平成30年ジュニアユースセーリング・シーマンシップアカデミー
第2回 葉山アカデミー2018/Jul/26

アットホームないいアカデミーでした!

いいアカデミーでした!

7月7~8日、平成30年ジュニアユースセーリング・シーマンシップアカデミーの第2回 葉山アカデミーが葉山新港で開催されました。


■初めに
今回、講師を予定していた本事業を主管するJSAFジュニア・ユースアカデミー委員長の中村公俊さんが「平成30年7月豪雨」の影響により神奈川へ来ることができませんでした。あらゆる手段を考え最後の最後まで神奈川へ来ることに挑戦していただいた中村コーチに感謝を申し上げます。また、今回、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

今回の講師は蛭田香名子の1人でした。7月7~8日に行った講習の受講生は葉山町セーリング協会メンバーで小学3年年生から高校2年生の総勢40名ほど。種目はOPと420で、会場は葉山新港でした。

■1日目
中村コーチが次の日に来れる可能性があったため、1日目のシーマンシップについての講習は2日目へ延期することとし、まずは420チームとOPチームに分かれて海にでました。

OPはレベルの確認も含めて普段の練習より少し長めのレース練習をしました。OPを教えるのは今回が初めてで、何を教えることができるか悩みましたが、セーリングの基礎を軸に選手へ伝えていきました。

この日はランニングでのサーフィング練習をするのに調度いい風と波だったので、どのタイミングでパンピングをしたら波に乗るのかという話をしました。実際に海上でタイミングを声掛けするとサーーーっと波に乗ることができて、初めて波に乗る感覚をつかんだ選手の驚いた表情がとても印象的でした。

選手に質問しながらコミュニケーションをとる蛭田講師

選手に質問しながらコミュニケーションをとる蛭田講師



■アットホームな懇親会
1日目の夜は保護者の方たちの準備により、懇親会を開いていただきました。子どもたちは学年関係なく仲が良く、とてもアットホームな感じで心が温まる催しでした。

■2日目
2日目の朝は420チームを指導しました。細かい技術的な話はできなかったのですが、世界選手権を控えている選手が多かったため、国際大会を見据えて、限られたスペースでスタートする練習、そして普段とは異なる環境でレースをせねばならないので、どうやって集中するかということを話しました。

OPはレース練習の課題を2つ作りました。
スタートラインの見通しを確認すること、風向を確認すること。スタート時にやることはもっとたくさんありますが、まずは1つの情報から自分のコースを選ぶことが大切だと考えました。

海上練習2日目

海上練習2日目



■シーマンシップ
最後にシーマンシップについての話をしました。
レースをする上で勝負にこだわりすぎて一緒にレースをしている艇が仲間だということを忘れないでほしいということを伝えました。具体的にはレース中における救助の話をしました。幸いにもセーリングのルールには救済があるので、艇から離れている人がいたり、救助が必要な艇を自分が助けることができなくてもそばにいて救助を呼ぶこともできるよね、というころを話しました。

シーマンシップの講義

シーマンシップの講義



■講習を終えて
今回初めてOPを教える経験を持ちましたが、子どもたちの純粋な取り組みがとても印象的でした。レースに勝つことを楽しいと思っている子、ヨットに乗ることが好きな子、ヨットの仲間に会うのが楽しいと思う子、それぞれに個性豊かでしたがどんな形でもヨットを楽しんで続けてほしいと思いました。
なかなか細かい指導ができませんでしたが、このような機会を与えていただきありがとうございました。(レポート/蛭田香名子)