江の島沖にて3月2日(土)・3日(日)の2日間にわたり相模湾Y.N.(ヤードスティックナンバー)を
構築する契機として神奈川県セーリング連盟主催でOne of A Kind Regatta を実施しました。
本レガッタには18クラスのディンギ−が集まり、そのメンバーには多数のオリンピック選手と
各クラス昨年度のトップクラス選手が参加し、充実したレース展開となった。
第一日目は無風のためにレースが出来ませんでしたが、二日目は朝から瞬間最大風速15m前後の
北系の風が吹き、中村選手が乗る49erの恐ろしいまでのプレーニングを見ることが出来この
レガッタならではの雰囲気となった。
今回のワンオブアカインドレガッタを行った理由は、最近この海域では大きなオープンレースが
数多く行われる異なった艇種間による総合順位を出すためにヤードスティックナンバーを使用する頻度が多くなり、
昨年は神奈川県民レース(レース委員長山下弘雄)は120隻、逗子マリーナカップ・ディンギ−レース
(レース委員長岡田豪三)80隻、藤沢市ヨット協会主催オープンレース(レース委員長小阪康司)
60隻、江の島ネプチューンレース(レース委員長山下弘雄)80隻参加など大規模YN使用レース
が行われ、これらのレースで使用する数値は、旧日本ヨット協会が十数年前に作成されたものを
各レース担当者が若干修正して使用する状況が続きました。しかしながら現実のレースでは、艇の性能は当時と格段に異なり
建造ルールが変更されたり選手の技量もレベルアップが進んだこともあって、今日のオープン
レースでは何時も同じクラスが有利となり矛盾が発生し、選手からの不満が出るような状況が続きました。
この解決策としては、現在使用されているYNによるレースの実績と併せて相模湾海域でのワンオブアカインドレガッタを
実施することによってそのレースで計算されたYNを積み上げていくことがベターであると考えその第1歩として
今回実施をしました。幸い18クラスとそのクラスを代表する選手の参加によって良いデータが取れたことに
おいて関係各方面に深く感謝する次第であります。
今回の企図は神奈川県連新理事長浜崎豪次郎、同レース委員長山下弘雄、YN計算担当福島拳人、
運営は各クラス協会、藤沢市ヨット協会及び神奈川県連によって実施され、
来年以降もデータを蓄積するために継続実施する考えでおります。
今後とも皆様のご協力をお願いし、2002ワンオブアカインドレガッタの報告とさせていただきます。
― 計算方法 ―
旧日本ヨット協会技術委員会マニュアルによるYNの使用法
所要時間(秒)
―――――――
修正時間=その艇のYN ×100 − − − − − − − − − − − − − −(1)
修正時間の短い艇を上位として順位を決める
YNの計算法
スナイプのYNを90として各クラスのレース所要時間を用いて各クラスのYNを算出する。
スナイプの所要時間×100 = 新艇種の所要時間かける100 − − − − − − −(2)
――――――――――――― ――――――――――――――
90 新艇種のYN
よって
新艇種の所要時間×90 − − − − − − − − − − − −(3)
―――――――――――
新艇種のYN= スナイプの所要時間
新YN=旧YN+− 旧YN+−新YN − − − − − − − − − − − (4)
―――――――――
3
− コース −
第1レース S−1−3−1−3−F
ソーセージコース 真中 スタート・フィニッシュ 上・下 距離 1,100m
総距離 4,400m
第2レース S−1−2−3−1−3−F
トライアングルコース 真中 スタート・フィニッシュ 上・下 距離 1,000m
トライアングル角度 60度 総距離 5,000m
第3レース 同上 総距離 6,000m
つぎの機会に各レグにおける各クラスのスピードデータを発表します。
2002年度ワンオブアカインドレガッタ成績表(PDF)
JSAFヤードスティックナンバー2002
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