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セイルメルボルン・アジアパシフィック選手権

斎藤 愛子氏のレポートです
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関連サイト:
大会全体のURL
http://www.sailmelbourne.com.au/index.html
成績 http://www.yachting.org.au/site/yachting/event/6997/default.html

Index セイルメルボルン・アジアパシフィック選手権 のお知らせ

オーストラリアのメルボルンで14日からセイルメルボルン・アジアパシフィック選手権に日本から470級男女、レーザー級、ラジアル級に参加します。470級男女は21日から始まる世界選手権の前哨戦と調整を兼ねた大会となります。また、レーザー級も2月5日からシドニーで開催される世界選手権にむけて、国枠獲得のために課題を克服する最後の大会となります。ラジアル級は3月にニュージーランドのオークランドで世界選手権ですが、海外からの参加も多く、この大会の後、多くの選手がニュージーランドへ移動します。

開催地: オーストラリア・メルボルン
サンドリンガムヨットクラブ(470)
ロイヤルブライトンヨットクラブ(レーザー、ラジアル)
参加国: 470男子 32カ国73艇
470女子 27カ国48艇
レーザー級 31カ国116艇
ラジアル級 20カ国71艇
日 程:  1月12日−13日 受付
  1月14日−16日 予選シリーズ
  1月17日−19日 決勝シリーズ
19日の最後に上位10艇がメダルレース
日本からの参加:
470男子 4艇    
 関 一人・柳川 祥一   セキ カズト ・ヤナガワ ショウイチ  (関東自動車工業)
 山田 寛 ・ 中村 健一   ヤマダ カン ・ナカムラ ケンイチ   (チームスレッド)
 石川 裕也 ・ 野呂 英輔   イシカワ ユウヤ ・ノロ エイスケ   (関東自動車工業・日本大学)
原田 龍之介 ・ 吉田 雄悟 ハラダ リュウノスケ ・ヨシダ ユウゴ (早稲田大学)
 
 470女子 3艇    
 近藤 愛 ・ 鎌田 奈緒子   コンドウ アイ ・カマタ ナオコ   (アビームコンサルティング)
 吉迫 由香 ・ 大熊 典子   ヨシサコ ユカ ・オオクマ ノリコ   (ベネッセコーポレーション)
 田畑 和歌子 ・ 栗田 直美   タバタ ワカコ ・クリタ ナオミ   (福岡経済大学教職員)

大会のみどころ:
470は世界選手権にむけて、最後の調整レースになりますので、経過とともに各国の様子が見えてくるのではないかと思います。すでに代表に決まっている海外のチームは新艇を準備し始めており、北京五輪へむけての試行錯誤が始まっているので、セイルメルボルンは物をためすのに、ちょうどいい大会になっています。日本チームもどちらかというと、世界選手権へ向けて、道具と動作の最終チェックといった状況でしょうか。松永・上野組はこの大会に参加せず、世界選手権のみ参加です。
レーザー、ラジアルは世界の上位選手がそろっていますので、世界との差を縮めるべく、100%で戦うレースとなります。冬場に練習ができないヨーロッパ、北米のトップレベルの選手が大勢参加します。



Index セイルメルボルン・アジアパシフィック選手権 第1日目

今日のメルボルンは朝から南東の風が吹いていましたが、昼前から海風要素も合わさり、南から南南西15−20ノットのコンディションで2レースを行いました。メルボルンのポートフィリップス(入り江になった湾です)は水深が深い場所でも10m、レースエリアはだいたい7m前後なので、南系の風が吹くと、1時間もしないうちに小さな三角波が立ち、15時を過ぎるころにはそれが大きくなって走りにくい場所です。初日からメルボルンらしい海風とチョッピーなコンディションでした。

470男女は2レースを行い、男子は2グループに分かれての予選レースですが、女子はそのまま同じグループで最終日までレースします。レーザーは3グループに分かれて予選で、ラジアルは男子と女子に分かれて女子だけの1グループを形成しましたので、このまま最終日までレースをします。470は男女ともに無難な滑り出しですが、スタートから最初のアップウィンドでシフトをはずすと挽回が難しい展開でした。

