単独無寄港世界一周ヨットレース「ヴァンデ・グローブ」をアジア人セーラーとして初完走した白石康次郎選手の「DMG MORI SAILING TEAM 白石康次郎VendeeGlobe2020完走報告会見」が3月31日、東京都内で開かれた。
この会見で白石選手は4年後の同レース再挑戦を早々と宣言。さらに、日本にもっとセーリング文化を浸透させたい、若手スキッパー、エンジニアの育成を行いたい、と今後の活動方針を語った。
4年後の再挑戦には今回の参加艇< DMG MORI Global One(グローバル・ワン)>を改造して臨むこと、また若手セーラーの育成にはMini6.50を活用して日本とフランスの2拠点で展開する、スキッパーだけではなくエンジニアやショアクルーの育成も視野に入れて活動することなどを明らかにした。
会見には森雅彦氏(DMG森精機株式会社 取締役社長)も同席し、「次回は8位を目指してもらいたい」と白石選手を激励した。
一方、会見に先立って馬場益弘JSAF副会長、中澤信夫同副会長は白石選手と会談し、セーリング文化を日本に広めるために白選手の活動を支援することを表明した。
具体的には、< DMG MORI Global One(グローバル・ワン)>の日本国内で行われる一般公開や外洋レースへのオープン参加などに協力すること。また、2024年夏のパリ・オリンピックには混合二人乗り外洋種目が実施され、同年秋には白石選手参戦のヴァンデ・グローブがスタートするため外洋レースの機運が盛り上がることは必至。そこで、この機を捉え2024年へ向けて日本の外洋レースを盛り上げ、さらには五輪・外洋種目の選手・関係者に白石選手がノウハウを伝授する場を設ける、などの具体的な話題が出た。