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2008年スター級世界選手権

斎藤 愛子氏オリンピック特別委員会のレポートです

関連サイト:
全体の成績
http://www.starworlds2008.com/results.asp

Index 2008年スター級世界選手権 のお知らせ

北京五輪で日本が国枠をとろうとしている種目の中で最後になるスター級世界選手権がアメリカ・フロリダ州マイアミのコーラルリーフヨットクラブをベースに開催されます。この大会にはシドニー、アテネとレーザー級で五輪代表であった鈴木國央が和田大地をクルーに参加します。

スター級はアメリカと南米で盛んなクラスですが、近年ではイギリスを中心にヨーロッパ諸国でも活発になり、特にアテネ五輪からはフィン級やレーザー級からの転向組が増えて、激戦きわまりないクラスとなりました。昨年のカスカイスで優勝したブラジルのシェイド組、その前の年にチャンピオンとなったニュージーランドのペッパー組はそれぞれレーザー級のトップセーラー達で、スター級のダウンウィンドで新たなるテクニックを作りあげています。往年の名選手達はこの走りについていかれず、アテネ前にフィン級からあがってきたフランス、スエーデン、ポーランド、イギリスも苦戦しています。

日本から挑戦する鈴木・和田組は国内では1艇だけの練習になるため、マイアミへ何度も遠征しながらの挑戦です。体重も増やし、必死のチャレンジですが、五輪種目の中でもっとも厳しい枠となるため、絶好調で挑んでくれることを祈るしかありません。

今回は僅か4枠を20カ国で争うものとなります。全体でも15ヶ国しかない上、すでに中国と2007年の世界選手権で10カ国が確定しています。前回15位だったクロアチアのコーチの分析では、「枠がとれていない国は今回の世界選手権でトップ10に入ることを目標にしなければならない。4枠を狙う国のうち、3カ国は10位以内に入るだろうから、前回のように15位では枠がとれないだろう。」と話していました。

大会日程は:
4月10日 プラクティスレース
4月11日−13日 レース(3レースを予定)
4月14日      予備日
4月15日−17日 レース(3レースを予定)
4月18日−19日 予備日
1日1レース、合計6レースを予定しています。

日本からの参加:
鈴木 國央 ・ 和田 大地 (スズキ クニオ・ワダ ダイチ)
和歌山セーリングクラブ・日吉染業

日本の五輪代表を決める最後の国枠とりになります。応援いただけますよう、よろしくお願いいたします。

レポート:斎藤 愛子



Index 2008年スター級世界選手権

30ヶ国104艇参加の第4レースが終了し総合10位(国別8位)と健闘しています。

北京オリンピックのスター級は開催国中国を入れて16ヶ国で行われます。

07年カスカイスWorldで11ヶ国が参加枠を獲得、残り枠4ヶ国ですがその中で日本は現在1位です。

昨年枠を取った国は
ブラジル、フランス、イギリス、ニュージーランド、イタリー、ポーランド、ドイツ、スエーデン、オーストラリア、ポルトガル、アメリカの11ヶ国です。

ヨーロッパ遠征中であるオリ特斎藤愛子コーチの情報ですがクロアチアのコーチの分析では、「枠がとれていない国は今回の世界選手権でトップ10に入ることを目標にしなければならない。4枠を狙う国のうち、3カ国は10位以内に入るだろうから、前回のように15位では枠がとれないだろう。」との事です。

4レースが終わっての成績は
1位 イタリー 3−2−25−9 40Point
2位 ポーランド 1−1−44−3 49Point
3位 スエ-デンー 27−8−9−5 49Point
 
以下国枠を獲得している国が9位までを占めています。
4位 オーストラりア   51Point
5位 ブラジル   52Point
6位 フランス   52Point
7位 アメリカ   55Point
8位 アメリカ   57Point
9位 アメリカ   66Point
 
