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49er級 − 海外遠征レポート
(ホランドレガッタとドイツでの招待レース)
レーザーや470が国内合宿を繰り返している間に、49er級の轟・高橋組は5月中旬からヨーロッパ遠征に出発しました。現地からのレポートをご紹介します。(ホランドレガッタは今までスパレガッタと呼ばれていたオランダ・メデンブリックで開催されるISAFのグレードC1大会です。)
1) 轟レポート
新体制、初の海外遠征で、久々にオランダメデンブリックにやって来ました。今回からは49erということで青々とした芝生とビーチを横目に見ながら、なれない手付きで49erの艤装をしていました。練習では風のコンディションも良く、最初は5ノットから徐々に日を追うごとに10ノット、15、20ノットと体も徐々に慣れて行き、江ノ島での練習の感覚を少しづつ取り戻して行ったような気がします。この海面での49erのレースは岸に近い浅瀬で行うため、完沈をすると必ずと言っていいほど海底にマストが刺さります。練習では毎日と言っていいほど、泥がマストについていましたよ・・・。
このレガッタに参加して、初めて取り入れられたシステムは準決勝、決勝というゴールドフリートの中でまたグループ分けがされたことです。というのは、ゴールドフリート最終日一日前の日に行われたレースまでの結果でトップ6を抽出してその日にその6艇で準決勝を1レースだけ行い、そのレースでのトップ3だけが最終日に決勝を行っていました。(ゴールドフリートとは別に)
準決勝と決勝は午後にハーバーの前で行われて、解説者付きで観客にレースを分かり易く説明しようとしていました。実際には見に行っていないので本当の様子は分かりません。僕たちが帰着後にレースをしていたり、片付けの準備等で見に行く時間がありませんでした。すみません。
レースの手応えは初めにしては良く、何とかレースをしていた感じで49erのレースはこんな感じなのか〜、と客観的に見れたと思います。ですが、それは15ノット以下の話です。15ノットを超えだすとケツホーンを鳴らさないように最下位集団としのぎを削っていました。
一応、このレースの目標は49erレースを知ると言うことと、出来ればゴールドに残りたい(トップ選手の走りを見たい)というのがありました。とりあえず、目標は何とか達成しましたし、トップ選手と自分たちのレベルの差を自分たちの目で見ることが出来たのが大きかったと思います。
課題が山ほどあるので、焦らず、元気に練習しています。
ホランドレガッタの成績はこちらから
もう既にホーランドレガッタを含め、2レガッタを行っています。もう一つはドイツで行われた、ボルボ チャンピオンシップレースです。
期間:6月3日〜5日
場所:ミュンヘン、スタンブルグの北側の湖岸
競技種目:49er.トーネード
内容:このレースは3つの期間に分かれていまして、スタンブルグ、リプジック、
Travemundeの各地域でボルボ、ドイツが主催して行っているレースです。参加はオープン参加ではなく、主催側から招待されないと参加が出来ない形式になっています。運良く、ドイツのマーカス選手(アテネオリンピック9位)を通じて主催者にOKを貰い参加が出来ました。
このレースもまた、観客が見やすいように岸から50M以内にマークを設定して選手と観客が一体となって大会を盛り上げていました。コンディションは5〜10ノットでとってもシフティーな海面で上マークまで200Mのショートコースを12レース消化しました。初日(3日)は無風のためノーレース2日目は2レースを3回、3レースを1回(合計9レース)、トルネードと交互にレースをしないときは岸に上がり休憩を取っていました。未だかつてないレースの多さに頭が混乱してしまいました・・・。3日目は2レースを一回行った後、最後に1レースを一回して終了でした。
やはり、ショートコースのシフティーな海面ではボートハンドリングが重要でスタートとハンドリングが未熟な僕たちは思った通りにコースが取れず、これまた勉強になったレガッタでした。結果は11位/12艇中
ボルボ49erレースの成績はこちらから
2) 高橋レポート
こんにちは!ヨーロッパ遠征に来てから一ヶ月になりますが元気にやっています。
今回ホーランドレガッタに出場するのは初めてだったんですけど、メデンブリックには一度来た事があってちょっと懐かしい気持ちでしたが相変わらず海水は汚かったです。49erの大きな国際レースには関東自動車工業に入社してから、これが初めてのレースで最初は体がガチガチで思うように動かなかったけど、不思議とレースをしていくうちに体が慣れていくのがわかりました。レースをすることで普段の練習の何十倍もの練習になっていますし、なにより楽しいと改めて思いました。しかしゴールドフリートには辛うじて残ったもののまだまだ自分達との違いを見せ付けられた感じです。でも軽風から強風までのシリーズでいいトレーニングになったと思います。今回のレースでの最大の課題となったのはスタートでしょう。
3) 今後の予定
6月22日〜26日 ドイツ、キールウイーク
7月1日〜3日 ドイツ、リプジック(Volvo)
7月7日〜10日 イタリア、ガルーダ イタリアGP
7月14日 日本帰国
7月16日〜17日 サマーレガッタ(江ノ島)