IMS Club G.W. REGATTAレポート



G'NET 船澤泰隆

 今まで勢いの無かった関東のビックボートオーナー達がついに立ち上がった。
他人任せのレース運営ですっかり衰退の一途をたどってしまったビックボートが
再び勢力をつける基盤が、整いつつあるように感じる。
 昨年スタートし、月1回行われてきたIMS倶楽部の練習レースにG'NETで参加させて
頂いてきた。今、関東ビックボート界に必要なのは、まさにこういった各艇のレベルを高
める練習レースであると思った。
 IMS倶楽部は、勢いの陰りに伴ってレベルダウンしてしまった各艇を共にレベルアップ
して行くための練習レース、また、定期的に合同練習を行いオーナー同士の結束を固める
場であると私個人感じた。
 この倶楽部での一つ目のイベント、GWレガッタが5月1.2.3日で行われた。
 艇数こそ少なかったものの、レースの内容的にはすばらしいものだった。
 世界の海で戦ってきた艇が集結し、機動力のある運営、海上アンパイアを試験導入した
この大会は、セーラーとして興奮するものに値した。7ノットから20ノットの風の中、
各艇ともにかなりの精度でレーティング対策が施されていたので、ミスをすれば順位が下
がる気の抜けないレース展開が繰り広げられた。
 G'NETには、小型艇(PLATU25)で2年間トレーニングを積んだメンバーと、
大型艇での経験不足を補うために、同じZMYCの原健率いるFOUNDATIONから4人の
メンバーを迎えた。これによりチームは艇上でのトラブルが無くなり、あとは艇を速く走
らせ、良いコースを選択することだけに集中できた。各ポジションがそれぞれ仕事をこな
せた事が、今回の大きな勝因になったのではないかと…。

 このIMS倶楽部がきっかけで関東大型艇団復活の兆しが見え始め、関西に負けない勢い
を取り戻すのは、そう遠くはないと皆さん感じているのではありませんか。
 艇の大きさの壁を取り除いているこのIMS倶楽部が行っていくイベントが、今後関東水
域のトレンドになる日はそう遠くないはずです。

成績G'NET1−2−1−1−1−15p
KARASU3−1−2−3−3−211p
MAUPITI2−5−3−2−2−413p
TURTLE64−4−4−4−4−319p
BIG APPLE5−3−5−5−5−523p