今日はレーザーの第2レースで飯島が世界ランク上位の選手と互角に走り、3位をとりました。ダウンウィンドでもう少しレベルアップがはかれれば、もっと展開が楽になりますから、セイルメルボルンの間にダブルパンプの技術をマスターしてほしいです。

レーザーの安田、ラジアルの石川はNTではありませんが、レーザーはワールドの参加枠が7、ラジアルは5になるため、クラス協会から推薦を受けて世界選手権に参加します。レーザー協会では世界選手権に参加した選手なら誰でも枠をとったら五輪代表になりますから、NTに限定されていません。安田、石川はそういった状況のもと、オーストラリアで練習を積んでいます。また、470男子の原田・吉田組は女子の近藤・鎌田組のトレーニングパートナーとして遠征しており、セイルメルボルンに参加しています。470は世界選手権の参加をNTに限定しています。枠をとらなければならないレーザーとラジアルは数多くでトライしますし、すでに枠のとれている470は数をしぼって世界選手権で代表を選考します。クラスごとに異なる方針で、それぞれの目標を達成していきます。

明日も12時から2レースを予定していますが、明日は高気圧の後面の谷が通過するので、今日とは異なる風の変化がありそうです。

日本選手の成績
 日本からは12艇、17選手(男子11名、女子8名)出場します。
 470級女子 27カ国48艇参加  本日2レース
 4位  吉迫 由香 ・ 大熊 典子   ベネッセコーポレーション
   5−8
 7位  近藤 愛 ・ 鎌田 奈緒子  アビームコンサルティング
   1−14
 15位  田畑 和歌子 ・ 栗田 直美  福岡経済大学 教職員
   9−22
 
 470級男子 32カ国78参加  本日予選2レース
 15位  原田 龍之介 ・ 吉田 雄悟  早稲田大学
   3−17
 22位  関 一人 ・ 柳川 祥一  関東自動車工業
   12−11
 24位  山田 寛 ・ 中村 健一  SLED
   15−9
 54位  石川 裕也 ・ 野呂 英輔  関東自動車工業 ・ 日本大学
   30−24
 
 レーザー級 31カ国122艇参加  本日予選2レース
 28位  飯島 洋一  飯島木型
   15−3
 55位  永井 久規  豊田合成
   20−17
 80位  安田 真之介  鹿屋体育大学
   26−27
 
 ラジアル級 21カ国45艇参加  本日2レース
 28位  石川 あゆ美  ベネッセコーポレーション
   31−30
 36位  佐藤 麻衣子  中部ガス
   36−37

Photo:斎藤 愛子
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レーザー級とラジアル級はロイヤルブライトンヨットクラブがベースになります。
Photo:斎藤 愛子
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3位でふんばる飯島。CRO、CANは世界ランクも上位なのですが、吹いてもアップウィンドはくいついていけました。

 

 

 


Index セイルメルボルン・アジアパシフィック選手権 第2日目

今日のメルボルンは昨日のうちに谷が通過していき、気圧傾度が少ない部分に入ったため、陸の温度上昇によるシンプルな海風が吹きました。昼前に陸風が弱まった後、13時頃からの吹き始めとなったため、12時スタート予定だった470男子は海上で風待ちを行い、南からの海風が安定してからのスタートとなりました。13時予定のレーザーと14時スタートのラジアルは定刻どおりにスタートし、2レースを行いました。また、男子のスタートが遅れたため、470女子は17時をすぎてもまだレースをやっている状況で、今日は待ち時間が長くなりました。

470男子は山田・中村組が良いスピードと安定したレース展開で第4レースではトップをとり、トータルでも7位にあがりました。女子は吉迫組、近藤組が6、7位と競っています。470は世界選手権の調整と考えているチームが多いのか、成績にこだわらずにいるチームが多いようです。強風仕様で望んだチームの中には今日のやや弱めの海風で乱れてしまったところもありました。それでも、上位は堅いです。

