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本戦成績(PDF) レース航跡 プラクティスレース成績 (PDF) :プラクティスレースの成績は本レースに関係ありません。
アビームカップ2006 (国際470級女子 セーリング競技)
アビームカップ2006 (国際470級女子 セーリング競技)
13時に予定されていたプラクティスレースのスタートは風軸が南西から南へ変化したため、エリアを移動してから13時20分に最初のスタートを試みました。6ノット前後の風は次第に強くなりましたが、2回のゼネリコの後、3回目にやっとスタートし、コース3(スタート→1→5→1→2→3→4→フィニッシュ)を走りました。団子状態で第1マークを回航した後、岸よりにのばしてランニングを走ったアメリカが抜けだし、2回目の1マークではリードをひろげてトップフィニッシュしました。
Photo:JSAF
(写真をクリックで拡大)アビームカップのプラクティスレース。スタートから全艇積極的で、ゼネリコを繰り返しました。 2レース目はコース1(スタート→1→2→3→1→3→1でフィニッシュ)を行い、風は10ノットを超え、本部船にはO旗があがりました。選手は規則の制限なくパンピングができます。レースはスタートのアウターエンドから飛び出した田畑・栗田組が終始リードを保ちました。3位で第1マークを回航したアメリカは途中でスピンネーカーのトラブルがあり、レースを途中で棄権しています。他にもイタリア、オーストラリアがスピンネーカーハリヤードをうまく調整できていなくて途中棄権しています。風が強くなると細かいトラブルがありましたが、明日からの本番レースを控えて、レース終了後も整備に時間を費やすチームがほとんどでした。佐島は16時過ぎから小雨がぱらつき始め、南西の風が15メートルを超えるようになりました。
明日の予定:
今日の夜に佐島の南側を低気圧が通過する予報なので、雨が降り、今日の午後から強まり始めた南西の風が明日の朝には北へかわると思われます。少しづつ気温も下がると思いますが、北よりの強風でのレースとなるのでしょうか。明日がいよいよ初日、午前中に3レース、午後から3レースを予定しています。
Photo:JSAF
(写真をクリックで拡大)ショートコースを使用しているので、第1マークは常に混戦で、ハンドリングの正確さが要求されます。
Photo:JSAF
(写真をクリックで拡大)アビームカップ防衛を狙う田畑・栗田組。走りに自信ありです。
アビームカップ2006 (国際470級女子 セーリング競技) 第1日目
「午前2レース終了、午後からは雷雲の接近で中止」
Photo:Photo by Gusty Photo Service
(写真をクリックで拡大)北京五輪の中国代表は激戦です。現在、そのトップをいくWang(スキッパー)とHuang(クルー)のコンビはいつも笑顔の力強い走りを見せています。
北東の風が15ノット前後吹く中、10時05分に第1レースがスタートしました。40度からの岸風で設定されたコースですが、岸に近いレースエリアなので左右へのシフトは大きいし、強弱も激しく、順位の上下が多いレースとなりました。第1レースは吉迫・大熊組(ベネッセコーポレーション)が最初のマークをトップで回ると、1艇だけ猛烈なブローにのってリーチングでリードを広げ、最後までこのリードを守ってトップフィニッシュしました。落ち着いた走りで最終レグの間に2位にあがったフランス、3位に井嶋・加藤組(東亜建設工業)が入りました。
引き続き行われた第2レースでは1上マークを中国、田畑・栗田組(第一経済大学)の順で回ったものの、ダウンウィンドの走りで田畑・栗田組がトップにでて、第一レースの吉迫同様、1ブローで一気にリードを広げました。後は手堅く抑えてそのままトップフィニッシュし、2位には中国、3位にアメリカが入りました。
午後から予定していた3レースは、14時スタート予定でレースエリアに向かったところ、伊豆半島付近に雷雲が発達し、雷の音と稲光が見える中、突風の危険を考えてレースは中止になりました。昼に晴れていたはずの空は黄砂で黄土色に変化し、泥交じりの空気に雷雲からの雨で、ボートのデッキがどろどろになってしまいました。
2レースを終わった時点で、アテネ五輪代表のスキッパーであった吉迫・大熊組が1位、2位に昨年のチャンピオンである田畑・栗田組、3位がアメリカとなっています。成績: (別表参照)
明日の予定:
明日は9時25分に最初のレースの予告信号を予定しています。1日最大で8レースを行います。強めの北風でのレースになるかもしれませんが、天気は回復していくのではないかと期待しています。
Photo:Photo by Gusty Photo Service
(写真をクリックで拡大)アダム姉妹はフランスでユース時代からのコンビです。上背もあり、強風でもセールをしっかりトリムしています。
Photo:Photo by Gusty Photo Service
(写真をクリックで拡大)2連覇目指して快走の田畑・栗田組。第1レースは2マークでメンシートにツイカーが巻きつくトラブルで解除に四苦八苦しました。新調したグリーンのライフジャケットは第一経済大学カラー(やや明るい蛍光になっていますが)です。
