2023年1月23日、単独無寄港世界一周レースの最高峰「ヴェンデグローブ」へ挑戦する白石康次郎さんとDMG MORI SAILING TEAMの活動報告会が都内で行われました。
昨年11月にスタートした大西洋横断レース「ルートデュラム」では、スタート当日夜に発生した衝突事故で艇が破損し、リタイヤを余儀なくされましたが、今年は気持ちも新たに多くのオーシャンレースに参加することが予定されています。
白石康次郎さんの2023年レーススケジュール
7月:Rolex Fastnet
(イギリス・カウズ〜フランス・シェルブール 695nm ダブルハンド)
9月:Defi Azimut
(フランス・ロリアン〜ビスケー湾内 500nm ダブルハンド)
10月:Transat Jacques Vabre
(フランス・マンシュ〜カリブ海・マルティニーク 5800nm ダブルハンド)
11月:Retour A La Base
(カリブ海・マルティニーク〜フランス・ロリアン 3543nm シングルハンド)
三度目のヴァンデグローブ挑戦に向け準備を進める白石さんは、これらのレースに参加することで艇のチューンナップをしながらヴェンデグローブ2024-25の出場資格である航海マイルを獲得していきます。艇は現在フランスでリフィット中。浮力を増すためにバウにボリュームを持たせたり、フォイルを付け替えたりというのが主な改造点だそうです。

報告会では森 雅彦DMG MORI取締役社長から、2025年にIMOCA60で日本全国を回る「ジャパンツアー」や、フルクルーでの世界一周レース「The Ocean Race2027」、さらに次々回の「Vandee Globe2028」への挑戦も発表された
また報告会ではDMG MORI SAILING TEAMの若手スキッパー・エンジニア育成プログラムであるDMG MORI SAILING ACADEMYの1期研修生の活動も報告されました。
DMG MORIセーリングアカデミー 1期研修生
三瓶 笙暉古
國米 創
ロール ギャレー
アレクサンドル ドゥマンジュ
1期生の4人はオーシャンレースの登竜門である単独大西洋横断レース「ミニトランサット」に出場すべく、フランスを拠点に6.3mのモノハル艇で経験を積んでいます。三瓶さんとギャレーさんは今年、國米さんとドゥマンジュさんは2025年のミニトランサットに出場する計画です。今年のミニトランサットは9月にスタートします。
大海原を舞台に活躍するDMG MORI SAILING TEAMは今回、ミニトランサットを足がかりにオーシャンレースの扉を開く三瓶さん、國米さんら1期生に続く2期研修生の募集を発表しました。2期生の目標は2027年のミニトランサット出場・完走が目標です。詳細は後日発表されますが、オーシャンレースへの第一歩を踏み出したいい方はこのチャンスをお見逃しなく。
DMG MORIセーリングアカデミー 2期研修生 募集要項
募集期間:2023年2月1日〜4月30日
募集人数:4人
応募資格:次のすべての条件を満たす方
①心身ともに健康な方
②Mini Transat2027出場・完走を目指して本活動を優先できる方
③日常及びセーリング活動を円滑に行える程度の語学力
※年齢・性別は不問