● レース情報 / Race Informations 

2008年470ジュニアワールド

箱守 康之氏のレポートです
Photo箱守 康之
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日本チーム全体写真

関連サイト:
大会の成績/レポート

http://www.470.org/champ08/jwc/


Index 2008年470ジュニアワールド のお知らせ

 470ジュニアワールド2008は、Gdynia(ポーランド)で開催されますが、7月21日に大会オフィスがopenし、大会の受付が始まりました。

 Gdyniaの天候は、朝晩の気温が18℃ぐらいで陽が陰ると肌寒く、太陽が出ると日差しが強く感じますが、突然の雷雲で雨が激しく降り出す気象の変化が激しい所です。

 従ってユースワールドの会場となったデンマークと同様に、風速にも強弱が大きくあり、雲の影響で風向の変化もある選手を悩ます海面になる予感です。

<日本選手及びコーチ>
●470男子
※飯束 潮吹/大嶋 龍介組(福岡経済大学)
※川添 正浩/小泉 諒(中央大学)

●470女子
 ※大曲 昭子/後藤 沙希(関西大学)

3チームともに、ペアーは違ってもユースワールド、470ジュニアワールドそしてジュニア時代のOPワールド等、海外遠征の経験者でもあります。

コーチには、2008年ナショナルチーム(NT)で、470級クルーで北京五輪を最後まで戦った栗田直美コーチ(福岡経済大学職員)が若手選手たちのコーチスタッフとして、海上でのチューニングを含め極め細かくアドバイスを行なっています。

本日から受付、計測が始まりましたが、日本チームの計測は明日22日の9:00から始まります。

抜き打ちで各国からフル計測する艇が張り出され、日本チームからは、大曲/後藤組がフル計測になります。

参加国、参加隻数は、25ケ国86隻ですが、その中でも女子の参加隻数が28隻と、ここ数年で最も多い隻数になる予定です。(22日に最終確定)

 日本チームは、7月16日に日本を出発、その日の夜に現地入りし、日本からコンテナー輸送した艇を、翌日の17日に予定通り受け取ることが出来ました。

その日は、コンテナーから艇を引き出し、艤装を行い翌日からの練習に備え大会前に、3日間の練習を行ないました。
 全体的に、中風から強風域(最大11m/sec)での比較帆走及び大会前から入る海外選手たちとのミニレース練習を行い、風の特徴やチューニングチェックを行なうことが出来ました。

大会会場となるレースエリアは、うねりや波が大きく立つ所ではありませんが、風の強弱(レース中に風速が突然上がったり、落ちたりすることが考えられる)が大きいことから、チューニングの幅を持ったセーリングができないと苦しいレース展開が予想されます。

 従って、軽風でスタートしても、レース途中で雷雲の発生で10m/secオーバーにも対応できるセーリング技術が要求されます。

23日からの始まる大会での日本チームの活躍に応援を宜しくお願いします。

Photo:箱守 康之
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大会会場となるYacht Club Polski Gdyniaの競技艇置き場
ヨットハーバーの隣には、ビーチがあり多くの人が集まる場所です
Photo:箱守 康之
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大会前の最終チェックを行なう日本チームの3艇
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順風での海上練習を行なう男子2チーム
(写真右が川添/小泉組、左手が飯束/大嶋組)
  写真には写っていませんが、女子も一緒に練習しています
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21日から始まった計測風景からは、あまり厳しい計測雰囲気は伝わらない


Index 2008年470ジュニアワールド

 470ジュニアワールド2008の日本チームの計測が、9:00から予定通り始まりました。
計測も順調に進み、大曲組(JSAF所有艇)の総重量が500g足りず、コレクトウェイトを付けるぐらいで、無事計測を終了しました。

 午後からは、3隻での海上練習を実施しましたが、川添組のクルー小泉選手が所用で練習できないことで、栗田コーチがクルーを努め、良い風の中で最終の調整を行うことが出来ました。

本大会のレース海面は、トリッキーなコンディションですが、風域として中風が多いので日本チームの上位入賞が期待できますが、風のシフトにどの様に対応するかが大きなポイントでもあります。
23日からの初日レースで、日本チームが波に乗れることを期待し、選手のサポートを行ないたいです。

 19:00からハーバー裏手にあるポーランド海軍巡視艇(係留された一般観覧用)での開会式に
参加し、大会が開幕されました。
日本の3チームは、体調不良の選手も無く元気で明日からのレースに頑張るので、ご期待ください。


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開会式となったポーランド巡視艇の甲板を警備する憲兵
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順風で海上練習を行なう3チーム
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栗田コーチも、川添選手と現役さながらのクルーワークを見せていました
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小柄な女子チームも男子一緒に、リーチングの帆走確認


Index 2008年470ジュニアワールド 第1日目

 本日から予選レースが始まり、女子は25隻(単独)、男子は63隻を2グループに別けて26日までゴールド、シルバーフリートに別ける予選が行なわれます。

23日は、11:00スタート予定が、朝から風が無く陸上での待機が続きます。またgdyniaの天候は、今までの涼しさがどこへ行ったかの様に、夏空が広がり快晴の1日で、午後から北風(シーブリーズ)が序々に入り、14:05に女子の第1レースがスタートしました。

風向0°風速5〜8.0m/secの安定したコンデションの中、男女ともに2レースを消化しました。

男子は、各2グループの上位獲得を期待し選手をサポートするも、飯束/大嶋組(イエローグループ)が第1レースで良いスタートした後にトラピーズのテークルロープが切れるトラブルが発生。レース途中で修復するも順位を大きく落とす結果となりました。

