iQFOiL級女子 新嶋莉奈選手が銀メダル獲得2023/Apr/30
4月24日〜29日にフランスのイエールで開催されていた「フレンチオリンピックウィーク」で、iQFOiL(アイキューフォイル)級女子(参加22艇)に出場していた新嶋莉奈選手がメダルレースで快進撃し、予選シリーズ7位から総合2位にジャンプアップ。銀メダルを獲得しました。
【フレンチオリンピックウィーク iQFOiL級女子 総合成績】参加22艇
1位 CZE-98 Barbora SVIKOVA
2位 JPN-4 新嶋莉奈(エリエール)
3位 DEN-321 Laerke BUHL-HANSEN
4位 CZE-89 Katerina SVIKOVA
5位 CZE-289 Kristyna PINOSOVA
6位 JPN-470 須長由季(ミキハウス)
7位 TUR-577 Merve VATAN
8位 SLO-51 Lina ERŽEN
9位 TUR-191 Dilara URALP PALOMBO
10位 CZE-11 Katerina ALTMANNOVA
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12位 大西富士子(株式会社ホマレ電池)
16位 小嶺恵美(栃木県セーリング連盟)
17位 渡辺純菜(太陽コミュニケーションズ)
19位 山辺美希(サガミ)
地中海に面したフランスのリゾート地・イエールで開催される「フレンチオリンピックウィーク」は、セーリング競技のオリンピック種目が一堂に会するレガッタとして50年以上続く大会です。今大会には66カ国・地域から670人のセーラーが参加しました。
大会前半はミストラル(地中海に吹く西風の強風)が吹き荒れましたが、後半は一転して微風となるコンディションの中、日本からは8種目に26チームが参加。そのうちiQFOiL級の男子・女子、男女混合470級の3種目でメダルレースに進出し、iQFOiL級女子の新嶋選手が表彰台に上りました。
新嶋選手が銀メダルを獲得したiQFOiL級は、パリ2024オリンピックから新しく制式艇となったウインドサーフィン種目です。水中翼を装備し、ボートを海面から浮き上がらせて滑空します。オリンピックでは海上に設置したマーク(ブイ)を規定取りに回りフィニッシュの着順を点数化して競います。数日かけて複数レースを行い、上位10艇がメダルレースに進むのは他艇種と同じですが、メダルレースは新方式を採用しています。
他艇種が1レースしかメダルレースを行わないのに対し、iQFOiL級はクォーターファイナル→セミファイナル→ファイナルと3レースを行います。クォーターファイナルはメダルレースに進出した4〜10位までが戦い先着2名がセミファイナルへ。勝ち上がった2名とメダルレースに進出した2位と3位の選手4名でセミファイナルを行い、2着までに入るとファイナルへ。最後は1位の選手が加わり3名でレースを行い、フィニッシュ順に順位が決まります。予選で積み上げたポイントがリセットされるのがiQFOiL級のメダルレースの最大の特徴です。
新嶋選手は7位でメダルレースに進出しましたが、クォーターファイナル、セミファイナルと勝ち上がり、ファイナルレースで2着となり銀メダルを手にしました。
【新嶋選手のコメント】「今回は胃が痛くなるほど緊張しました。前半はあまり調子が出ずに自分からミスをしてしまうこともありましたが、メダルレースのクォーターファイナルで勝ち上がれてからはいつも通りの自分に戻ることができて力が発揮できたと思います」
フレンチプリンピックウィークには日本から五輪8種目に26人/チームが参加しています。
詳細はオリンピック強化委員会の公式サイトへ