● 競技力向上委員会

平成18年度ユースナショナルチーム候補選手西日本強化合宿
(事業報告)

 競技力向上委員会事業である「ユースナショナルチーム候補選手西日本強化合宿」を、平成19年3月8日から11日(3泊4日)の日程で、佐賀県唐津市(佐賀県ヨットハーバー)で開催しました。

 本合宿に参加する選手は、平成18年に開催したジュニアオリンピック(唐津)、オリンピックウィーク(江ノ島)での各ユース対象艇の上位選手及び都道府県連盟の推薦者、各クラス協会推薦者が対象となります。

毎年実施する本強化合宿は、昨年より東西(東は浜名湖)に別けて実施するもので、次世代の優秀な選手の育成と発掘を大きな目標とし実施する合宿です。

今回の西日本合宿では、シングルハンダー(レーザー&ラジアル)が8隻、スループ艇(FJ、420、29er)が11隻の34名が参加しました。

昨年からユース選手の技術を含めた総合的知識を高める意味から、北京五輪を目指すナショナルチームの選手に指導を依頼し、今回もレーザー級(沖西選手)、レーザーラジアル級(石川選手)及び今年のユースワールドのダブルハンド艇に決定している29er級の指導として49er級の石橋/牧野チームを招聘し、中身の濃い有意義な合宿を行うことが出来ました。

通常では、ナショナルチームメンバーとレースや練習等が出来ないユース選手にとっては、現役のトップセイラーから指導が受け、実際に会話することが出来たことは、大きなプラスにもなり刺激にもなります。
ナショナルチームメンバーも、ユース選手と実際にセーリングしたり後輩の育成を含め、熱の入った指導を行なってくれました。

合宿中の4日間は、風にも恵まれマークエクササイズ、基本動作の反復練習及び夜の座学(練習の反省)と充実した4日間であったと思う。

またJSAF医事・科学委員会の小澤さん(管理栄養士)の栄養セミナーも実施し、海上練習以外での生活からの栄養とトレーニングについて講習、アンケートを実施し、知識を高められたと思います。

日本のユース選手は、学校の授業及び部活動、高体連や県連関係の行事等で、この様に頻繁に各地域から集まって合宿が開催できない問題もあるが、短い期間中でも練習以外での情報交換を含め、今後機会を増やせたらと考える。

技術面、精神面、体力面等まだまだ鍛える必要はあるが、各水域/ブロックで同様な質の高い強化合宿が開催できる環境を整えることが、競技力向上委員会の大きな課題でもある。

 最後に、本合宿の受け入れを含め、毎年協力いただいている佐賀県ヨット連盟及び佐賀県ヨットハーバー関係者に深く感謝し報告と致します。


報告者
競技力向上委員会委員長 箱守 康之

Photo:JSAF
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スループ艇(420級/FJ級)のコース練習風景
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今年のユースワールドに従来の420級から変更された29er級の練習風景(クルーは、ナショナルチームの牧野選手)
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夕食後のミーティングでは、ユース選手も疲労と眠気を我慢し、真剣な表情で講習を受講していました。
Photo:JSAF
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レーザーラジアルの女子選手と一緒に艇に乗り込み、指導するナショナルチームの石川選手