
新しい年を迎え、謹んでお慶びを申し上げます。
昨年は、新型コロナの世界的蔓延のため、オリンピックの延期、セーリングワールドカップ江の島大会の中止をはじめ、様々な大会が中止または延期となったほか、ナショナル・チームメンバーも練習すらままならない日々が続きました。
その中でJSAFは、セーリング・スポーツの灯を消さないよう、安全・安心な大会開催のためのガイドラインの策定、学生への支援などの対応をして参りました。学生の支援には、多くの方々のご協力を戴きました。誠に有難う御座いました。7月、8月には和歌山でガイドラインを遵守した大会が無事に開催されたことも契機となって、ようやく各地でレースや練習が再開されてきたことに安堵いたしました。しかしながら、現在も新型コロナの感染が収束しない厳しい状況が続いております。
そうした中、今年は恒例の新年会も中止せざるを得ませんでした。会員の皆様にご挨拶する機会がなくなりましたので、この場を借りてご挨拶申し上げる次第です。
今年は愈々オリンピック本番の年です。JSAFでは、その直前にワールドカップ並みの国際大会「ワールド・イズ・ワン(世界は一つ)江の島セーリングカップ2021」をワールドセーリングとの共催で予定し、準備に着手しています。
新型コロナの状況もワクチンの接種開始など刻一刻と変化しています。JSAFは、オリンピックの成功とメダル獲得のため今できることを粛々と行い、組織委員会や神奈川県など関係の皆様とともに準備して参ります。
コロナの影響で全てのスポーツ団体が厳しい経営環境に直面しています。JSAFも例外ではありません。国などの支援策を最大限活用させていただきつつ、経営努力に努め、セーリング界の明日のために会員の皆様とともに頑張ってゆきたいと思います。皆様には是非ご協力をお願いいたします。この機会に、スポンサーの皆様にはご自身も厳しい経営環境に見舞われている中でもご支援を戴いていることに深く感謝申し上げます。
新型コロナの問題が一刻も早く収束し、明るい日々が戻りますよう、また、皆様が健康にこの一年をお過ごしになられますようにお祈り申し上げております。
2021年1月1日
公益財団法人日本セーリング連盟
会 長 河野 博文