Offshore号外

国際的な流れを、いち早く、会員にお知らせする 〜緊急国際ニュース〜
1998年11月26日発行

1998年ORC総会レポート

今後、ORC-Clubの普及が最大の課題となるであろうISAFとORCの合併問題、 やっと合意に。

NORC 国際委員長　富田　稔
NORC 計測委員会副委員長　矢嶋　滋

1998年のORC年次総会はスペインのマヨルカ島で11月1日より7日まで開催。 日本からはORC Measurement Committee 委員の高橋　太郎氏の代理として矢嶋氏が、 ORC Council Member として大儀見氏から戸田会長に交代していることから戸田会長自ら 出席の予定であったが国会の案件が残り、急遽国際の富田が代行として出席することと なった。
ISAFの総会も同時に開催されたが、今回JYAとNORCの統合がほぼ見通しがついたこと によりISAF総会出席のためきていたJYA(日本ヨット協会)理事の岩田氏、国際委員会の 広瀬氏、ルール委員長の柴沼氏と連絡を取り合いながらの出席となり、ISAF内部で 行われたRORC主催のIR2000(新レーティング)の発表会にも岩田氏の連絡で出席する ことができた。矢嶋はMeasurement Committeeのすべてに、富田はCouncil Meeting にはすべて出席している。各Committeeの議事録、Genera CouncilのMeetingに ついてはNORC本部にてコピーできるようにする。また、20ページ程度にまとめた 報告書を支部単位で配布します。ご希望の会員にあったはお送りします。

ISAFとORCの関係

ORCとISAFとは、大変うまくいっているとの基調報告があり、両組織の会長レベルで ORCとISAFの関係を明確にする「合意書」の調印が行われた。

• ISAFが世界の唯一のSailing Governing Bodyである。
• ORCはISAFの一部であり、ORC CouncilによるTechnicalとPolicyに関する自治権を 維持する。
• International Handicap Rulesに基づくすべてのOffshore Sailingの活動はISAF の名においてORCによってモニターされる。現在ISAFによって規定されるSpecial Event はISAFの管轄とする。
• ORCはOffshore YachtsのInternational Handicapping Rulesの制定、運営、改正、 及びに管理に関し責任を持つと同時に、Measurement Practice、帆走上の安全規格 (special Regulations)、Offshore Handicap ClassのChampionship Ruleに対して 責任を持つ。
• ORCはISAF Councilに対し年間予算の提出を行う:ORCの予算はORCの活動によって もたらされた歳入を基本とする。
• ISAFとORCのOverlappingするActivitiesについてのRestructuringは将来の課題 とする。
• この合意書に基づいて、ORCとISAFは来年のGeneral Meetingでの批准を目指して 協議を開始する。

サイン　Hans Zuiderbaan
1998/11/08　Paul Henderson

IMS Rule、ORC-ClubにもとづくHandicapping RaceをORC活動の前提とする事で 話が進んだ。

1998年のIMS Rating Certificate発行の状況(total 4630)

1. USA 627
2. SPAIN 611
3. GERMANY 595
4. ITALY 557
5. NETHERLAND 520
6. AUSTRALIA 346
7. BRAZIL 250
8. GREECE 233
9. SWEDEN 188
10. JAPAN 185
11. FRANCE 84
12. ARGENTINA 78
13. U.K. 76
14. NEWZEALAND 61
15. SOUTH AFRICA 33
16. & OTHERS

技術的報告書もNORC本部で、いつでも、誰でもみられるようになっています。 相談にも応じます。