□2002関東選手権報告

2002関東選手権報告

10月5、6、12、13、の日程で2002年関東外洋ヨット選手権シリーズが行われました。

今回のシリーズは外洋4団体と神奈川県セーリング連盟初の共同主催となり、コミッティー一同必ず成功しなくてはいけないと心に期す思いでありましたが、大会が始まるわずか3日前には戦後最大級の台風21号の襲来があり油壺に停泊していた遠来艇が心配でしたが、三崎マリンのご配慮により事なきを得てコミッティーおよびオーナー共々大変感謝しております。

今回は4本のインショアレースと1本のディスタンスレースが執り行われ、いつもとは違った爪木崎北東方マリンロボを回航するディスタンスレースのコースを始めて企画致しました。御子元レースの緊張感とは異なり、ブイ周りのエキサイティングなレースが味わえたことと思います。

第一レースは10月5日土曜日軽風下で行われ、5ノットの風の中で皆四苦八苦しておりましたが、なんとか4レグの短縮コースを引いて全艇フィニッシュすることができました。

第二レースは第一レースに引き続き14時にスタートして、遥か爪木崎沖ブイまでの約80マイルを走破するコースになりました。これもやはり風が安定せずやっとの思いでスタートしましたが、潮が強く爪木埼沖ブイ回航後三浦半島に辿り着くまで全艇苦労した模様でした。

ファーストホームはオーシャンボーイで朝9時過ぎにフィニッシュし、約3時間後にパピロンがフィニッシュして全艇がフィニッシュしました。第一レースでいい走りをしていたパピロンはこのレースで痛手を被りそれ以降のレースではいいポジションに付けながらIMSクラス2位になりました。

ここでやはり出てきたのが前年の覇者である写楽で、ディスタンスレースもIMSクラス1位に付け、シリーズ成績は1−2−3−3−2と無難にまとめIMSクラス優勝となりました。

併設されましたフリート対抗レースでは、涙を飲んだパピロンが東京湾チームを引っ張りパピロン、TUPAMAROSS、Wayrayの3艇が大崩れすることなく全レースを消化してフリート対抗レースの優勝し一矢を報い存在感をアピールしました。

ORCクラブクラスではオーシャンボーイが大きなレーティングにもかかわらず船をよく走らせ、シリーズで2−6−2−2−2とまとめ優勝を飾りました。

最終日シーボニアにてパーティーが執り行われ多くの参加者が出席し、全てのレース参加艇の健闘を称え夜遅くまで和気藹々と大いに盛り上がり友好を深め、事故もなく今シリーズを終了することとなりました。

シリーズ参加艇は17艇と少々寂しい感じでしたが、天候にも風にもまずまず恵まれて、参加者もレースを全て消化し満足のいく大会を送れたと思います。


レース副委員長 山中昭弘 記



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