● レース情報 / Race Informations |
斎藤 愛子氏のレポートです
大会全体のサイトは:
http://www.trofeoprincesasofia.org/dinghy/index.html
をご覧ください。
第35回プリンセス・ソフィア杯のお知らせ
第35回プリンセス・ソフィア杯が下記の日程で、スペインのパルマ(マヨルカ 島)にて開催されます。オリンピッククラスとソフィア杯の創設となったクラス のドラゴン級を加えた種目で、国際セーリング連盟のグレード2イベントになり ます。大会日程: 4月3-4日 受付と計測
4月5日ー9日 レース日(1日3レース、5日間で15レースを予定)
エントリー数が50艇を越えたクラスは予選9レース決勝6レースとなります。場所: スペイン マヨルカ島 パルマ
マヨルカ島は地中海のバルセロナとバレンシア沖にあるリゾートで有名な島で す。パルマはその中心都市で、ヨーロッパ各地からのアクセスが便利な空港があ り、バルセロナ他の港から定期フェリー便が入る巨大な港があります。
プリンセス・ソフィア杯について
スペインのファン・カルロス国王はセーラーとしてヨットレースを楽しまれます が、ソフィア王妃がカップをドラゴン級のレースに寄与されたのが35年前にな ります。それから毎年イースターの時期にオリンピッククラスと他数クラスに よってこのカップを争奪するユニークな大会が続いています。現在はオリンピッ ククラスに加えてドラゴン級とヨーロッパ級男子があり、大会終了時に全部のク ラスの中でもっとも少ない点数で優勝したクラスの選手がソフィア杯を獲得しま す。今年はアテネ五輪の年であり、各クラスにはトップ選手が揃いました。日本から もナショナルチームの選手が470級男子、女子、レーザー級、ヨーロッパ級女 子に出場しています。470女子以外は明日から3日間が予選となり、その成績 で後半2日の決勝フリート(グループ)が決定します。
日本からの参加選手: 4種目 10名
ヨーロッパ級 佐藤 麻衣子 (さとう まいこ)中部ガス
レーザー級 飯島 洋一 (いいじま よういち)原田木型製作所
470男子 石橋 顕・後藤 浩紀 (いしばし あきら・ごとう ひろき)福岡ヨットクラブ
中村 公俊・山田 寛 (なかむら きみとし・やまだ かん)山口県スポーツ交流村・本田技術研究所
松永 鉄也・牧野 幸雄 (まつなが てつや・まきの ゆきお)
470女子 井嶋 千寿子・生田 真紀子 (いじま ちずこ・いくた まきこ)東亜建設工業各種目の参加艇数などは初日の成績と合わせてお送りします。
第35回プリンセス・ソフィア杯 4月5日 レース第1日
第35回プリンセス・ソフィア杯 4月6日 レース第2日
プリンセスソフィア杯第2日は快晴の中、3レースが行われました。今日も朝は 風がなく、陸上で待機して、11時半頃から海に出て、13時過ぎにレースがは じまりました。夕方18時までかかり、長い1日でした。男子470の中村・山田組は今日もよく走り、トータルで6位にいます。弱い風 の中で上位選手も成績が安定しませんが、今日も2位を2回とったのがきいてい ます。明日は予選の最終日になりますが、470男子とヨーロッパ級は参加艇の 上位半分がゴールドフリート、残りがシルバーフリートになるため、ぎりぎりの ラインにいる選手は緊張が耐えません。
日本からの参加選手: 4種目 10名
ヨーロッパ級 32カ国 126隻参加 本日予選 3レース (2グループ)
47位 佐藤 麻衣子 (中部ガス) 55−28−10ー38−16−16レーザー級 26カ国 58艇参加 本日3レース(1グループ)
38位 飯島 洋一 (原田木型製作所) 31−15−43−42−38−40470男子 32カ国 71艇参加 本日予選3レース(2グループ)
6位 中村 公俊 ・ 山田 寛 (山口県スポーツ交流村・本田技術研究所) 7−2−16ー2−23−2
35位 石橋 顕 ・ 後藤 浩紀 (チーム・セイルファースト) 25−18−1ー18−17−20