レーザーでは飯島、永井が40位以内ですが、永井はゴールドフリートのボーダーラインです。明日の2レースをしっかり固めて、ゴールドルフリートに残り、トップレベルの選手と決勝で走れるように、集中していいレースをしてほしいです。

ラジアルは佐藤の第3レースがDNFとなっていますが、20位前後でフィニッシュラインを横切っているので、現在記録を確認中です。

今日は吹き始めが遅かったものの、15ノット前後の海風でした。明日はもう少し強めの海風になりそうです。

日本選手の成績
 日本からは12艇、17選手(男子11名、女子8名)出場します。
 470級女子 27カ国48艇参加  本日2レース
 6位  吉迫 由香 ・ 大熊 典子   ベネッセコーポレーション
   5−8−19−4
 7位  近藤 愛 ・ 鎌田 奈緒子  アビームコンサルティング
   1−14−26−3
 12位  田畑 和歌子 ・ 栗田 直美  福岡経済大学 教職員
   9−22ー9−27
 
 470級男子 32カ国78参加  本日予選2レース
 7位  山田 寛 ・ 中村 健一  SLED
   15−9−4−1
 17位  原田 龍之介 ・ 吉田 雄悟  早稲田大学
   3−17−15−12
 22位  関 一人 ・ 柳川 祥一  関東自動車工業
   12−11ー9−22
 76位  石川 裕也 ・ 野呂 英輔  関東自動車工業 ・ 日本大学
   30−24ーDNCーDNC
 
 レーザー級 31カ国122艇参加  本日予選2レース
 30位  飯島 洋一  飯島木型
   15−3−18−7
 40位  永井 久規  豊田合成
   19−17−17−10
 73位  安田 真之介  鹿屋体育大学
   25−27−12−29
 
 ラジアル級 21カ国45艇参加  本日2レース
 30位  石川 あゆ美  ベネッセコーポレーション
   31−30ー25−28
 42位  佐藤 麻衣子  中部ガス
   36−37−DNF−36
 DNFについては20位前後でフィニッシュしているので成績の誤りを申告中です。
Photo:斎藤 愛子
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470男子は12時スタート予定が、海風の入りが遅く、風待ちとなり13時頃からのレースとなりました。海上で昼食をとっている関東自動社チーム。
Photo:斎藤 愛子
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赤組のスタート。飯島がいますが、このスタートはもちろんゼネリコです。左へのシフトがあったので下からでてしまいました。

 

 

Photo:斎藤 愛子
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青組の中で10位でふんばった永井。総合40位はゴールドフリートのボーダーラインですが、明日は勢いでゴールドにはいるようにがんばります。


Index セイルメルボルン・アジアパシフィック選手権 第3日目

今日はよく吹きました。南からの傾度風で12時のスタートでは12−3ノットだったのが、13時、14時とだんだんと強くなり、最後は25ノットまであがる状況でした。25ノットといっても、ガスティーなので、安定して20ノット前後だったと思
いますが、時折くる強いブローに三角波も合わさり、難しい海面でした。

470女子は近藤組、吉迫組が2、3位で毎日日の丸が2列並びます。男子は山田組、女子は田畑組がBFDとスタートでの失格にかかりましたが、男子は今日で予選が終了し、怪我で休んでいる石川組以外はゴールドフリートに残りました。

レーザー級は飯島が今日もがんばり、ゴールドフリートに残りました。2月の世界選手権を目標に、トップクラスの選手達と練習レースのような感覚で戦っています。ダウンウィンドは昨日よりも、また1歩近づいた印象がありました。永井も気合のハイクアウトで頑張りましたが、ゴールドには3点足りませんでした。

