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2008年ユースワールド


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大会の成績/レポートは下記ホームページで確認できます

http://www.youthworlds2008.org

Index 2008年ユースワールド のお知らせ

2008VOLVOユースセーリングISAFワールドチャンピオンシップは、7月12日〜18日の期間、 Aarhus(デンマーク)で行なわれますが、日本からレーザー級、レーザーラジアル級、29er級男女の3艇種6名をTEAM―JAPANとして本大会に派遣しています。

選手達は、9日に日本を出発し同日の夜に現地入りし、10日にチャーター艇を受け取り12日からのレースに臨みます。

 AARHUSは、港湾が盛んな歴史のある街で、会場となるAarhus Yacht harbourも港の先端に位置し、多くのクルーザーが係留されセーリングが盛んな所です。

 天候は、気温が23℃ぐらいで陽が陰ると肌寒く、突然の積乱雲が発生し雨が降り出しまた直ぐにやむ目まぐるしく変化する北欧独特な気象条件です。

 従って風にも強弱があり、積乱雲の影響で風向の変化もある難しい条件でのレースとなりそうです。

レポート 箱守 康之

<選手及びチームリーダー>

レーザー級 奥村 航 (兵庫県セーリング連盟)
レーザーラジアル級 安田 千秋 (京都府セーリング連盟)
29er級男子 牟田口 駿/峯 卓人 (玄海セーリングクラブ)
29er級女子 鶴田 あかね/田ア 恵梨子 (玄海セーリングクラブ)
チームリーダー 高橋 航

<参加国、参加隻数>

レーザー級 47ヶ国 47隻
レーザーラジアル級 42ヶ国 42隻
29er級男子 25ヶ国 25隻
29er級女子 18ヶ国 18隻
RS:X級男子 29ヶ国 29隻
RS:X級女子 16ヶ国 16隻
SL16級 16ヶ国 16隻
TOTAL 60の国と地域  193隻がエントリーしています。

7月10日(木)
 9:00から受付を行い、本大会は、全て主催者が用意する艇を使用するために、午前中に新艇を受け取り、各選手がセッティングを行ないました。艇の改良等ができないことから、基本的なセッティングをベースにどれだけ乗りやすく艤装することが重要になってきます。

 短時間のセーリングを行う予定で艤装するが、この日は艇チェックのセーリングが行なうことができなかったので、S・I(帆走指示書)の確認を行なう。また夕方からチームリーダー・ミーティングが行なわれ参加する。

7月11日(金)
 今日は、9:00からセイラーズミーティングが行なわれ、プラクティスレースも13:00から実施され日本チームは、初セーリングでの各艇のチェックを兼ね参加する。

 本大会は、コーチボート等プライベートボートが出艇できないことで、各国コーチがクルーザーに乗りサポートすることとなります。従って、セイラー自身が海上で基本的な風、潮流、コースマネジメントを行なわなければならず、まさにユース層に必要な基礎的セーリング知識を自らが行動し実戦しなければならない大会でもあります。

 日本チームは、29er女子がレース終了後にもなかなか帰着せず心配したが、本人達曰く「何回も沈をして・・・」と疲労困憊の状況で曳航され、何とか無事帰港しました。

相当にプレッシャーや、緊張があったと思いますが、今日のプラクティスで3日分のセーリングを本人達はできたのではないでしょうか?

帰港した後では、元気なので一安心しました。

日本チームの12日からのレースに期待してください。

レポート 箱守 康之

Photo:箱守 康之
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大会受付を行なう日本選手。
Photo:箱守 康之
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チャーター艇を受け取り艤装する牟田口/峯組 。
牟田口選手は、昨年の大会に引き続きの出場 。

 

 

Photo:箱守 康之
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日本のレーザー、レーザーラジアルの出艇。
レーザーの奥村選手も、昨年に引き続きの出場。
Photo:箱守 康之
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開会式で市内を行進する選手団。ユース大会等の公式行事となっています。

 

 