47位 松永 鉄也 ・ 牧野 幸雄 (柳ヶ崎ヨットクラブ) 31−11−22−10−21−OCS470女子 24カ国 36艇参加 本日3レース(1グループ)
13位 井嶋 千寿子 ・ 生田 真紀子 (東亜建設工業) 24−12−18−6−11−15
写真をクリックしてください。大きくなります。 女子の井嶋・生田組は第4レースで
男子の青フリートといっしょになり、
男子 のトップチームと
混戦になってしまいました。
第35回プリンセス・ソフィア杯 4月7日 レース第3日
今日のマヨルカ島は昨日までの高気圧圏内からはずれ、北からの寒気と南からの 湿気を含んだ暖気がぶつかり、不安定な状態でのレースとなりました。朝は北か らの風がレース海面に入りましたが、それも1時間ともたずに弱まり、南西から の風となりました。南西は海風要素を持った風で安定するかと思われたのです が、北側に積雲が発達し、マヨルカ島の北側で雨が降り出すと、風は一気に東に 回り、レースは途中で中断。各海面でレース数が少ない1日となりました。47 0女子は3レーススタートしたうちの2レースが途中で中止となり、今日は1 レースしかできませんでした。そんな複雑な状況でしたが、470男子は日本選手がよく走りました。上位選手 にスタートでの失格が多かったことも幸いし、中村・山田組はトータルで1位と 1点差の2位につけています。このシリーズでは安定したコース運びが光ってい ます。明日からの決勝でも踏ん張ってほしいところです。石橋・後藤組も5−1 とまとめてあぶなげなくゴールドフリートに残りました。ヨーロッパ級の佐藤も 今日はよく走り、6位をとってトータルもあがり、ゴールドフリートに残りまし た。明日から上位(ゴールド)と下位(シルバー)の2グループに分かれての決 勝レースが始まります。
日本からの参加選手: 4種目 10名 (もっとも悪い1レースをカットします)
ヨーロッパ級 32カ国 126隻参加 本日予選 2レース (2グループ)
41位 佐藤 麻衣子 (中部ガス) (55)−28−10ー38−16−16-25−6レーザー級 26カ国 58艇参加 本日1レース(1グループ)
36位 飯島 洋一 (原田木型製作所) 31−15−(43)−42−38−40ー14470男子 32カ国 71艇参加 本日予選2レース(2グループ)
2位 中村 公俊 ・ 山田 寛 (山口県スポーツ交流村・本田技術研究所) 7−2−16ー2−(23)−2−3−8
24位 石橋 顕 ・ 後藤 浩紀 (チーム・セイルファースト) (25)−18−1ー18−17−20−5−1
41位 松永 鉄也 ・ 牧野 幸雄 (柳ヶ崎ヨットクラブ) 31−11−22−10−21−(OCS)ー12−20470女子 24カ国 36艇参加 本日1レース(1グループ)
11位 井嶋 千寿子 ・ 生田 真紀子 (東亜建設工業) (24)−12−18−6−11−15−12
写真をクリックしてください。大きくなります。 風待ちの時間、リラックスしているのが
上位にふんばる秘訣です。
中村・山田 組は安定したレース運びとスタートでの失敗がなく、
トータルで2位につけてい ます。
明日からのゴールドフリートの中での戦いでも
上位に踏みとどまってほし いです。
第35回プリンセス・ソフィア杯 4月8日 レース第4日
今日のマヨルカ島は東よりの風が吹きました。パルマの湾の中は東風だと島の真 ん中を吹きぬけてくる北東の風と島の南側を回ってくる南東の風、島の上を越え て乱れてくる東からの風が入り混じり、レース海面は風速のむらがある上に、い きなり風向変化があったり、瞬時に対応していかないとひどい目にあうレースで した。10ノットいかないくらいの風でしたが、とにかく風のある場所に行かな いとだめでした。2レース目以降は風が安定せず、ゴールドフリートがスタート したものの途中でノーレースとなりました。しばらく風待ちで海上待機をしまし たが、結局レースはできませんでした。中村・山田組はスタートから最初の走りで風の塊に乗り遅れてしまい、その後の レース展開が苦しくなりました。男子はゴールドフリートになりましたから、上 位の選手はなかなかミスをしません。複雑でくしゃくしゃのように見えるレース エリアの中でも何らかの傾向をつかんで、しっかりレースしています。予選の時 とは迫力が違い、気合をかんじます。女子も途中で風にむらがでる難しい海面で したが、井嶋・生田組は15位からじりじりと11位まであがり、トータルでも 10位まであがってきました。
