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第三話 大会2日め [ 11/Aug/2017 ]
波乱呼ぶ、雨のお盆の相模湾

夜の間降っていた雨がまだポツリポツリと残る朝。大会2日めは肌寒く、夏の盛りとは思えない天候となりました。
それでも風の方は予報を超えた10ノット~12ノットの北東風が続き、外洋艇の日本一を決める「ジャパンカップ」にとって、文句を言えないコンディションです。

昨日のフラストレーションを晴らすように、参加艇はスタートラインになだれ込みます。……そしてゼネリコが2回。そこですかさずI旗を揚げた吉田豊レース委員長。
そして10時49分、この日の最初のレース、第2インショアレースがスタートしました。

結果、このコンディションでは、最後尾から航く〈光風〉(FIRST40)、〈サマーガール〉(First40.7)、〈propaganda〉(A35)の3艇がハンディキャップにモノを言わせて大きくジャンプアップします。

結局、この日は3レースが行われ、1位-2位-1位と圧倒した〈サマーガール〉(First40.7)が総合トップに躍り出ます。
2012年東海大会、2013年西宮大会で連続優勝。2014年、2015年はお休みで、2016年の西宮大会で優勝。つまり出た大会ではすべて優勝。関東でも2003年の江の島大会で優勝している、まさにジャパンカップの常勝チームです。

〈サマーガール〉は、同じ全長40ft艇でも先行する4艇のHP40とはその性格が大きく異なり、1時間のレースで10分ほど後ろからハンディキャップ戦を戦っていることになります。

一方、先行するHP40の4艇間では熾烈な争いが繰り広げられており、10分後ろを走る艇団にかまっていられる状況ではありません。

リコールされる艇あり、追いつく艇あり。トップを走っているにもかかわらず大きな藻を引っかけて大きく順位を落とす艇あり。さらには衝突する艇もありと、悲喜こもごも。
その中で初日トップだった〈ブラック〉(BOTIN40)がこの日も4位-3位-3位と手堅くまとめ、〈サマーガール〉とは僅か1点差ながら2番手に踏みとどまります。

K-36 SAMURAIの3艇は、3艇ともオーナーヘルムということもあり、さらに激戦です。ここに〈タートル〉を交えて4艇がもう絡むこと絡むこと。
そんな中、初日から5位-6位-11位-4位の26点で、地元シーボニアの〈パピオン〉(伏見徹オーナー)が7位。K-36の中ではトップに立っています。

大会2日め(4レース)を終えた時点の成績表は→こちら(pdf)

第1話の直前情報で紹介した、
・4艇のHP40
・3艇のHP36 + ILC40
・後続の強豪3艇
という3つの階層がハンディキャップ戦ではみごとに渾然とし、大会は面白い展開になっています。

その他成績途中経過は→こちらから

明日、8月12日は、初島を回るショートオフショアレースです。得点は1.5倍。吉とでるか凶とでるか。勝負の行くヘは。

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