安全講習会終了報告
JSAF外洋三崎安全委員会
7月6日にJSAF外洋三崎主催の安全講習会に海上保安庁を招いて、曳航をテーマにデモンストレーションを行いました。シーボニア岸壁沖に漂流艇をカリン(油壺YH)、曳航艇をU2(京急マ
リーナ)と設定し、それぞれに羽田基地の特殊救難隊員が乗り込み 曳航索銃発射、船体大回しによる曳航索取り付け、曳航を海上で実 演して頂きました。実に手際よく、丁寧に曳航索をスターンから船体大回しにする作業を見て、実際にここまで船体を気遣ってくれる
ものかと感激しました。(荒天時ではおのずと限界があるとは思い ます。)
講習後の質疑応答も活発に行われました。曳航については極力船体にダメージを与えないように気遣っているとのこと(安易に船体放棄は求めない)。イーパブよる遭難信号は90%が誤報だが、誤報が確認できない限りは国外でも捜索する。など心強い回答でし
た。印象的だったのは、海上保安庁の人はヨットそのものに触る機会が無かったので良い訓練になったとの発言でした。
後日談ですが、インフレータブル(油壺YHプリンセス号)が講習中に警戒、連絡業務についていました。ちょうどその時、油壺沖 から海上保安庁に遭難の通報が入り現場近くで訓練していた特救隊
に連絡が入り急きょ出向くことになりました。そこで、インフレー タブルに特殊救難隊員2名、横須賀保安本部の海上保安官1名を乗 せて急行したところ、某大学ヨット部のクルーザーが落網、ぺラに
絡み動けない状態でした。そして、特救隊員による潜水作業で現場到着後5分足らずで簡単に解決してしまいました。身に覚えのある者としては感動ものでした。私にとっては、まるで海上保安庁に体験入隊したような一日でした。
ここで、特殊救難隊を紹介致します。
羽田を救難基地として、全国の海上保安庁から選ばれたエリート隊員で総勢36名が在籍してるそうです。6名で1隊を構成、全部で5隊のローテンションで日本の海(海外も含む)を守ってるそうです。(6隊目は新人教育隊だそうです。) その特殊救難隊、隊長以下5名、総勢6名の精鋭にシーボニアに来て頂き安全講習会を開いて頂きました。隊長の年齢
は30歳ぐらい全員25歳〜30歳位で強靱な体の持ち主ばがりの好青年たちです。
スライド
安全講習会の風景(その1)
安全講習会の風景(その2)