今日は永井と佐藤(ラジアル)がプロテストがありました。佐藤は出されたほうですが、却下。永井はポートスターボードのケースで出したほうですが、NT強化合宿で訓練された英語の対応をためすチャンスで、ルール虎の巻を片手にうまく審問を一人で対応することができ、相手も失格になりました。時間をかけて積み上げてきたことの成果がでてよかったです。

明日も南の風です。メルボルンに、そろそろなれてきたと思います。

日本選手の成績
 日本からは12艇、17選手(男子11名、女子8名)出場します。
 470級女子 27カ国48艇参加  本日2レース
 2位  近藤 愛 ・ 鎌田 奈緒子  アビームコンサルティング
   1−14−(26)−3−5−5
 3位  吉迫 由香 ・ 大熊 典子   ベネッセコーポレーション
   5−8−(19)−4−10−10
 16位  田畑 和歌子 ・ 栗田 直美  福岡経済大学 教職員
   9−22ー9−27−11−(BFD)
 
 470級男子 32カ国78参加  本日予選2レース
 11位  山田 寛 ・ 中村 健一  SLED
   15−9−4−1−(BFD)−7
 23位  関 一人 ・ 柳川 祥一  関東自動車工業
   12−11ー9−(22)−9−15
 29位  原田 龍之介 ・ 吉田 雄悟  早稲田大学
   3−17−15−12−(21(−17
 76位  石川 裕也 ・ 野呂 英輔  関東自動車工業 ・ 日本大学
   30−24ー(DNC)ーDNC−DNC−DNC
 
 レーザー級 31カ国122艇参加  本日予選2レース
 27位  飯島 洋一  飯島木型
   15−3−(18)−7−16−5
 43位  永井 久規  豊田合成
   (19)−17−17−10−13−12
 86位  安田 真之介  鹿屋体育大学
   25−27−12−29−(DNC)−DNC
 
 ラジアル級 21カ国45艇参加  本日2レース
 33位  石川 あゆ美  ベネッセコーポレーション
   31−30ー26−28ー(37)−34
 35位  佐藤 麻衣子  中部ガス
   36−37−22−36−28−(42)

Photo:添畑 薫
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競り合う470級女子 吉迫・大熊組と田畑・栗田組
Photo:添畑 薫
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メルボルン市街を背景に臨むエキサイティングなレース海上

 

 

Photo:添畑 薫
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順調に上位へ迫る 470級女子 近藤・鎌田組


Index セイルメルボルン・アジアパシフィック選手権 第4日目

いつもどおりの海風、メルボルンらしいコンディションでした。昨日よりは少し弱いとはいえ、15ノット前後の南からの強風で、これまで予選を行ってきた470男子とレーザーは上位がそろってのゴールドフリートのレースが始まりました。ゴールドフリートのレースはスピード差も少なく、僅差で固まるため、油断するとあっという間に遅れてしまいます。

470女子は近藤組が安定したスコアで、トップのUSAにじりじりと追いついてきました。男子はオーストラリアが圧勝かとおもいきや、BFDにかかり、後退しています。日本3艇は何故か同じように10番台後半に固まりました。

レーザーは飯島がゴールドの洗礼をうけ、前を走らせてもらえません。アップウィンドもダウンウィンドも上位18艇は少し速いし、とにかくよく動きます。フィットネスが重要なクラスですから、タフな飯島が普通くらいにしかならないのです。オーストラリア、ニュージーランド、クロアチアのトップレベルは、まるでサイボーグのように疲れを知らないスーパーハイクアウトを続けます。

ラジアルにも女性サイボーグがいるから驚きです。フィンランドはヨーロッパ級からの転向組ですが、男子顔負けのスーパーフィットぶりで、金髪のポニーテールが波にゆれながらゆうゆうと走っていく姿に脱帽です。また、オーストラリアのブランクは強そうに見えないのに的をえたハイクアウトでリグをよく動かしています。ラジアル級はセーリングのうまさだけでなく、フィジカルが重要で、日本の石川、佐藤はフルハイクの風域では歯が立ちません。体を使ったセーリングが長続きしないので、持久力アップをしなければ国枠どころではないです。レーザーの飯島が克服したように、タ
フさをつけて、3月の世界選手権にむけて準備をしなければなりません。

