RACE REPORT

Day3

2024.7.30

田中/永松組は14位、富澤選手は15位
メダルレース進出をかけた戦いは続く

マルセイユ・2024年7月30日

レース3日目。今日のマルセイユはいい風が吹きました。レース海面によって違いはありますが、概ね南東の風15〜20ノットで、予定されていたレースが順調に行われ、スキフ種目は男女3レースずつ、ウインドサーフィン種目は男女それぞれ5レースを実施。レースを重ねる毎に国際大会で実績ある選手たちが力を見せ、順位を上げてきました。

昨日までメダルレース圏内にいた女子スキフ種目49erFX級の田中美紗樹/永松瀬羅組は、今日のコンディションに苦戦し14位、16位、19位で、暫定14位に順位を下げました。第9レースは途中まで艇団の中程に位置していましたが、ダウンウインドで沈。捨てレースを作ってしまいました。

反対に今日の3レースを3位、2位、1位でまとめ、昨日の19位から7位にジャンプアップしたのがニュージーランドチームです。スキッパーのJo Aleh選手は女子470級で金(ロンドン)と銀(リオ)のメダルを獲得しているベテランです。

スキフ種目は明日が予選最終日。メダルレース進出をかけ、田中/永松組にとっては正念場の1日となります。

ウインドサーフィン種目iQFOiL級は5レースのうち3レースはスラロームレース、2レースはコースレースが行われました。風上からスタートし、風下に向かって短いコースを走るスラロームは、スタートのタイミングが勝敗を大きく左右します。一方、風下からスタートするコースレースは、スタートやスピードだけなくコース選択も重要です。

富澤慎選手は今日の5レース、アップダウンのある成績でした。

最初のレースはスタートで出遅れ20位。2レースは抜群のスタートで3位となりましたが、続くレースはフライングを取られてしまい大きく順位を下げました。その後の2レースは得意のコースレースでしたが、風が強くなりすぎオーバーパワーで順位を上げることができませんでした。現在、全6レースを終え暫定15位です。

明日も今日と同じようなコンディションとなる予定です。スキフ種目は予選最終日で最大3レース(上位10艇が翌日のメダルレースに進出)、ウインドサーフィン種目はマラソンレース(長距離レース)を含む最大で4レースを実施する予定です。

【選手コメント】

49erFX級スキッパー・田中美紗樹選手
「今日は風が上がり、厳しい戦いになることは予想していました。自分たちの走りは前より良くなっていて、先頭集団にもスピードではついて行くことができています。ただ走りに必死になりすぎて、レース展開を上手く追えません。タイミングがちょっとずつ遅れて、それでジリジリ落ちてしまう。前よりだいぶ走れているからこそ悔しいです」

49erFX級クルー・永松瀬羅選手
「明日はメダルレース進出を目指して戦います。気合いを入れつつも、もう少し余裕を持ってレースに挑みたいです」

iQFOiL級・富澤慎選手
「コースレースは得意ですが、今日は風が強すぎました。風が強いと体が大きく体重のある選手が有利ということもあり、思ったような成績が取れませんでした。明日は気持ちを切り替えてのぞみます」