Photo箱守 康之
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会場内での日本選手団集合写真。


Index 2008年ユースワールド 第1日目

今日は、予定された3レースの2レースを消化する。

発達する低気圧の接近により、序々に風が上がりS―SWの15〜22ノットの中、日本選手にとっては、厳しい初日となった。

 日本が参加する全ての艇種においては、体格、体力及び技術的な部分で海外選手と大きな差があり、今日の風速では上位を走れない印象であった。

29er級男子牟田口/峯組は、第2レースで上マークを10番前半で廻航するも沈をした際に、クルーの峯選手が指と指の間を切るアクシデントでリタイア。

女子においても、第1レーススタート前で沈をして、復帰できない状況が続きDNCとなる。

 レーザー、レーザーラジアルにおいては、まったく歯が立たない状況であった。

明日13日も、強風が予想される天気図であり、より日本チームにとって厳しいレースが続く見込みです。

その中で2010年「第1回ユース五輪」が開催されるシンガポールは、チームリーダー、コーチ(トレーナー含め)の4名体制で、各種目で上位に入る活躍であり、選手強化も順調に行なわれている事が伺える。

レポート 箱守 康之

<7月12日の成績>
レーザー級 39、41 / 総合41位 (参加47艇)
レーザーラジアル級 34、35位 / 総合35位  (参加42艇)
29er級男子  9位、DNC / 総合23位 (参加25艇)
29er級女子 DNC、17位 / 総合18位  (参加18艇)


Index 2008年ユースワールド 第2日目

今日は、予定された29er級の男女3レース及びレーザー、レーザーラジアルの2レースを消化する。

前日に比べ集中したレインシャワーは少なかったが、風の強弱がある中、S―SSWの12〜18ノットの中、レースが行なわれた。

日本選手は、昨日より少し弱くなった風域でもスタートの駆け引き、クロースホールド、フリーの艇速共に海外選手と比較すると劣っていることで厳しいレース展開となった。

スタートの時に風が弱い場合は、レースコミッティーも少しスタートを待つことで風が吹き出して来るので、必ず良い風の中でスタートすることとなる。レース途中で風が落ちても、また吹き出すパターンのため、スタートの出遅れ、上マークまでのスピード不足が致命傷となってしまう。

  環太平洋、アジア地区からの参加では、豪州、ニュージーランド、シンガポール、韓国についで、最下位の位置にあり連盟として今後の指導、強化育成に危機感を強く感じる1日であった。

 選手達は、持てる力を精一杯に出しセーリングしていると思うが、全てにおいて力負けしていることを、レースを通して感じていると思う。

 その中でも、成績にはまだ現れていないが、レーザーラジアル、29er男子が今後のレースで、上昇の兆しが見られることが救いでもある。

 明日は、レース中盤でもあり風が少し落ちて、日本選手が上位を帆走し上向きに好転できることを期待している。

レポート 箱守 康之

<7月13日までの成績>
レーザー級 39、41、BFD、42位 得点169点 / 総合44位 (参加45艇)
レーザーラジアル級 34、35、30、33位 得点132点 / 総合33位 (参加40艇)
29er級男子 19、DNC、22、23、13位 得点107点 / 総合24位 (参加25艇)
29er級女子 DNC、17、15、18、16位 得点85点 / 総合18位 (参加18艇)

Photo:箱守 康之
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(レーザー級) レースの合間に、アドバイスを聞きにくる奥村選手
Photo:箱守 康之
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(ラジアル級)30番前半が定位置となってしまったが、20番代も狙えるチャンスを秘めた微笑みを見せる安田選手

 

 

Photo箱守 康之
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各国でコーチボートを出艇できないことで、まとまって乗船するコーチボートから見るスタートラインは、非常に遠いです。雲の動きがコース設定を左右します。
Photo箱守 康之
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もう一つジャンプアップを期待する29er級男子 牟田口/峯組のジェネカ展開の練習帆走


Index 2008年ユースワールド 第3日目

今日は、西風(陸風)で昨日までの波の少ないフラットな海面での15〜20ノットの風速で、予定された29er級の男女3レース及びレーザー、レーザーラジアルの2レースを消化する。

日本チームは、朝のミーティングで「昨日までの成績を忘れ、各艇がより順位を上げる努力と気持ちを持って思い切りレースに臨むこと」を確認し、思い切りの良いレースを行う気持ちの入れ替えを指示する。

しかし、スタートの出遅れや、順位を上げても沈をしたりハンドリングのミスで、なかなか順位を上げることができない。これが、今持っている日本チームの実力と素直に受け止めるも、歯がゆい気持ちで選手の気持ちを振り立たせるアドバイスしかできない状況でもあります。