Photo:Photo by Gusty Photo Service
(写真をクリックで拡大)目立つ走りではありませんが、着実です。昨年よりも1段あがった印象があるアメリカチームです。
Photo:Photo by Gusty Photo Service
(写真をクリックで拡大)オーストラリア遠征では海外レースで初優勝。続けてアビームも制覇しようという勢いがある吉迫・大熊組。
アビームカップ2006 (国際470級女子 セーリング競技) 第2日目
「1日8レースは新記録! 」
Photo:Photo by Gusty Photo Service
(写真をクリックで拡大)風が強いと俄然勢いがでてくるオーストラリア。カリフォルニア在住のペアです。
今日は低気圧が日本列島の東に抜けてから北へあがったため、佐島沖は北東、北、北西、西、南西、南と、1日かけてゆっくり風が変化していき、午前2レース、午後5レース、合計8レースはアビームカップの1日で行うレース数の新記録です。合計10レースを終了しましたので、最も悪い1レースをカットすることになりますが、上位はポイントが僅差の中で争っています。岸から近いエリアで、風の変化が多いのですが、特に風の弱いところに入ってしまった艇が遅れていくというパターンでした。こういった変化に富んだコンディションが得意な日本の4艇が競り合う中に、アメリカと中国が随所でくいこんできました。
現在トップの田畑・栗田組は第8レース、スピンランで沈をし、9位をとってしまいました。1点差で追いかける近藤・鎌田組は8レース中3回トップをとり、2位にあがりました。また、井嶋・加藤組も午後4レースをまとめて、トータルでも3位の吉迫・大熊組に続いて4位まであがりました。海外勢のトップはアメリカで5位につけています。
明日は9時半スタートで、3レースを予定しています。13時よりも遅いスタートは行いません。まだまだ、何レースやろうとカットできるレースは1レースだけですから、何が起こるかわかりません。最後まで目が離せない激戦になりそうです。
Photo:Photo by Gusty Photo Service
(写真をクリックで拡大)今日の後半から昇り調子で4位にあがった井嶋・加藤組。
Photo:Photo by Gusty Photo Service
(写真をクリックで拡大)OPから420をへて470にステップアップしてきたイタリアチーム。470で1年の経験です。
Photo:Photo by Gusty Photo Service
(写真をクリックで拡大)じりじりとトップに1点差まで追い上げてきた近藤・鎌田組はチーム・アビームです。
Photo:Photo by Gusty Photo Service
(写真をクリックで拡大)オープン参加の神奈川大学チーム。今日は軽風でがんばり、トータルでイタリアを抜きました!
アビームカップ2006 (国際470級女子 セーリング競技) 第3日目(最終日)
「勝負のかかった最終レースは手に汗握る大接戦! 」
最終日は合計4レースを行い、最後まで誰が勝つかわからない、大接戦となりました。田畑・栗田組がトップをとれば、近藤・鎌田組がとりかえし、中国、アメリカも上位に食い込み、1レースごとに一喜一憂する大接戦になりました。圧巻は最終レースで、スタートから飛び出した近藤・鎌田組が1マークでリードして、田畑・栗田組が4位、そのあと、近藤はトップをキープしている間に田畑が5位におち、このままだと近藤が優勝という場面でした。しかし、2回目の第1マークへの間にアメリカと井嶋・加藤組が逆転して先にマークを回り、近藤が3位、田畑は6位になりました。そこからはコース3のジグザグで、先頭2艇はスピンでトラブルを抱えながらも、ポジションをキープしました。吉迫・大熊組も第2マークを回った後できりあがって沈しそうになったのを持ちこたえると、そこから近藤を抜いて3位にあがりました。その間に遅れたはずの田畑・栗田は猛スパートで近藤に追いつき、2艇は抜きつぬかれつの大接戦でフィニッシュラインを横切りました。
優勝した田畑・栗田組は最終レースで3点のリードをもっていましたから、近藤の次で入ればよかったのですが、途中、ひやっとする場面もありました。終わってみれば、2連覇という結果になりましたが、競り合った中からの勝利は昨年とはちがった、貴重な2連覇となりました。最後のランで見せた田畑の力強いパンピングにこれからも日本女子470を引っ張っていくエースの貫禄がみえました。
海外勢ではアメリカが最終レースでトップをとりましたが、短期間に数多くのレースをこなしていく集中力は日本選手のほうがなれていたようで、1日8レースや本日の4レースでは途中、ミスが多くなる場面もありました。海外招待選手のトップはアメリカの4位となりました。
Photo:Aiko Saito
(写真をクリックで拡大)最終日も4レース。3日間で合計14レースを行い、選手はくたくたです。
Photo:Aiko Saito
(写真をクリックで拡大)コース3は2周目でジグザグにリーチングを走ります。トップを走る吉迫・大熊組。
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