世界史上初オリンピック・バーチャルシリーズのeSailing競技「ナクラ17級」でKG-R(木暮俊貴)選手が総合7位!!2021/Jun/27

オリンピック・バーチャルシリーズ第3戦「ナクラ17級」の決勝が6月23日(水)19:00(日本時間 6/24 AM4:00)に開催されました。
日本にとっては早朝4時のレース開始という厳しい条件となりましたが、日本人唯一決勝に進出したKG-R(木暮俊貴)選手は決勝5レース目まで6位の成績でメダルレースに進出。スタート時のペナルティで苦しい展開となりましたが8位でフィニッシュ。結果は総合7位と健闘しました。

優勝はイギリスのオーサー・ファーレイ選手。ナクラ17決勝には、東京五輪代表のバート・ランブリクス選手(NED;49er)ジョアン・カルドナ選手(ESP;フィン級)も出場していました。
決勝の様子は、IOCの「オリンピック・チャンネル」でライブ中継されました。

https://olympics.com/en/sports/sailing/

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バーチャル・オリンピックシリーズ ナクラ17級成績。
最終Madalレースはダブルポイント



KG-R(木暮俊貴)選手に大会の様子や心境、今後の目指すところ等を伺いました。


決勝本番前、感覚を失わない狙いで行った練習では多くの日本人プレイヤーが付き合ってくれ楽しみながら練習ができたことや、「オリンピックイベント、かつ有名選手がたくさん参加するからといって怖気づくことなくレースに臨みました。普段通りにプレイすれば上位に入れると信じていました。そのため、1レース目でコースミスをして大きく順位を落としたとき、心に余裕がありました。2、3レース目で前を走れたときは嬉しかったですが、あっけなくもありました。4レース目のレース終盤でペナルティをもらったときも、冷静さを保つことができたので、次の5レース目に悪影響を与えることはありませんでした。自分にとっては、どのレースも重要だったと思います。」
と振り返ってくれました。

レース中はランキングTopクラスの選手(Farley, ランブレックス, Tangi, Cardona等)を気にする余裕はなかったとのことですが、
「誰かが特別優れているといった印象はなく、ちょっとしたコンディションの差が結果に繋がっていると思った」
と分析をされていました。

メダルレース進出については、
「メダル圏内から大きな点差なくメダルレースに進出できたとき、ここまでリアルタイムで観戦してくれた方へ最低限のお返しができてよかった、と安心しました。メダルレースに進出した時には、あとは1位で帰ってくるつもりでスタートしましたが、ベストスタートはできませんでした。苦しい展開が続いたなかでのマークタッチで、さすがにメダルは諦めることになりましたが、1つでも順位を上げるために最善を尽くしました。」
と話してくれました。

動画では、コメンタリーのトーマス・アレックスがKG-R(木暮俊貴)選手について早起き・ノーヘルプでのレース展開等、これまでの実績をもとに紹介しており、昨年のネーションズカップの活躍以降世界的にも着目されています。

これからの日本のeSailingコミュニティへの期待や目指すところを伺ったところeSailingコミュニティがリアルSailingコミュニティの活性化につながることへの期待と、
「掴めるチャンスは掴んで、世界に挑みつづけます。今後も、eSailingを通してセーリング界を賑わしていこうと思うので、よろしくお願いします。」
と今後も日本のeSailingを牽引し続けながらもセーリング界を盛り上げていこうという力強く頼もしいコメントをいただきました。

今大会、普段のレースよりスタートの難しさを意識し他艇との接触に注意する等、優勝を目指しコンディションを整えて臨み、応援してくれている方の大きな期待を背負い大舞台で戦ったKG-R(木暮俊貴)選手。世界初のバーチャルオリンピック7位おめでとうございました。今後も活躍が楽しみです。応援しております。

※オリンピック・バーチャルシリーズ「ナクラ17級」予選6/17~6/19には7695名が出場(うち日本人218名)。3日間の予選がおこなわれ、KG-R(木暮俊貴)選手は日本人最高順位となる16位/89.9点を獲得し、日本人唯一決勝進出。KG-R(木暮俊貴)選手は昨年初めて開催されたeSailing2020Japan Cupの初代チャンピオンでもあります。

■ オリンピック・バーチャルシリーズ(OVS)
eスポーツのオリンピック公式イベントとして開催され、セーリングのほか、野球、モータースポーツ、サイクリング、ボートの5競技種目が採用されました。国際スポーツ連盟と連携し開催され、オリンピック・チャンネルで配信されます。この取組は、先月IOCが発表した「オリンピック・アジェンダ 2020+5」のうち、若者のスポーツへの参画を促すためのバーチャルスポーツ活用の提案に則っています。

■ OVSのeセーリング競技概要
外洋レース(Virtual Regatta Offshore)
リオデジャネイロ-東京レース 5/28スタート(約25~30日間)

インショアレース(Virtual Regatta Inshore)3艇種及びオリンピック複合クラス
1.Laser級   予選5/20~5/22 決勝5/23
2.49er級   予選6/3~6/5  決勝6/6
3.Nacra17級  予選6/17~6/19 決勝6/23
4.東京2020(オリンピック複合クラス) 予選7/23~8/3
  オリンピック グランドファイナル(オリンピック複合クラス)8/4

eSailingの紹介
℮スポーツ「サッカー」や「格闘系」のオンラインゲームのセーリング(ヨット)版です
セーリングゲームも各種ありますが「Virtual Regatta(バーチャルレガッタ)」はワールドセーリング公認のオンラインヨットゲームです。
オンライン上でも船首が波を切る音、風の強弱、風向の変化は本当に海上に出ているかのようにリアルで、シドニーやニューヨークといった素敵な海に一瞬で到着し、世界各国の℮セーラーと実際のヨットレースをしているような感覚で楽しめます。

■ VR社のゲーム
Virtual Regatta Inshore(VRI)https://www.virtualregatta.com/en/inshore-game/
Virtual Regatta Offshore(VRO)https://www.virtualregatta.com/en/offshore-game/
(ブラウザ版でのプレイ、及びiPhone/iPad版、Android版のダウンロードが可能)