明日のレイデーは、ゆっくり体と休め、開き直りの気持ちで後半戦に向け、一矢を報いて欲しい気持ちです。

その中で、順位は最下位ながら前のグループとの着順の距離が序々に詰まっている29er女子の頑張りは、日本に帰ってきっと大きな自信になるでしょう。

彼女達は、29er級参加国の中で一番体も小さく、体重も軽いチームであるが、強風域で沈をしながら日に日に乗りなれて上達している感じを受けます。

29er級は、国内でも隻数、競技者が少なく、スキフ艇特有のバランス感覚が必要な艇であることから、乗り込むことで一つでも順位を上げてもらいたい気持ちです。

他の日本選手も、彼女達の頑張りを励みに、後半戦で意地を見せてもらいたいと願っています。

 さて今回の大会で日本選手が参加していない艇種では、RS−X男女(五輪種目)、SL16(カタマランタイプ)の2種目が採用されています。

ジェネカ用バウスプリットが大きく突き出したSL16は、男女混成で参加できることで、数チームは混成で出場しています。

RS:X級は、オリンピック種目でもありレーザー級、レーザーラジアル級と共に、2012年、2016年の次世代の五輪選手育成に向け多くの強豪国が選手を派遣しています。

その中で、レーザー級と共にRS:X級に参加するサイプラスが、小国ながら共に1位で前半を折り返し、力があることを窺わせます。

今回は、ISAFコーチングメンバー(ジムさん)と若手セイラーもクラスごとにビデオ撮影を行い、夕食後に行なわれるクラスミーティング(日ごとにクラス別け)で乗り方、ハンドリング、タクティクス及びルール解説を行っています。このミーティングには、多くのセイラー、コーチも参加しています。

またレースコミッティーは、各クラスの参加艇にGPSを搭載させ、レースの航跡追跡を行うことでのコース設定、レースマネジメント、レース戦術、戦略等に生かすとのことでした。

実際には、夜のミーティングで航跡のスライドを映写しタクティクスの講習を行いましたが、これだけでも相当な費用が費やされています。

レポート 箱守 康之

<7月13日までの成績>

※レーザー級 39、42、(BFD)、42、39、42位
NET250点 得点204点 総合43位 (参加45艇)
 
※レーザーラジアル級  34、(35)、30、33、33、35位
NET200点 得点165点 総合34位 (参加40艇)
 
※29er級男子  19位、(DNC)、22、23、17、17、17、23位
NET172点 得点147点 総合24位 (参加25艇)
 
※29er級女子  (DNC)、17、15、17、16、17、18、18位
NET137点 得点118点 総合18位 (参加18艇)

Photo:箱守 康之
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参加チーム内で一番軽い日本チーム鶴田/田ア組が強風に負けず出艇
Photo:箱守 康之
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出艇を待つ29er級のセイラー達

 

 

Photo箱守 康之
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バウスプリットが突き出し、大きなセイルエリアを持つSL16クラス スロープからの出艇、帰着も大変で、コーチやサポートスタッフが手助けしながらの出艇です。
Photo箱守 康之
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IDカードと引き換えに出艇用タリーが渡され、GPSも各艇に渡されます。 帰着後に、タリーとGPSを返却し、IDを受け取るシステムです。



Index 2008年ユースワールド 第5日目

15日はlay day となりセーリングのない休日となりました。レース委員会が用意してくれたのは、デンマーク版江戸屋敷の見学ツアーで、当時の建物や生活習慣を体験できました。参加した国は少なかったですが、その中で日本チームは交流を広げられたようでした。箱守コーチが16日で移動になるため、箱守コーチを交えたミーティングはこの日が最後となりました。

16日からは後半戦です。レーザーは初日に行えなかった1レースを行うため、本日は3レースとなります。朝から雲が広がり気温18℃と肌寒く、気合の必要な1日となりました。後半戦の目標は「ワースト5からの脱出」を掲げ、1つでも順位をあげようと確認しました。海上に出てみると風速16〜18ノットくらいで、少し弱めです。しかし、ガスティーでブローの入り方が難しいコンディションとなりました。後半戦に向けて仕切り直しが出来た感があり、それぞれ1本ずつは手応えのあるレースができたようです。そのため、順位を1つ上げることができた選手が多かったです。右肩上がりのペースで、後半戦を戦えるといいです。

