□外洋艇の安全運行についてのお願い

外洋艇の安全運行についてのお願い

日本セーリング連盟 加盟団体 外洋三崎
会  長   川久保 史朗
安全委員長   高橋 正実

 外洋艇オーナーならびに艇の責任者の皆様におかれましては、平素より艇体及び装備品の整備に関して万全を期されていることと存じます。また、乗員に対しても必要なトレーニングを適切に行うことにより、艇の耐航性を高める努力を日々されていることと理解しております。
 しかし、外洋をフィールドに活動する我々に対して、自然は時として過酷な試練を与えることもあります。このような時に乗員の生命を第一に考え、艇体の安全を確保することは、全オーナーならびに艇の責任者に課せられた普遍的な義務であり、セーラーとして英知を結集して対処する責任でもあります。そして、安全思想の欠落等の不本意な社会批判を受けることなく、脈々と受け継がれてきた海事思想の継承、発展のため将来に向けて不断の努力を続けていくことが今求められています。
 近年、日本各地で艇の転覆等による不幸な溺水事故がマスコミにより取り上げられています。相模湾水域に於いても例外ではなく、今春以来、数件の落水事故が発生しております。外洋三崎のオーナーの皆様におかれましても、レース、クルージングを問わず不測の事態に適切に対応できるよう、平時より安全備品の整備とともに有効な運用法についても再確認を行い、実際の艇の運行に生かしていただくよう強くお願いする次第です。
 最後に外洋三崎は、各艇への安全思想普及の一環として、今年度も安全講習会を主催いたします。日程が決まり次第ご案内申し上げますので、奮ってご参加くださるよう願い致します。

※以下の団体のHPにセールボート等も含めた事故報告が掲載されています。
ご興味のある方はご覧下さい。

海上保安庁 

海難審判庁(海難レポート2004)

米国国家運輸安全委員会 NTSB(National Transportation Safty Board.)

英国海難調査局 MAIB(Marine Accident Investigation Branch)


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