明日の2レースで通常のフリートレースが終わり、最終日はメダルレースのみになります。明日は風が東に変化し、海風の入り方も若干かわるのでしょうか。

日本選手の成績
 日本からは12艇、17選手(男子11名、女子8名)出場します。
 470級女子 27カ国48艇参加  本日2レース
 2位  近藤 愛 ・ 鎌田 奈緒子  アビームコンサルティング
   1−14−(26)−3−5−5−2−1
 6位  吉迫 由香 ・ 大熊 典子   ベネッセコーポレーション
   5−8−19−4−10−10−(25)−11
 16位  田畑 和歌子 ・ 栗田 直美  福岡経済大学 教職員
   9−22ー9−27−11−(BFD)−12−14
 
 470級男子 32カ国78参加  本日決勝2レース
 15位  山田 寛 ・ 中村 健一  SLED
   15−9−4−1−(BFD)−7−28−17
 17位  関 一人 ・ 柳川 祥一  関東自動車工業
   12−11ー9−22−9−15−(24)−5
 18位  原田 龍之介 ・ 吉田 雄悟  早稲田大学
   3−17−15−12−21−17−8−(31)
 (シルバーフリート)
 38位  石川 裕也 ・ 野呂 英輔  関東自動車工業 ・ 日本大学
   30−24ー(DNC)ーDNC−DNC−DNC−DNC−DNC
 
 レーザー級 31カ国122艇参加  本日決勝2レース
 27位  飯島 洋一  飯島木型
   15−3−18−7−16−5−24−(25)
 (シルバーフリート)
 1位  永井 久規  豊田合成
   (19)−17−17−10−13−12−1−7
 (ブロンズフリート)
 25位  安田 真之介  鹿屋体育大学
   25−27−12−29−(DNC)−DNC−DNC−DNC
 
 ラジアル級 21カ国45艇参加  本日2レース
 33位  石川 あゆ美  ベネッセコーポレーション
   31−30ー26−28ー(37)−34−35−33
 34位  佐藤 麻衣子  中部ガス
   36−37−22−36−28−(42)−31−35

Photo:斎藤 愛子
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スタート20秒後のレーザーラジアル。スピード差が少ないので、大混戦です。
Photo:斎藤 愛子
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第8レースの上マーク直前の飯島(レーザー)。メルボルン市中心の摩天楼が今日もきれいに見えていました。


Index セイルメルボルン・アジアパシフィック選手権 第5日目

気圧の谷が近づいてきて、北東の風が吹き始めたメルボルンは、そこら中ハエだらけで、口もあけていられないほどの場所があります。それだけ風が弱いということで、12時スタート予定のクラスは陸上待機や海上待機で延期になりました。13時を過ぎると南に回り、470のエリア側から南南東の風が10ノット前後入るようになり、470は2レース、少し北側にあるレーザーのエリアは風の入りが遅れたこともあり、レーザーとラジアルは1レースを行いました。

470女子は先のスタートでしたが、軽風の2レースで、3艇すべてが明日のメダルレースに残っています。また、男子は関・柳川組が上位の選手が数艇、昨日からセイルメルボルンをやめてワールドの準備で休んだこともありますが、今日の2レースを6−5とまとめて、10位でメダルレースに残りました。しかし、多くの選手が今日までにワールド会場へ移動したこともありますので、何艇がメダルレースに参加するのかは、明日になってみないとわからない状況です。470世界選手権は2日後から計測が始まります。たいへんなスケジュールでありますが、選手は疲労と相談しながら移動かメダルレースかの選択にせまられています。

