オリンピック特別委員会 

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TSCチェックと講習 (JISS)

2月と3月、3回に分けてナショナルチームのTSCチェックと講習をJISSにおいて行いました。JISS(ジス)というのは国立スポーツ科学センターの略称ですが、アテネ五輪の水泳(競泳、シンクロ)、レスリング、陸上、ボートほか数多くの種目が科学的に競技を分析・解析したりする手助けをしてくれた場所です。セーリング競技もミストラル級の体力作りやTSCチェックでお世話になりました。TSCチェックはトータル・スポーツ・クリニックの略ですが、JISSには診療所もあり、TSCはアスリートのための人間ドックのようなものです。良い成績をだす原動力は健康な体であり、故障を未然に防ぐために体のチェックをします。オリンピックへの派遣前にもTSCチェックを行います。

今回は2月14日ー15日、3月22日ー23日、3月28日ー29日の3回に分けてナショナルチームの39名中36名が検査を受けました。JISSを利用するのにTSCチェックだけではもったいないので、この合宿では検査のほかにフィードバックと講習をあわせて行いました。

TSCチェック検査内容: メディカルチェック、フィットネスチェック(身体組成、筋厚・皮脂厚測定、形態計測、MRI測定、各種筋力測定、反応時間、立ち幅跳び、反復横跳び、シャトルラン)、メンタル・栄養のチェック

2日目にはメディカル、フィットネスのフィードバックに加えて下記の講習を行いました。

1 メンタルトレーニングの基本(あがり、集中力、メンタルトレーニング・コンディショニング)
2 体幹部のトレーニング(体育館で実技も行いました)
3 栄養の講習(アスリートのための食事、水分の取り方)

メディカルのフィードバックではコンディショニングの基本や日焼けについての話もしていただき、全体としてはごく基本的な話から始めて、今後各選手がセーリング技術だけでなく、体や心のメンテナンスを自分でしっかりとできるように自己管理の基礎を講習していただきました。

今後、TSCチェックは毎年1回か2回実施していく予定です。各選手は初回チェックを受けた後、自分でトレーニングを行った結果、どうそれが反映して鍛えられていったかを見ていくことができますし、データが蓄積されていけばセーリング競技ではどういった選手が強くなるのかがみえてくることでしょう。初めてJISSへ行ったメンバーは、すっかりアスリート気分になって帰っていきました。がんばってトレーニングしてください。