RACE REPORT

Day2

2024.7.29

ウインドサーフィン種目、富澤選手は暫定6位
スキフ種目、田中/永松組は6レースを終え暫定7位

マルセイユ・2024年7月29日
レース2日目。マルセイユは今日も快晴、真夏の日差しが照りつける暑い一日となりました。

風は朝から弱い予報でレースができるか心配されましたが、お昼前に男子スキフ種目の49er級が、続いて女子スキフ種目の49erFX級が出艇すると、ほどなく男女のウインドサーフィン種目もレース海面へと向かい、予定していた4種目で競技が始まりました。

昨日1レースもできなかったウインドサーフィン種目は、わずかに風が上がった時間帯を見計らってレースを実施。第1レース、富澤選手は得意な風下側からのスタートを狙い、絶好のタイミングでスタートすると、そのまま上位をキープし6位でフィニッシュ。本人曰く、「上出来の結果」でレースを終えました。

続く第2レースはスタートで大きく出遅れ苦しい展開となりましたが、終盤で風がなくなりレースはキャンセルに。しばらく待機しましたが風は吹かず、女子は2レース、男子は1レースで競技終了となりました。

男子ウインドサーフィン種目の暫定トップは、地元フランスの優勝候補、Nicolas Goyard選手です。富澤選手はレース前、Goyard選手と接触しフォイルが破損するアクシデントに見舞われましたが、なんとか初日を踏みとどまり暫定6位です。

女子スキフ種目・49erFX級の田中美紗樹/永松瀬羅組は得意な軽風コンディションでしたが、チョッピーな波にうまく合わせることができず今日の3レース、14位、12位、11位で終え、暫定7位となりました。

昨日からは順位を落としましたが、今日最後の第6レースでは、ほぼ風がなくなった最終レグでも永松選手が巧みなクルーワークでジェネカーに風をとらえ続けていました。軽風下での永松選手のジェネカーの扱いのうまさは、田中選手も全幅の信頼を寄せており、トップ選手も一目を置くテクニックです。

明日は良い風が吹く予報です。スキフ種目は3レース、予定どおりにレースがこなせていないウインドサーフィン種目は、明日5レースを行う予定です。

【選手コメント】

49erFX級スキッパー・田中美紗樹選手
「風が弱かったのですが、潮の影響もあり、チョッピーな波にうまく対応できませんでした。特に1レース目が苦戦しました。2レース目、3レース目は徐々に自分たちの走りができるようになりましたが、レースの展開にうまくついていけずもったいないことをしたなと思います。明日は気持ちを切り替えていきます」

49erFX級クルー・永松瀬羅選手
「1レース目、スタート前に中国とインシデントがあり、もしかしたらそれでちょっと冷静ではなかったのかもしれません。3レース目は風が落ちましたが、とにかくジェネカーを張り続けることに集中しました。張り続けられれば風がながれてスピードに繋がるのでがんばりました」

iQFOiL級・富澤慎選手
「最初のレースなので、得意な下マークギリギリを狙っていこうと思っていました。狙い取り、すごく良いスタートができたのですが、周りは上手い選手ばかりなので相手も速かったですね。他国の選手は皆、目の色が変わっていましたけれど、自分は冷静でいられました。それは、今回はチャレンジャーという立場だからだと思います。今日の6番という成績は花丸二重丸という感じです。これまでは初日がいいと守る気持ちになっていましたが、今回は今日のことはなかったことにして、明日が初日の気持ちで攻め続けていきます」