470は岡田/吉岡組がパリ五輪代表内定、FXは田中/永松組が銅メダル獲得!2024/Apr/07


Princesa Sofía Mallorca

パリ五輪への切符を手にした岡田/吉岡組
© Sailing Energy / Princesa Sofía Mallorca


スペイン・マヨルカ島のパルマで3月29日から4月6日まで開催された「第53回プリンセスソフィア杯」。男女混合470級は今大会がパリ2024オリンピックの代表を決める二次選考(最終選考会)でした。一次選考(470級世界選手権大会)で首位に立ったのは岡田奎樹/吉岡美帆組。次点の磯崎哲也/関友里恵組は11点差で追いかけましたが、リードする岡田/吉岡組が日本勢の中で唯一、メダルレースへの進出を決めると、その瞬間、岡田/吉岡組、磯崎/関組、そして吉田愛/吉田雄悟組、高山大智/盛田冬華組の4チームによる長く熾烈な代表選考の戦いが終わりを告げました。最終日は風が弱く、メダルレースは中止に。岡田/吉岡組は決勝シリーズの結果をもってパリへの切符を手にしました。

Princesa Sofía Mallorca

代表に内定した岡田(左)・吉岡ペア
©JSAF


「自分たちはパリオリンピックで金メダルを獲ることを前提にチームを結成しました。(今年の)470級世界選手権とプリンセスソフィア杯では、代表選考があり緊張したこともありますが、自分たちが思ったようなレースができなかったので、これからオリンピックで金を獲るためには何をしていけばいいのかということを明確にして、トレーニングを積んでいきたいと思います」(岡田選手)

「今回は軽風から強風まで様々な風域の大会で、男子に競り負けることもありました。オリンピック出場は3度目となりますが、パリに向けて覚悟を決めていきたいと思います。これまでやってきたことを続けながら課題を潰していき、自分たちのベストが尽くせるように頑張っていきたいです」(吉岡選手)

53 Trofeo Princesa Sofía Mallorca by Iberostar

第9、第10レースでは連続トップフィニッシュ
© Sailing Energy / Princesa Sofía Mallorca


今大会で躍進したのが、銅メダルを獲得した女子49erFX級の田中美紗樹/永松瀬羅組です。昨年の杭州アジア大会で同種目・銀メダルを獲得した2人ですが、世界の強豪が集まるビッグフリートのプリンセスソフィア杯で日本チームとしてメダルを獲得したのは初めて。最終日のメダルレースは行われませんでしたが、実施された14レース中3レースでトップフィニッシュする活躍を見せました。2人はパリ2024オリンピック出場をかけ、ラストチャンスレガッタへ挑みます。

Trofeo S.A.R. Princesa Sofia

銅メダル獲得の田中(左)・永松ペア
©JSAF


「今回は得意な風域でしっかり成績を残せたことと、課題にしている風域でもなんとか耐えることができ、3位という結果に繋がったことがとても嬉しいです。今月末に行われる、ラストチャンスレガッタでしっかりオリンピックの出場国枠を獲っていきたいです」(田中選手)

「今までの練習の成果をしっかりレースで発揮する、ということを目標にやってきました。それが結果に繋がったのは自分たちの良い刺激になったと思います。パリオリンピック、出場国枠獲得に向け頑張ります!」(永松選手)

大会公式サイト →こちら

オリンピックに向けた選考大会も残すところラストチャンスレガッタのみとなりました。一つでも多くの出場枠が獲得できることを期待しましょう。

【総合成績】
■男女混合470級(参加68艇)
1位:Camille LECOINTRE / Jeremie MION(フランス
2位:Jordi XAMMAR / Nora BRUGMAN(スペイン)
3位:Malte WINKEL / Anastasiya WINKEL(ドイツ)
9位:岡田 奎樹/吉岡 美帆(トヨタ自動車東日本/ベネッセホールディングス)
19位:磯崎 哲也/関 友里恵(ヤマハセーリングチーム‘Revs’)
23位:吉田 愛/吉田 雄悟(キューズフィクス/ピアソンマリンジャパン)
25位:高山 大智/盛田 冬華(ヤマハセーリングチーム‘Revs’)

■女子49erFX級(参加48艇)
1位:Jana GERMANI / Giorgia BERTUZZI(イタリア)
2位:Helene NAESS / Marie RONNINGEN(ノルウェー)
3位:田中 美紗樹/永松 瀬羅(豊田自動織機)
35位:松苗 幸希/畑山 絵里(建新)(シルバーフリート)
36位:市橋 愛生/後藤 凛子(早稲田大学/青山学院大学)(シルバーフリート)

■男子49er級(参加85艇)
1位:Diego BOTIN LE CHEVER / Florian TRITTEL PAUL(スペイン)
2位:Hernan UMPIERRE ODINI / Fernando DIZ BECERRA(ウルグアイ)
3位:Lukasz PRZYBYTEK / Jacek PIASECKI(ポーランド)
69位:嶋倉 照晃/上園田 心太浪(早稲田大学/佐賀県ヨット連盟・SAGA MIRAIプロジェクトクトJV)(シルバーフリート)

■男子Formula Kite(参加59艇)
1位:Maximilian MAEDER(シンガポール)
2位:Riccardo PIANOSI(イタリア)
3位:Denis TARADIN(キプロス)
56位:岩城 拓海(所属なし)(シルバーフリート)

■女子ILCA6級(参加116艇)
1位:Maria ERDI(ハンガリー)
2位:Zoe THOMSON(オーストラリア)
3位:Matilda NICHOLLS(イギリス)
81位:冨部 柚三子(福井総合病院/大阪体育大学)(シルバーフリート)

■男子ILCA7級(参加193艇)
1位:Michael BECKETT(イギリス)
2位:Philipp BUHL(ドイツ)
3位:Jean Baptiste BERNAZ(フランス)
74位:瀬川 和正(鳥取県米子産業体育館)(シルバーフリート)
88位:黒田 浩渡(ナブテスコ)(シルバーフリート)
127位:鈴木 義弘(明治安田生命)(シルバーフリート)

■女子iQFOiL級(参加76艇)
1位:Mina MOBEKK(ノルウェー)
2位:Maya GYSLER(ノルウェー)
3位:Lola SORIN(フランス)
45位:須長 由季(ミキハウス)

■男女混合Nacra17級(参加48艇)
1位:Ruggero TITA / Caterina BANTI(イタリア)
2位:Gianluigi UGOLINI / Maria GIUBILEI(イタリア)
3位:John GIMSON / Anna BURNET(イギリス)
30位:飯束 潮吹/西田カピーリア 桜良(エス・ピー・ネットワーク)
44位:渡部 雄貴/植田 実(瀬戸内ジョイクルーズ)