3月13日~15日にかけて開催された「第4回JYMA選抜 大学対抗&U25ヨットマッチレース」(主催/日本ヨットマッチレース協会、日産マリーナ東海、後援/JSAF)で優勝したのは月光ボーイズでした。
同チームは、市川航平スキッパーを中心に去年から海外マッチレースに積極的に参加している期待の若手マッチレーサー。この2年間で鍛え上げたスキルを十二分に発揮し、見事、全勝優勝となりました。
2位は、博多でみっちりトレーニングをつんで参加した九州大学。月光ボーイズとの対戦は全敗に終わりましたが、その他のチームに対しては全勝です。「学生」の枠で捉えれば「全勝優勝」とも言えます。
2014年全日本インカレ完全優勝の早稲田大は3位でした。ほとんど練習せずに今大会を迎えましたが、3位に食い込みました。早稲田と慶應は毎年、練習をせずに参加することがスタイルとなっている様子。それでも常に良い戦いを繰り広げる点が総合的なチーム力の厚さを感じます。
一方で、大学間の枠を超えた混成チームの健闘が目立ちました。
4位がTokai Match Racing、5位は江の千葉同盟、6位にOsailing、8位は関西連合となりました。大学の垣根を超えた仲間で集まった4チームです。
勝つための充分な環境が揃っている大学ヨット部はごく一部に過ぎず、部の運営・存続で手一杯の大学は多く存在します。インカレで満足できる成績を残すことは至難の技ですが、今大会はそのような学生にとって、全国区の大学ヨット部と対等に戦える大きなチャンスとなりました。
大会主催者側が、毎年、選手に聞いていることがあります。「ヨットは社会人になっても続けるの?」という問いかけです。
これに対して「チャンスがあればやりたいです!」とのコメントが多く返されます。
本大会に参加する選手の多くは大学生活の4年間をセーリングに捧げ、さらに「キールボートを使ったマッチレース」という未知のレースに参加するチャレンジ精神あふれる若者ばかりです。このような勢いあふれる選手たちの姿を多くのセーラーに見ていただきたい、と願っています。これらの元気な選手たちに「チャンス」を与えたいと思います。(JSAFキールボート強化委員会)
関連サイト
http://www.matchrace.gr.jp/race/univ/