 ここAarhusはよく風が吹くところです。前半は海風のうねりのある中で、後半は陸風のシフティーな中で、両者とも20ノット近い風速の中でセーリングができています。周囲は大きな湾と島になっているため比較的安全で、しかしながら3海面をとれる広さがあります。短い夏をセーリングして楽しもうという感じで、レース海面の遠くを多くのクルーザーがセーリングしています。 

レポート  高橋 航

<7月16日までの成績>
※レーザー級 39、42,(BFD)、42、38、42、34、(43)、27位
NET353点 得点264点 総合41位 (参加45艇)
 
※レーザーラジアル級 34、(35)、30、33、33、(35)、29、32、32位
NET293点 得点223点 総合33位 (参加40艇)
 
※29er級男子 19、(DNC)、22、(23)、17、16、17、23、16、21、23位
NET223点 得点174点 総合23位 (参加25艇)
 
※29er級女子 (DNC)、17、15、17、16、17、17、(18)、17、18、17位
NET188点 得点151点  総合18位 (参加18艇)

Photo::高橋 航
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Den Gamle By(The Old Town)の見学ツアー
Photo::高橋 航
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レーザークラス暫定1位のPavlos Kontides選手、カスカイスISAFワールドで飯島選手を苦しめました

 

 

Photo:高橋 航
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レーザーラジアルクラス1位のGabrielle King選手
Photo:高橋 航
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レーザー・ラジアルの最終スタートは15時半過ぎ、帰着は18時を過ぎました


Index 2008年ユースワールド 第6日目

このシリーズも残すところ2日になりました。今日は風が弱くなる予報が朝のブリーフィングで伝えられたのですが、期待はずれの風速16〜18ノットのコンディションとなりました。シフティーな陸風は変わらず、前日よりはラルが長くなる感触でした。

29erの男子は、予定通りの右肩上がりを見せてくれて、1つ前の順位との点差を縮めることができました。 他国と比較してアップウィンドは何とかなるようですが、ダウンウィンドの走りは差を感じます。ダウンウィンドのボートスピードのコントロール、ジャイビングポイント、タクティクス等、日本チームも見て学べればと思います。29erの女子は、定位置を脱出できず過酷なレースが続いています。しかし、スタートを攻める姿勢や果敢にジャイブに挑む度胸は賞賛に値します。この踏ん張りは、彼女たちの今後においても貴重な経験となり、良い財産になると思います。29erの速いチームは男女ともにクルーの体つきがいいです。このぶっ飛ぶ船をコントロールするには、身体能力の高いクルーが必要だと感じました。
レーザーラジアルは、「ワースト5からの脱出」を唯一クリアしています。明日はトップ集団でのレースを経験してもらいたいです。今日のレーザー男子は、体調不良を訴えレースをキャンセルしました。体調管理、栄養コントロールの甘さであり、コーチの指導力の弱さであることを痛感しています。長丁場を戦うためには、海上以外でのストラテジーも重要であることを選手、コーチともに再確認しました。幸いにも大事には至らず最終日は復活し、1日貯めたエネルギーを爆発させてもらいたいです。

 前述があったように、毎日19時からジム・サルトンストーンによる全体ミーティングが行われます。ジムさんは、100人近い選手、コーチを前に講義をするのですが、いっさい私語のない皆が聞き入る授業をします。ヨットレースに対しての心構えから話が始まり、ルールやタクティクスをホワイトボードで説明し、聞き手の集中力が切れそうになるとビデオを流す。すばらしいプレゼン能力で、英語の分かっていない私も勉強した気になってしまいます。セーリングに精通することははもちろんですが、それをどう伝えるかのよい勉強になりました。

レポート  高橋 航

※レーザー級 39、42,(BFD)、42、38、42、34、43、27、(DNC)、DNC
 NET446点 得点354点 総合43位 (参加45艇)
   
※レーザーラジアル級 34、(35)、30、33、33、(35)、28、32、31、32、31位
 NET354点 得点284点 総合33位 (参加40艇)
   