10位以降の国枠取り挑戦国の成績
10位 日本 9−15−10−33 67Point
11位 スイス 6−14−47−10 77Point
12位 ポルトガル 21−10−37−14 82Point
16位 クロアチア 29−2−64―21 116Point
24位 アルゼンチン 33−29−38−43 143Point
25位 アイルランド 7−BFD−17−15 144Point
30位 オーストリア 14−18−23−DNF 146Point
32位 スペイン 28−BFD−16−13 162Point
36位 デンマーク 36−BFD−4−30 175Point
39位 オランダ 45−40−53−45 183Point
と続いています。

残り2レース、捨てレースもありまだ安心は出来ませんが枠取りの可能性が高いと思います。
スターが参加出来ると1964年の東京オリンピック以来44年振りの参加となります。
是非、日本からの応援を宜しくお願いいたします。

以下で全体の成績が見れます。

http://www.starworlds2008.com/results.asp

Photo:猪上 忠彦
(写真をクリックで拡大)

Photo:猪上 忠彦
(写真をクリックで拡大)

 

 

レポート:山田 敏雄



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鈴木・和田組み総合11位、国枠獲得順位2位

第4レースはカナダから抗議を受けDSQになりましたが第5レース19位を獲得、1レースを捨てて総合11位、国枠獲得順位はスイスに次いで2位です。

残り1レース、枠取りを期待しています。

5レースが終わっての成績は
1位 ポーランド 1−1−(44)−3−4 9Point
2位 イタリー 3−2−(25)−9−2 17Point
3位 ブラジル (37)−12−2−1−14 29Point
 
以下国枠を獲得している国が4−6位におり
4位 ニュージーランド   32Point
5位 ドイツ   34Point
6位 アメリカ   36Point
 
国枠獲得挑戦の
7位 スイス 6−14−(47)−10−8 38Point
8位 フランス   46Point
9位 スエ−デン   49Point
10位 オーストラリア   51Point
 
11位以降の国枠取り挑戦国の成績
11位 日本 9−15−10−(DSQ)−19 53Point
14位 アイルランド 7−(BFD)−17−15−26 65Point
18位 オーストリア 14−18−(23)−19−21 72Point
*第4レース目DNFでしたが救済を受けての平均点が与えられました
20位 クロアチア 29−2−(64)−21−25 77Point
28位 スペイン 28−(BFD)−16−13−61 118Point
34位 アルゼンチン 33−29−38−(41)−27 127Point
と続いています。

残り1レース、踏ん張って枠取りを果たして貰いたいと期待しています。

レポート:山田 敏雄



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鈴木・和田組み国枠獲得ならず

総合11位、国枠獲得順位2位で最終レースにに臨みましたが85位に終わり総合26位、国枠獲得順位6位でオリンピック参加は叶いませんでした。

本人からの連絡ではスタート直後からオーストリアに抑えられレースをさせて貰えなかったとの事です。

現地におりませんので詳しい状況は分かりませんが、最終レース、オーストリア84位、日本85位を見る限り国枠獲得のために既に捨てレースを作ってしまった日本(代レースのDSQ)を徹底して押えにきた状況がが読み取れます。
スター級の恐ろしさ、世界のトップで戦う難しさを実感せざるを得ません。

44年振りのスターのオリンピック参加が目の前まで来ていながら残念な結果に終わりましたが国内1艇でオリンピックに挑戦した実績は女子のイングリング共に必ず将来の日本セーリング界に役立つものと確信しております。

応援頂いた皆様にお礼を申し上げるると共にオリンピックに向けての引き続いてのご支援をお願いいたします。

最終成績は以下でご覧頂ければと思いますがオリンピック入賞である1〜8位は重複した国はおらずスターの厳しさが良く分かります。

国枠獲得順位は以下の通りです。
最終成績
4位 スイス 40Point
12位 クロアチア 85Point
14位 アイルランド 91Point
16位 オーストリア 95Point
ここまでが国枠獲得
24位 アルゼンチン 137Point
26位 日本 138Point

レポート:山田 敏雄



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