● レース情報 / Race Informations |
斎藤 愛子氏のレポートです
成績
レーザー・ラジアル級(PDF) RS-X級女子(PDF) RS-X級男子(PDF) 49er級(PDF)
2006年ナショナルチーム選考レース 第1日目
2006年ナショナルチーム選考レース 第2日目
2月23日、北風が吹く中、10時40分にラジアル級の第3レースがスタートしました。不安定な中、順位変動が激しい1日となりました。5レースを終了して1レースカットになりました。石川、浜口が同点で並んでいます。3位の才木はトップを走りながらマークを間違えてしまったレースで順位を崩してしまいました。走っているだけに、明日からの集中力に期待します。
Photo:JSAF
(写真をクリックで拡大)ラジアル級はジュリーボートにつかれて42条に注意して走りました。 RSX男子は弱い風の中で大波乱の第3レースとなりました。オリンピックのために開発された新しいクラスですが、軽風での走りはいまひとつスピードがなく重たい印象です。第4、5レースでは富澤が連続トップをとり、総合でも1位にあがりました。以下、6位までは混戦です。それぞれの選手が、まだ試しながらですが、セイルメルボルンのときに苦手としていた風域を練習で克服してきているのが随所で見られます。
RSX女子は小菅がオールトップの快走を続けています。アテネ五輪以降、故障の回復に時間を費やした今井は新しいクラスに取り組むのが遅れてしまいましたが、まだ特徴をつかめていないせいか苦戦しています。2位以下は混戦になりました。
春の陽気だった今日ですが、明日は予報で夜は雪となっています。明日も最大3レースを予定しています。
Photo:JSAF
(写真をクリックで拡大)14艇がエントリーしたRSX男子のスタート。パンピングの音が静かなRSXです。
Photo:JSAF
(写真をクリックで拡大)若干小さいセールでレースをする女子のスタート10秒前。
2006年ナショナルチーム選考レース 第3日目
今日の江ノ島は冬が戻ってきました。昼前から降り出した雨に7℃の気温の中、5−7mの北風の中で、3レースを行いました。
Photo:JSAF
(写真をクリックで拡大)「寒いし、疲れたし・・先輩、何とかしてくださいよ!」(左から小菅、高橋、大石)。RSX級は寒さとの戦いも厳しいものになっています。 ラジアル級は波のない岸からの風で、陸に近いマーク付近で乱れる風の流れを上手につかんだ石川がオールトップの快走でした。しっかりしたレースの組み立てに加えて、昨年の世界選手権で強風が走れなかったのを意識して克服してきました。乗り込みの成果がでています。
RSX級男子は上位4艇が10点差の中で混戦です。吹いた中での合志の走り、しぶとい富沢、アップウィンドで前に出る見城、RSXの走りでステップアップしてきた杉原と、それぞれのよさを前面にだして戦っています。後半の流れで誰が抜け出すのか・・・
RSX女子は第6レースでセールのトラブルでDNFとなった小菅は第7レースのスタート1分前に修理を終えてレース海面に戻ることができました。第6レースでトップをとり調子を取り戻した今井は残る2レースも2位でまとめ、総合も2位にあがってきました。
明日も3レースを予定しています。49erは明日からレースが始まります。
Photo:JSAF
(写真をクリックで拡大)「ああ、疲れた!」といいつつも、カメラにむかって笑顔なのは高橋香(ラジアル級)
2006年ナショナルチーム選考レース 第4日目
今日から49erが加わり、4クラスのレースになりました。真冬だった昨日とはうってかわり、今日の江ノ島はまた春のような陽気になりました。北東の風が気温の上昇とともに徐々に東へふれていく展開となりましたが、RSX級男女とラジアル級はここまでで順調に11レースを終了し、2カットレースとなりました。49erは4レースを行いました。
Photo:JSAF
(写真をクリックで拡大)ミッドウィンターで最後の沈がたたり、同点で負けたのが悔しかった!今回の選考は万全の体制でNTトップ通過を目標にしてきた石川あゆみ(ベネッセ)。 RSX級男子は昨日同様、上位4艇が7点差の中で僅差のレースをしています。今日は見城が3レースとも2位をとり、総合で2位につけています。トップとの差が4点と迫ってきました。
RSX女子の小菅、ラジアルの石川ともに3レースともトップで、明日の最終日を待たずにNTトップ通過を決めました。
49erは4艇が参加していますが、昨年までレーザーのNT選手だった牧野が49erに転向して、石橋と組んで参加しています。今日は4レースを行い、トップを3回とった轟・高橋組が総合でも1位です。
真冬と春を繰り返している1週間となりましたが、明日の最終日もまた雨模様の予報です。ラジアル、RSX男女は1レース、49erは4レースを予定しています。
2006年ナショナルチーム選考レース 第5日目(最終日)
ナショナルチーム選考レースの最終日は朝から雨。しかし、風は7−10mと、期間中で最高に強いコンディションのレースが行われました。
Photo:JSAF
(写真をクリックで拡大)冬と春を繰り返しながら、NT選考が終わりました。選ばれた選手はオリ特HPにて写真紹介しています。 混戦が続いていたRSX男子は最後にトップフィニッシュを飾った合志が2位にあがりましたが、3位で入った富沢が逃げ切りの総合1位となりました。3位に杉原と4位見城は同点ながら、タイブレークで杉原が上位になります。5位宮本、6位谷までがNTとなりました。
RSX女子は小菅がレースに出ない中、トップフィニッシュを飾った須長がトータルでも1点差で今井を逆転して2位、3位が今井、4位に大学生の大西が入りました。
RSX級はオリンピックのために開発されたクラスですが、昨年から生産が始まり、短い期間ながらも国内でひろがりはじめ、選考レースに男女合わせて20艇が集まりました。アテネまでのミストラル級から転向してきた選手とフォーミュラークラスやプロのイベントからRSXに入ってきた選手が混在します。多くのことを学んでいかなければならないクラスですから、選手一丸となってチャレンジしていくことを期待します。
ラジアル級は吹いた中でもしっかりトップを走ることができた石川が圧勝で幕を閉じました。石川は4月から欧州遠征に出ますが、より高いレベルの中で世界との差を縮めるべく、最終レースも普段とかわらずにしっかり走りました。総合2位には浜口が入りましたが、今日のレースでは高校生の高橋香に負けて3位となり、まだまだ課題が残ります。先に開催されたミッドウィンターで優勝した長谷川と今回選考された石川、浜口がラジアル級女子のNTとなります。
49erは吹くと操船が厳しいクラスですが、轟・高橋組が昨年の遠征でもまれてきただけに、強風レースでも着実な走りで1位をキープしました。2位は470から転向した石橋・牧野組です。49erは合計6レースを行いました。
これで、2006年度のNT選手合計42名が決まり、世界選手権で結果をだすべく、活動していきます。NTについては、オリ特HPでご覧ください。
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