RACE REPORT

Day10

2024.8.6

男女混合ディンギー種目、岡田/吉岡組は暫定3位でメダルレースへ
男女混合マルチハル種目は総合17位で大会を終える

マルセイユ・2024年8月6日

レース10日目。マルセイユは今日も風が弱く、男女混合ディンギー種目470級はジリジリするような微風の中、2レースを実施。オープニングシリーズは全8レースで終了しました。

470級の岡田奎樹/吉岡美帆組は、9位—3位でフィニッシュ。暫定3位で明日のメダルレース進出を決めました。オープニンシリーズの上位10艇によって争われるメダルレースは、得点が通常の倍(1位2点、2位4点……)になります。岡田/吉岡組と暫定1位のオーストリアとの点差は11ポイント、暫定2位のスペインとは4ポイント差のため、十分逆転が狙えます。しかし4位のスウェーデンとも4ポイント差です。明日のメダルレースは痺れる展開となりそうです。

男女混合マルチハル種目Nacra17級は、今日3レースを行い全12レースのオープニングシリーズが予定どおり終わりました。飯束潮吹/西田カピーリア桜良組は11位—17位—11位とまとめ総合17位で大会を終えています。

今日予定されていた男女ディンギー種目ILCA6/7級のメダルレースは風が弱く、実施できませんでした。メダルレースは明日に持ち越し。明日はILCA6級、ILCA7級、Nacra17級そして470級の4種目でメダルレースが行われる予定です。

【選手コメント】

470級スキッパー・岡田奎樹選手
「今日はある程度点差を意識しながら、3レースやって明日に向けて上とトントンぐらいに持っていけたらいいなぁと思ってレースをしていました。暫定2位のスペインと1位のオーストリアに勝ちにいこうとタッキング合戦し、ちょっと絞めたレースをしていたのですが、途中でポルトガルが入ってきちゃって、正直、ちょっと邪魔だなと思いました。その後、艇団が団子になった時にインシデントがあり、ルール的に自分がペナルティターンをすることになり、順位を下げたことがもったいないと思います。
点差が近い艇をどこまで追っかけるのか、どこで切り替えるのか。今振り返ってみれば、そういう練習はあまりしてこなかったかもしれません。追いかける時は追いかけるし、追いかけないときは追いかけない、けっこうスパンと分かれる練習をしていて、ミックスしているような練習はしていませんでした。練習でやってないことをやったのが良くなかったのかなぁ。
オーストリアは艇速が速いですね。初日はそう思わなかったのですが、何が違うかは分かりません。それが分かれば話は早いですよね。メダルレースのプランですか?内緒ですよ。楽しみにしていてください。金は厳しそうですが、スペインに勝つ、スウェーデンに勝つこと。そして自分で7〜8番を取らないようにすること。やることやらないと負ける時は負けるので。明日は思いっきり楽しみたいと思います。」

470級クルー・吉岡美帆選手
「1レース目はいいところを走っていましたが、2度目の上マークで艇を当ててしまって、すごくもったいなかったなぁと思います。ただ、9位で入れたのでまぁよかったなと。2レース目は序盤からいい位置につけていて、最後は1艇抜かれましたが3位で終われて良かったと思います。
(中止になった3レース目を)待っている間は、やりたい気持ちとやりたくない気持ちとどちらもありました。もう少し上と点数を詰めたかったし、後ろとも離したかったので、どっちかというとやりたかったです。ただもっと離されるリスクもあったので、結果的には中止になって良かったかもしれません。
前回の東京大会の時は、メダル獲得は難しい状態でメダルレースに進みましたが、今回は上とも下とも近いので、なんとしてもメダルは獲得したいです。明日は銀を狙いにいくのか、銅を守るのかでやり方は違ってくると思います。(得点差の少ないチームと一対一の)マッチレースが始まってしまったらマッチレースをやるしかないです。それをこちらから仕掛けるかどうかはまだ分からりません。
今日、何を食べたいか?うーん、無理ですけどお寿司かな。」

Nacra17級スキッパー・飯束潮吹選手
「今日は良いレースができました。ふんばった、がんばったという感じです。3レースしっかり考えて、もちろん全レースそうしていますが、今日はコースの選択も良く、しっかり勝負に出られました。自分たちは今日が最終日となりますが、最後のレースは狙い通りのスタートができ、納得するレースができました。ただ、セーリング競技に関して完全燃焼は一生することはないですね。ずっと燃え続けているという感じです。いろいろな方に支えられて、応援されてここまで来ることができました。この経験を形にして貢献していきたいです。」

Nacra17級クルー・西田カピーリア桜良選手
「初めてオリンピック、初日はその雰囲気に緊張しましたが、2日目以降はいつも大会と同じように、意外に緊張せずにできました。私たちのチームは怪我や病気などもあり、技術的にはまだ上位陣とは差がある状態ですが、今日は自分たちの得意風域で強みを出すことができ、3レースを通して良いスタートができました。3レース目は上マークまで3位でした。それは素直に嬉しかったです。本当に多くの方に支えていただいたキャンペーンだったと思います。」