創立60周年を迎えた小網代ヨットクラブ 記念パーティを開催2016/Mar/29

パーティを運営したスタッフ

パーティを運営したスタッフ



2016年3月26日、東京虎ノ門の霞山会館において小網代ヨットクラブ創立60周年記念パーティが行われました。

当日はメンバー、ゲストを合わせ200名余りの方が参加され、広く重厚な内装の会場はジャケット姿の男性諸氏と華やいだ女性メンバーで溢れました。

小網代ヨットクラブは、神奈川県三浦市の小網代湾の入り江の奥に位置し、正面に富士山を仰ぎ、関東近隣でも貴重とされる自然サンクチュアリー「小網代の森」を背後に控えた美しい泊地を拠点とするクラブです。

1955年(昭和30年)、小網代湾に本格的な外洋ヨット『MUYA』(33ft A.A.マッケンジー氏)、『古鷹』(20ft福永昭氏)、『WHITE CREST』(21ftゲイン&シーバー氏)の3艇が舫をとったことをもって創立年とし、以降60年にわたり活動を続けてまいりました。

1954年に福永昭氏(古鷹)、渡辺修治氏(どんがめ)らが中心となりニッポン・オーシャン・レーシング・クラブ(NORC)が設立され、当泊地はNORC「小網代フリート」として、外洋ヨット黎明期の中核フリートとして多くの外洋艇と外洋セーラーを輩出、外洋ヨット界を牽引してまいりました。

パーティは会長の伊藤彰男氏(アルファ)の開宴の辞に始まり、日本セーリング連盟名誉会長 山崎達光氏、同理事 平松隆氏よりご祝辞をいただき、江の島ヨットクラブ会長 浪川宏氏の乾杯と続き、来賓の皆様からは懐かしい昔日のエピソードが語られ、併せて本会の推進役を務めた古屋静男氏(ネプチューンⅫ)から当クラブ60年の歴史が披露されると、会場は昔話に花が咲き、オールドソルトの同窓会のようなくつろいだ宴となりました。

会場にはクラブ旗に並びNORCエンサインが掲げられ、歴史を物語る各艇がスクリーンに映し出されると、多くの方が在りし日にタイムスリップしたかの如く見入る姿が印象的でした。

最後に司会者に促され今もお元気で会場に足を運ばれたクラブ創立の立役者である福永昭氏(古鷹)の挨拶があり、思い出と共に後に続くメンバーへのメッセージを述べられました。

参加した小網代ヨットクラブのメンバーにとっては、先達たちが築いた創立以来今に続く外洋ヨット乗りとしての自主独立の精神を受け継ぎ、次世代につなぐ努力を続けるよう志を新たにしたパーティとなりました。(小網代ヨットクラブ 広報担当 里吉美恵子)

小網代ヨットクラブ
http://koaziroyc.jp/

ご挨拶いただいたJSAF山崎達光名誉会長

ご挨拶いただいたJSAF山崎達光名誉会長



 

ネプチューンⅫの古屋静男氏

ネプチューンⅫの古屋静男氏



 

古鷹の福永昭氏

古鷹の福永昭氏



 

パーティ会場に展示された小網代カップと銘板

パーティ会場に展示された小網代カップと銘板