News & Gallery

reports

第五話 最終日 [ 13/Aug/2017 ]
波乱のショートオフショア、一夜明けて

まずは昨日のレポートの続きから。
大会3日めのショートオフショア(第5レース)は、風に恵まれず。2艇のみのフィニッシュとなりました。

最初の回航地点である伊豆半島の初島まではなんとかたどり着いたレース艇団ですが、ここで風は落ち全艇視界の中で漂い、再スタートのような状況になります。

ここからなんとか抜け出し、北東の風をつかんでスルスルと走り出したのが〈ブラック〉。〈スランジバー〉も続きます。

その後もあるや無しやの風の中、小網代へ戻る艇団ですが、〈ブラック〉が小網代沖のブイにたどり着いたのがタイムリミット残り20分を切った午後10時43分。ここでコース短縮となり、〈スランジバー〉もすぐに続いてフィニッシュ。

後続艇団は、〈エスプリ〉が残り僅か3マイルのところで、〈パピオン〉は残り約5マイルの地点でタイムリミットの23時。無情の鐘が鳴ります。その他全艇がリタイヤとなってしまいました。

このショートオフショアレースは得点が1.5倍。おまけに捨てレースにはできません。
つまり、1位は1.5点、リタイヤ艇、DNF艇は18点。
となると無事フィニッシュした〈ブラック〉、〈スランジバー〉は大きくジャンプアップ。逆に第4レースまでの総合でトップに立っていた〈サマーガール〉は一気に総合3位まで後退します。
»Click
1位〈ブラック〉と3位〈サマーガール〉の得点差は15.5。この後、インショアレースがあと1本以上成立し捨てレースが出来たとしても、逆転優勝はかなり難しくなりました。

……という状況で迎えた大会最終日。北東の風が10ノット~12ノット。曇り空からしだいに青空も見え始め、シリーズ最終日は素晴らしいレース日和となります。

ここで前日の憂さを晴らすかのように怒濤の走りを魅せた〈サマーガール〉が、1位-1位と固めますが、〈ブラック〉も3位-2位と手堅くまとめ、逆転はならず。

〈ブラック〉はショートオフショアを含めて7本すべてのレースでファーストフィニッシュ。堂々の優勝。「ジャパンカップ2017」を征しました。

総合成績は→こちら(pdf)

[ 2017年] [ News ]