RACE REPORT

Day6

2024.8.2

男女混合ディンギー種目、好発進
第1レース1位、第2レース2位で暫定1位

マルセイユ・2024年8月2日

レース6日目。今日から男女混合ディンギー種目470級のレースが始まりました。日本からは2023年の世界チャンピオン、岡田奎樹/吉岡美帆組が出場し、初日の2レースを終えて暫定トップ。首位発進と好スタートを切りました。

ゼネリコで始まった混合ディンギー種目の第1レース。ピンエンド狙いの岡田/吉岡は2度目のスタートも攻めきってピンエンドのスタートを成功させます。そのままプランどおりにレースを進め、一度も先頭を譲ることなくトップでフィニッシュしました。

第2レースもピンエンドからジャストのタイミングでスタート。途中からスイスと競うレース展開となりましたが、冷静なレース運びで2位をキープ。2位のスペインと8点差の暫定1位で初日のスタートダッシュに成功しています。

男女混合ディンギー種目は1日2レースのオープニングシリーズが6日まで行われ、上位10艇によるメダルレースは7日に実施される予定です。明日から男女混合マルチハル種目Nacra17級も始まります。

昨日延期となった男女スキフ種目は今日、無事にメダルレースが行われ6名のメダリストが誕生しました。

女子スキフ種目49erFX級では、トップを独走し2位からの逆転での金メダルを確実にしていたオランダが、フィニッシュラインを間違えるというハプニングがありました。トップフィニッシュは暫定3位のスウェーデン。オランダがフィニッシュラインを越えたのは3番目でした。誰が勝ったのか?結果は2ポイント差でオランダが金、スウェーデンが銀、暫定1位だったフランスは銅メダルを手にしました。

男子スキフ種目の49er級ではスペインが金、ニュージーランドが銀、アメリカが銅メダルを獲得しました。

明日は地中海名物のミストラルが吹く予報です。

【選手コメント】

470級クルー・吉岡美帆選手
「今日はめちゃくちゃ緊張しました。でもその緊張が良い集中に変えられたと思います。第1レースは最初から下スタートで攻めきろうと話しており、想定どおりのスタートが(ゼネラルリコールも含め)切れました。その後の展開もプランどおりでした。明日は風が上がる予報です。まだしっかりとした作戦は立てていませんが、明日は耐える1日になるね、ということはお互いに認識しています。でも今日、得意な風域で後続にこれだけ点差を広げられたので、余裕をもってのぞめるのではないかと思います。
今年のマルセイユは特に暑いと感じています。ダウンウインドでは喉が乾いてしょうがありませんでした。明日に備えて力を付けるために、今日はお肉を食べたい気分です。」

470級スキッパー・岡田奎樹選手
「今日はしっかりと攻めきる、というのを目標としていたので、スタートラインの下側、ピンエンドを狙うというのをしつこくやって、ゼネリコにも引っかからず、目測を間違えることもなく、距離感もばっちりで、しっかり加速してスタートができ、ほとんど問題はなかったです。
2レース目は上マークを回った時点でスイスと自分たちの2艇だけが抜けた状態でした。スイスの後ろにいた自分たちのほうが艇速があったので、うっかり(相手艇の)上側に入ってしまい、スイスにコースの外側に連れて行かれてしまいました。結果的には2位でしたが、その間にスペインに抜かれる可能性もあったので、スイスとはあんな無駄なことはせずに、後続艇団とは十分な距離があったので、スピードを少し落として距離を保ちながら勝負すれば良かったなというのが反省です。
明日は風が強い予報です。風が強いとスピードが速い順に順位が決まりますし、強風が得意な選手がいるので、自分たちはまぁ5番ぐらいでいいんじゃないですか(笑)。オリンピックに向けて調整したセット(艇、セール、マスト)では、また彼ら(五輪出場選手)と強風での手合わせをしていないので、正直、強風でのスピード差が分かりません。走り始めて速いと思ったらトップを狙いますし、10番目ぐらいだと感じたらそこを目指します。だから明日はあまり期待しないでください。」