明日は最終日です。雨まじりの北東風が予報されています。ここ2日間あまり良 いコンディションでレースができていませんので、最終日は気持ちよく走りたい ものです。
日本からの参加選手: 4種目 10名 (もっとも悪い1レースをカットします)
ヨーロッパ級 32カ国 126隻参加 本日決勝1レース (2グループ、ゴールドフリート)
44位 佐藤 麻衣子 (中部ガス)
55−28−10ー38−16−16-25−6−(OCS)レーザー級 26カ国 58艇参加 本日2レース(1グループ)
29位 飯島 洋一 (原田木型製作所)
31−15−(43)−42−38−40ー14−23−8470男子 32カ国 71艇参加 本日決勝1レース(2グループ)
7位 中村 公俊 ・ 山田 寛 (山口県スポーツ交流村・本田技術研究所)
7−2−16ー2−23−2−3−8−(27)
26位 石橋 顕 ・ 後藤 浩紀 (チーム・セイルファースト) (25)
18−1ー18−17−20ー5−1ー23
40位 松永 鉄也 ・ 牧野 幸雄 (柳ヶ崎ヨットクラブ)
31−11−22−10−21−(OCS)ー12−20−15470女子 24カ国 36艇参加 本日1レース(1グループ)
10位 井嶋 千寿子 ・ 生田 真紀子 (東亜建設工業)
(24)−12−18−6−11−15−12−11
写真をクリックしてください。大きくなります。 男子ゴールドフリートのスタート。
有利な右エンドに固まる艇団。
後ろから隙 間を探しているのが
総合2位にあがったフランスのボーノー兄弟
(FRA262 3)。
第35回プリンセス・ソフィア杯 4月9日 レース第5日
最終日は北東からの風がコンスタントに15ノット前後吹き、各海面でめいっぱ いレースをおこないました。成績は下記のとおりです。井嶋・生田組が最終日に ふんばりをみせて、10位に残りました。各国のオリンピック代表になったメン バーがほぼ出揃っている大会でしたから、今後の大きな自信となりました。長い期間、応援をいただき、ありがとうございました。次は世界選手権のレポー トを5月7日頃からさせていただきます。
斎藤愛子
日本からの参加選手: 4種目 10名 (もっとも悪い2レースをカットします)
ヨーロッパ級 32カ国 126隻参加 本日決勝3レース (2グループ、ゴールドフリート)
52位 佐藤 麻衣子 (中部ガス)
55−28−10ー38−16−16-25−6−(OCS)−37−49−(BFD)レーザー級 26カ国 58艇参加 本日5レース(1グループ)
28位 飯島 洋一 (原田木型製作所)
31−15−(43)−42−38−40ー14−23−8−23−34−13−29−(41)470男子 32カ国 71艇参加 本日決勝4レース(2グループ)
21位 中村 公俊 ・ 山田 寛 (山口県スポーツ交流村・本田技術研究所)
7−2−16ー2−23−2−3−8−(27)ー28−27−18−(29)
29位 石橋 顕 ・ 後藤 浩紀 (チーム・セイルファースト)
25−18−1ー18−17−20ー5−1ー23−DNC−16−BFD−BFD
37位 松永 鉄也 ・ 牧野 幸雄 (柳ヶ崎ヨットクラブ) シルバーフリートは3レースでした
31−11−22−10−21−(OCS)ー12−20−15ー14−10−1470女子 24カ国 36艇参加 本日1レース(1グループ)
10位 井嶋 千寿子 ・ 生田 真紀子 (東亜建設工業)
(24)−12−(18)−6−11−15−12−11ー15−13−7−8
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