールドカップをエリート大会にすることにより、選手が世界から注目される機会を増やし、セーリング競技をよりポピュラーにすることも目標です。

東京は2020年の五輪を控えて、セーリングの世界で大きな役割を期待されています。現在、中国で開催されているアジアサーキットも2017年からは日本で開催すべく、準備が始まっています。
その中での今回の成績は大きなきかっけになります。今後も日本から一人でも多くの選手がISAFセーリング ワールドカップ ファイナルに出場し、吉田・吉岡組に続く選手となるべく、しっかりと強化に取り組んでいきたいと思います。(JSAFオリンピック強化委員会)

大会サイト
http://www.sailing.org/news/39336.php