※29er級男子 19、(DNC)、22、(23)、17、16、17、23、15、20、23、20、15、15位
NET271点 得点222点 総合23位 (参加25艇)
   
※29er級女子 (DNS)、17、15、17、16、17、17、(18)、17、18、17、16、18、18位
NET240点 得点203点 総合18位 (参加18艇)

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無事フィニッシュだと運営艇から声をかけてもらえるそうです
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レスタートダッシュでいかにMAXスピードに持っていくかが勝負です

 

 

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サンドイッチはレース前にパスタはレース後にもらえます、うまい!
Photo:高橋 航
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ジムさんの講義、写真右側の見えないとこにもたくさん人がいます



Index 2008年ユースワールド 第7日目(最終日)

 最終日は、今回初の風待ちから始まりました。風向が前日のとは変わるということだったので、南の海風が入ってくるのを待って出艇となりました。しかし、あっという間にいつもの風速にまで達し、最後の締めのレースができました。29erの男子は、今シリーズ最も良いスコアを出しましたが、シングルには及びませんでした。この大会にはThe Volvo Trophyというのがあり、これは全クラスを合わせた国別対抗の団体戦のようなものです。シングルに入ると得点がもらえ、各クラスの総合点で競います。日本チームは今回、誰もシングルに入ることが無かったので得点なしのグループでした。もちろん、The Volvo Trophyを獲得したのはGBRでその強さを改めて目の当たりにしました。アジアで、得点なしはタイと日本だけです。タイはRS:Xの男子のみの出場なので、日本の方が確率は高くていいはずですが、トロフィー争奪戦には混ぜてももらえませんでした。

レース後の艇の返却も問題なく終了し、売却されていくチャーター艇、撤収されるテントを見ながらハーバーを後にしました。夜の閉会式は、コンサートホールで行われました。閉会式は、役員のスピーチの後に、ボランティアチームの感謝状贈呈から始まったことが印象的でした。ボランティア精神の重要性を教えられた気がしました。閉会式は、特別なことは無いのですが飽きない雰囲気で行われます。司会者が、受賞者の名前が分からず(原稿が無かったのか、仕組んだのか分かりませんが)本人にマイクを向けて名乗ってもらうというハプニングもあり、大いに笑いを誘っていました。最後は、夕食パーティーで水とビュッフェのみのパーティーですが、選手は大いに盛り上がっていました。1週間以上一緒に居るわけですから、最後は打ち解けて日本チームも輪の中に入っていけました。写真を撮りあい、ユニフォームを交換し、よい思い出になったことと思います。

 今回同行して、このユースの大会で戦えないということは、今後の国際大会で戦っていくことも厳しくなると感じました。結果的には大きな差になっていますが、この大会に照準を合わせ準備すれば、戦えなくは無いと思います。The Volvo Trophyを手にすることを目標に、ユース選手とともに努力して行きたいと思います。

 最後に今回のレポートを読んでいただいたこと、日本チームを応援していただいたことに感謝を申し上げます。ありがとうございました。

レポート  高橋 航

<最終成績>
※レーザー級 1位CYP 2位USA  3位NZL    
39、42,(BFD)、42、38、42、34、43、27、(DNC)、DNC、36位
NET482点 得点390点 総合43位 (参加45艇)
 
※レーザーラジアル級 1位AUS  2位ESP  3位NZL    
34、(35)、30、33、33、(35)、28、32、31、32、31、34位
NET388点 得点318点 総合34位 (参加40艇)
 
※29er級男子 1位GBR  2位ARG  3位USA    
19、(DNC)、22、(23)、17、16、17、23、15、20、23、20、15、15、11位
NET282点 得点233点 総合21位 (参加25艇)
 
※29er級女子 1位GBR  2位NED  3位AUS    
(DNS)、17、15、17、16、17、17、(18)、17、18、17、16、18、18、18位
NET258点 得点221点 総合18位 (参加18艇)  

Photo::高橋 航
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RS:X女子優勝、ITA の
Laura Linares選手 小柄な選手です
Photo::高橋 航
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RS:X男子優勝、CYPの Michalis Malekkides選手
キプロスはレーザー男子とともに2タイトルです

 

 

Photo:高橋 航
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全体の集合写真、中央右上が日本チームです
Photo:高橋 航
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ユニホームを交換して、違う国のユニホームです


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