オリンピック特別委員会 

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2005年度ナショナルチームについて 
(2005年3月17日)


3月6日に470男子・女子、レーザーのナショナルチーム選考レースが終了し、2005年度のナショナルチームメンバーが全クラス決定しました。(メンバー紹介はこちらから)

ウィンドサーフィン級男女は昨年11月に開催されたミストラル級の全日本でナショナルチーム選考を行い、男子6、女子4が選出されました。北京五輪のウィンドサーフィン級はニールプライドのRSXという新しいボードになりますが、このボードの仕様や建造スケジュールが最初は2月15日に発表といわれており、実際に2月15日になったら4月1日まで発表が延期されています。仕様が決定しない中、新しいボードがミストラルに似ているのか、フォーミュラークラスに似ているのか、それとも全く異なるボードになるのか、暗中模索状態です。4月の発表を待つと同時に各国からの情報を集めて対応準備を進めている状況です。

女子シングルハンドは11月のISAF会議でヨーロッパ級からレーザーラジアル級に変わりました。日本では普及しているクラスなので、選手の発掘をするために年末から2月にかけて江ノ島、芦屋、広島の3ヶ所でクリニックを行い、2月に葉山で開催されたミッドウィンターレガッタで3名がナショナルチームに決定しました。今まで世界のトップレベルを目指すような練習をしてきていない選手達ですから、しっかり指導強化していかなければなりません。

49er級は11月に開催された全日本の成績をもとに、クラス協会が推薦した1チームをナショナルチームとすることになりました。国内の若手を育成しながら、積極的に海外へ出てレベルアップをしていくことになります。

470級男女、レーザー級は和歌山での選考レースで選手を選びました。参加した選手も、運営する側も短期間での準備でしたが、無理しても今年から選考レースを行うことが大切だと考えて実施をしました。470は男女同時スタートでレースを行いましたが、殆どのチームがメンバー交代があるため、全体のレベルは下がっています。男子は社会人と学生チームとが練習量と経験との混ざった状況で順位がついています。トップチームとの差が大きい状況ですから、底上げが必要です。女子はまとまって上位に入っていますから、今後の強化で世界選手権で上位を狙えるレベルから、確実に上位に入るレベルへとステップアップしていけるのではないでしょうか。男女ともに強化合宿と国内の競り合いから、強いチームが育つ可能性が多分にあります。

レーザー級はアテネを目指した選手達が軸となって、そこに若手の新しい選手が加わり全体で底上げをしていく体制を整えていきます。世界の壁が高いクラスですから、厳しいチャレンジになりますが、それだけやりがいのある種目です。

上記のナショナルチームを選考した種目のほかに新しくスター級とイングリング級のキールボートでも活動を始めるので、アテネの7種目に加えて9種目でまずは北京を目指すことになります。2005年の世界選手権の結果から、来年以降の強化重点種目を決めていくことになります。

従って、2005年は各クラスが世界選手権で結果を出せるように、前半は国内での強化合宿を行い、準備をして世界選手権にのぞむ体制をとっていきます。ナショナルチーム、また今後ナショナルチームに入ってくる可能性がある選手達が、まずは環境を整え、強化合宿へ参加し、力をつけて世界選手権で上位に入ることを目標に、2005年度強化の活動が始まります。

(強化合宿の案内はクラスごとに別途HP,メールなどでお知らせします)