レーザーとラジアルは8ノットくらいの風でレースが始まり、中盤から10ノットを超えるようなコンディションでした。ゴールドフリートの飯島は1上を13位で回りながらも、周回するたびに少しずつ順位を落として26位。ラジアルの佐藤も1上マークを13位で回ったのですが、飯島とおなじように、周回するたびに、トップレベルの選手達にダウンウィンドで抜かれてしまいました。セイルトリムが追いつかない分をステアリングでおいつかせようとしているのでブレーキになっている様子です。しかし、飯島はトップフリートの中で得た点も多く、2週間後の世界選手権にむけてシドニーへ移動し、最終調整に入ります。ラジアルは3月中旬から世界選手権なので、猛特訓で国枠を目指してほしいものです。

最終日は12時半から順番で全種目のメダルレースのみ行います。ダブルポイント、捨てなしのレースです。明日は前線通過で雨が降る時間帯がありそうですが、風はちょっと期待できないかもしれません。

日本選手の成績
 日本からは12艇、17選手(男子11名、女子8名)出場します。
 470級女子 27カ国48艇参加  本日2レース
 2位  近藤 愛 ・ 鎌田 奈緒子  アビームコンサルティング
   1−14−26−3−5−5−2−1−2−(30)
 5位  吉迫 由香 ・ 大熊 典子   ベネッセコーポレーション
   5−8−19−4−10−10−(25)−11−11−9
 7位  田畑 和歌子 ・ 栗田 直美  福岡経済大学 教職員
   9−22ー9−27−11−(BFD)−12−14−1−5
 
 470級男子 32カ国78参加  本日決勝2レース
 10位  関 一人 ・ 柳川 祥一  関東自動車工業
   12−11ー9−22−9−15−(24)−5−6−5
 12位  山田 寛 ・ 中村 健一  SLED
   15−9−4−1−(BFD)−7−28−17−7−15
 26位  原田 龍之介 ・ 吉田 雄悟  早稲田大学
   3−17−15−12−21−17−8−(31)−30−23
 (シルバーフリート)
 38位  石川 裕也 ・ 野呂 英輔  関東自動車工業 ・ 日本大学
   30−24ー(DNC)ーDNC−DNC−DNC−DNC−DNC−DNC−DNC
 
 レーザー級 31カ国122艇参加  本日決勝1レース
 30位  飯島 洋一  飯島木型
   15−3−18−7−16−5−24−25ー(26)
 (シルバーフリート)
 1位  永井 久規  豊田合成
   (19)−17−17−10−13−12−1−7−8
 (ブロンズフリート)
 27位  安田 真之介  鹿屋体育大学
   25−27−12−29−(DNC)−DNC−DNC−DNC−DNC
 
 ラジアル級 21カ国45艇参加  本日1レース
 34位  石川 あゆ美  ベネッセコーポレーション
   31−30ー26−28ー(37)−34−35−33−33
 36位  佐藤 麻衣子  中部ガス
   36−37−22−36−28−(42)−31−35−32

Photo:斎藤 愛子
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朝は北東の風。レースエリアはべただったので、陸上待機で、13時50分に回答旗がおりました。
Photo:斎藤 愛子
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10ノットいかないくらいの軽風で、レーザーとラジアルは1レースだけしかできませんでした。


Index セイルメルボルン・アジアパシフィック選手権 第6日目(最終日)

最終日はメダルレースが行われ、日本からの出場は470男女の2種目でした。関・柳川組は10位でメダルレースに残りましたが、点差が離れておりメダルレースでも逆転の可能性がないため、レースに参加せずに世界選手権が開催されるモーディアリクへ移動しました。近藤組は打倒アメリカで優勝、吉迫組は打倒イタリアで3位を目指して、田畑組もより上位への進出をかけて参加しました。

レースは12時25分にラジアル級から順番にスタートする予定でしたが、前線通過がちょうど梅雨時のように停滞ぎみとなり、小雨が降ったり、晴れ間がでたりと安定しない天気で、風にも翻弄されました。ラジアル級はスタート後にタイムリミットでレースがやり直しとなり、全体のスケジュールが遅れてしまいました。

