RACE REPORT

Day1

2024.7.28

快晴なれども風弱し
ウインドサーフィン種目はノーレースに
スキフ種目、田中/永松組は暫定4位の好発進

マルセイユ・2024年7月28日
開会式から遅れること2日、第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)セーリング競技がマルセイユで始まりました。レース日初日は男女のスキフ種目と、男女のウインドサーフィン種目のレースが予定されていましたが風が弱く、ウインドサーフィン種目は長い待ち時間の後に本日のレースがキャンセルとなり、スキフ種目のみ行われました。

4つあるレースコースのうち、一番沖に位置するフリウール海面で行われた女子スキフ種目の49erFX級は、南西〜西南西5〜10ノット程度のコンディションで、予定していた3レースを行うことができました。軽風を得意とする田中美紗樹/永松瀬羅組は、第1レースで4位と好発進。続く第2レースはスタートで出遅れますが、周回ごとに順位を上げ12位でフィニッシュ。第3レースで再び4位となり、暫定で4位に付けています。

同種目暫定トップは世界チャンピオンのOdile van Aanholt / Annette Duetz(オランダ)、2位は地元フランス、5位にはリオ、東京大会の金メダリストMartine Grael / Kahena Kunze(ブラジル)が続いています。

明日も風が弱い予報です。日本代表は今日と同じく、男子ウインドサーフィン種目と女子スキフ種目のレースが予定されています。

【選手コメント】

49erFX級スキッパー・田中美紗樹選手
「二人とも全然緊張せずに普段通りにレースに入っていくことができたのが良かったと思います。風は1レース目が10ノットぐらいで、2レース目にかけて徐々に落ちていき、3レース目の後半で少し上がりました。得意な風域ということもあり、落ち着いてレースをできたのが成績に繋がったと思います」

49erFX級クルー・永松瀬羅選手
「2レース目はスタートで出遅れてしまいました。アップウインドではなかなか挽回できませんでしたが、最後のダウンウインドで上位船団とセパレートして順位を上げることができました。そこは美紗樹がコースをしっかり見てくれました。明日も普段通りのパフォーマンスを出していきたいです」

iQFOiL級・富澤慎選手
「初日のレースがキャンセルになりましたが、むしろ自分は短期決戦になったほうが有利だと思っているのでプラスに考えています。5回目のオリンピックという経験と、今回は(新艇種になり)本当にチャレンジャーという立場なので、変なプレッシャーもなく全力でいくだけです。(五輪出場を決めた)ラストチャンスレガッタの決勝シリーズ1本目のような気持ちで、攻めたレースをして結果を出してきたいです」