JSAF外洋南九州が主催する第19回「MISHIMA CUP ヨットレース」は8月1日に実施され、無事、終了しました。来年20回を迎える同レースはより多くの参加艇を募るため、三島村硫黄島のロケーションがふんだんに登場する美しいプロモーションビデオを制作し、公開しています。JSAFの理事であり、同レースの実行委員でもある剝岩政次さんに制作の苦労話を寄稿していただきました。(編集部)
ミシマカップは1990年に第1回を開催し、以来26年が経ち今年19回を数えました。途中、台風や自然災害等で7回の中止がありましたが、現在に至っています。
島の活性化とヨットマンの交流を原点に始まった同レースですが、総務省、国土交通省等の大臣表彰を4回も受賞しているイベントに成長しました。一時期は50艇を超える参加希望艇があり、島での係留規模の小ささから参加を制限もした時期もありました。県外からの参加艇からは「楽しいレースでした」と毎回、好評を得ています。
しかし、ヨット界に限ったことではないのですが、高齢化、少子化で参加艇が減りつつあります。また、ヨット界の活性化を図るには、映像で訴えるしかないという思いが一方にあり、来年、第20回記念大会を迎えるにあたり、三島村の美しさ、海の美しさ、ヨットの楽しさを目で見て楽しんでもらおうと考え、プロモーションビデオを製作しました。
三島村硫黄島は鹿児島に一番近い離島ですが、移動するにはとても不便な島です。隣の屋久島、種子島は毎日ジェットフォイルやフェリー、航空便が運航していますが、この島は月に12便の村営フェリーしか移動手段はありません。映像の撮影には多くの機材が必要ですが、その搬入やスタッフの移動に苦労し、レース艇の撮影はゴールコミッテイをやりながらフィニシュの間合いを見ての空撮でした。夜間の長時間撮影では、虫に刺されながら悪戦苦闘しました。
しかしフィニシュ地点の竹島港内ではウミガメが出迎えるシーンもあり、非常にきれいで、撮影スタッフ一同が感動しました。9月には桜島・錦江湾エリアが日本ジオパーク(地球に関わる地層・岩石・地形・火山・断層などを含む自然豊かな「公園」のこと)にも認定されました。映像を見た方々から、ぜひヨットに乗ってみたいとの意見も多数寄せられています。
セーラのみなさま、来年の第20回ミシマカップに是非ともおいで下さい。映像はこちら→https://www.youtube.com/watch?v=sQZY3mBmyLk
大会サイトはこちら→http://mishimamura.com/mishima-cup/