470女子は近藤組が下1番、吉迫組が上ぎみから出遅れて、すぐにタックして、それぞれがフリートの左右に広がりました。中盤からは右へのシフトと右からのブローが入り、吉迫組は1マークをトップで回り、その後はリードを広げてトップフィニッシュし、イタリアの順位しだいで表彰台です。近藤組は1上で左にいっていたので8位と出遅れましたが、2上までに3位まで挽回したものの、アメリカが2位で入ったため、逆転ならずで総合2位、銀メダルでした。吉迫組はイタリアが6位でフィニッシュラインを横切った時点では3位かと思われましたが、5位で入った田畑組がOCSで失格となり、5位にくりあがり、総合3位の銅メダルも持っていきました。軽風のレースでしたが、日本から3艇、しかも上位でフィニッシュする日本チームですから、世界選手権にその勢いを続けてほしいものです。

セイルメルボルンは本日で終了し、470チームはモーディアリクへ場所を移しての世界選手権が始まります。明日から計測ですが、詳細はあらためてお知らせします。

日本チームは470女子が銀メダルを獲得しました。レーザーは明日、世界選手権が開催されるシドニー郊外のテリガルへ向かって陸路1000kmの移動です。また、470は24日が世界選手権の第1レースとなるため、引き続き、応援をお願いします。今度は代表選考がかかる、非常にシビアな大会です。セイルメルボルンの長いレース期間中、応援をいただき、ありがとうございました。

日本選手の成績
 日本からは12艇、17選手(男子11名、女子8名)出場します。
 470級女子 27カ国48艇参加  本日メダルレース
 2位  近藤 愛 ・ 鎌田 奈緒子  アビームコンサルティング
   1−14−26−3−5−5−2−1−2−(30)ーM3
 4位  吉迫 由香 ・ 大熊 典子   ベネッセコーポレーション
   5−8−19−4−10−10−(25)−11−11−9ーM1
 8位  田畑 和歌子 ・ 栗田 直美  福岡経済大学 教職員
   9−22ー9−27−11−(BFD)−12−14−1−5ーM OCS
 
 470級男子 32カ国78参加  本日メダルレース
 10位  関 一人 ・ 柳川 祥一  関東自動車工業
   12−11ー9−22−9−15−(24)−5−6−5ーM DNC
 12位  山田 寛 ・ 中村 健一  SLED
   15−9−4−1−(BFD)−7−28−17−7−15
 26位  原田 龍之介 ・ 吉田 雄悟  早稲田大学
   3−17−15−12−21−17−8−(31)−30−23
 (シルバーフリート)
 38位  石川 裕也 ・ 野呂 英輔  関東自動車工業 ・ 日本大学
   30−24ー(DNC)ーDNC−DNC−DNC−DNC−DNC−DNC−DNC
 
 レーザー級 31カ国122艇参加  
 30位  飯島 洋一  飯島木型
   15−3−18−7−16−5−24−25ー(26)
 (シルバーフリート)
 1位  永井 久規  豊田合成
   (19)−17−17−10−13−12−1−7−8
 (ブロンズフリート)
 27位  安田 真之介  鹿屋体育大学
   25−27−12−29−(DNC)−DNC−DNC−DNC−DNC
 
 ラジアル級 21カ国45艇参加 
 34位  石川 あゆ美  ベネッセコーポレーション
   31−30ー26−28ー(37)−34−35−33−33
 36位  佐藤 麻衣子  中部ガス
   36−37−22−36−28−(42)−31−35−32

Photo:添畑 薫
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USAチームに徹底的にマークされる近藤・鎌田
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470級女子、なんとメダルレースに日本女子チーム3艇が。。。

 

 

Photo:添畑 薫
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470級女子、メダルレースのトップは吉迫・大熊チーム
Photo:添畑 薫
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470級女子、メダルレースのトップは吉迫・大熊チーム
Photo:添畑 薫
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セーリングチームジャパンのオフィシャルカーの前で銀メダルをかけた近藤・鎌田

 

 

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惜しくも銀メダル!でも手にしてニッコリ


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