また川添/小泉組(ブルーグループ)も、スタート後に風下艇のクロースホールドの角度について行けず、逃げのタックで行きたい反対の海面でレースを展開せざるを得ない結果となり、順位を上げることが出来ません。

6〜8m/secのリーチングコースやフリーのスピードでも、海外選手とのスピード差を各選手が、感じた初日でした。

 女子は、25隻の小フリートでの戦いですが、1レース目にスタートを失敗し、順位を上げられませんでしたが2レース目は、スタート後に良いコースを選択でき、序々に風速が増すも中盤の順位をキープできたことが、本人にとっても大きな自信になったと思います。
 
 男子予選レースは、残り4レースですが、初日の成績が悪かった日本チームにとって、24日の成績が非常に重要になってきます。

男子は、十分に上位を獲得できるレベルなので、今日のレースに挽回することを期待します。

<男子>(64隻)
※飯束/大嶋組 (福岡経済大学)
総合39位 19、21位 (40点)
 
※川添/小泉 (中央大学)
総合41位  18、23位 (41点)
 
<女子>(25隻)
※大曲/後藤 (関西大学)
総合19位  24、15位  

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男子予選レースのスタートは、比較的に混雑はしないが優位な海面を狙う選手がピンポイントで多く集まってスタートするので、その中からスタートできないと命的になってします
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男子上位グループの上マーク廻航風景
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本大会は、トラペゾイドコースの最終マークからフィニッシュラインまでの距離が短いことが、強風のリーチングでは日本チームに幸いしているかもしれない
フィニッシュに向かう飯束/大嶋組のリーチング
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アダルトのワールドでも、常に上位の成績を獲得しているイスラエルチーム
(LIOR LAVIE, YAM AMIR)2レースを1、1位でフィニッシュ


Index 2008年470ジュニアワールド 第2日目
Photo:箱守 康之
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最初の下マークを集団の上位で廻航する飯束/大嶋組
本日も、昨日と同様に夏空が広がる快晴の中、朝から北風(シーブリーズ)が入り、予定通り女子からのスタートで予選レースの3、4レースが順調に消化されました。

大会前の練習での不安定な風向が一遍、風向10〜0°の範囲で時間が経つに従って、風速5〜8.0m/secと序々に増すパターンです。

波は、海風が水深20mと浅いことで、不規則なうねりと陸との返し波が立ち、少し走りづらい程度です。しかしフリーでは、サーフィングがしやすく、どれだけ波に乗せられるかが重要になります。

男子は、川添/小泉組(イエロー)、飯束/大嶋組(ブルー)が昨日と逆のグループとなり、コースは、川添組がアウターループ、飯束組がインナーループとなります。

 男子では、飯束組が2回のレースでスタート後の第1上マークから風下マークまでを、2番と4番の上位で廻航するも、2回目の風上コースで順位を落とし、ジャンプアップできことができませんでした。

本人曰く、「風向の変化に付いていけず、カバーリングも甘かった。」と反省の弁。

スタートも良く、上位選手と互角の走りをしているので、タクティクスでのコースミスを起こさないことが課題となりました。

また川添組は、最初のレースでOCS、続くレースでも順位を上げられず、本人曰く「スタート及びスタート後のクロースホールドで走り負けをしている。」とのことで、波のある海面でのセッティングとステアリング技術の工夫が必要となっています。

女子も軽量なので風速が増すごとに、外国艇との走りに差がでて、コース選択もエッジに出てしまうコースが多くなっています。振れのあるコースなので、他艇をカバーしながらのセーリングが必要となっています。

25日は、予選レースの最終2レースが行われますが、川添組がゴールドに残れる位置にいるので、昨日の失敗を糧により成績アップが期待されます。他2隻も、海面にも慣れてきたので、この大会で多くのことを学び、思い切りの良いレースをして欲しいです。

<男子>(64隻)
※飯束/大嶋組 (福岡経済大学)
総合36位 19、(21)、12、18位 (49点)
※川添/小泉組 (中央大学)
総合44位 18、23、(OCS)、18位 (61点)
 
<女子>(25隻)
※大曲/後藤組 (関西大学)
総合19位 (24)、15、16、19位 (50点)

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女子グループでアウターループ下マークを廻航する大曲/後藤組
この時点で上位との差が大きく広がってしまう
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フニッシュラインに向かうスペイン、オーストラリアチーム女子のトップグループ
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下マークを廻航し波があるレース海面のクロースホールドに向かう飯束/大嶋組
ですが、この後に順位を落としてしまうのが残念
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最終マークを廻航しフニッシュに向かう川添/小泉組ですが、もう少し上位に絡んでレースすることを期待したい


Index 2008年470ジュニアワールド 第3日目

今日は、男子の予選レース最終日となる第5、6レースが行なわれました。このレースで、ゴールドフリート、シルバーフリートに区分けされることで、参加隻数で中盤の成績の選手は、ボーダーラインライン上なので、何とか良い成績を取る必要がある大切な日となります。

日本選手も、このボーダーライン上にいるので、今日の成績でゴールドフリートに残れるか、重要なレースとなります。
今日も風向10〜0°の範囲で風の強弱があるものの、風速5〜7.0m/secと昨日よりは弱い風でのレースとなり、男子は、川添/小泉組、飯束/大嶋組が共に同じ組となり、アウターループコースとなりました。

 飯束組は、第5レースで、昨日の上位から脱落するコースミスとカバーリングを修正し、最初から上位をキープし3位でフニッシュ。次のレースでも順位を序々に上げて、14位でフニッシュしゴールドフリートに残ることができました。

また川添組は、最初のレースで23位、続くレースでも順位を上げられず、課題であった「スタート及びスタート後のクロースホールドで走り負け」以上に、コース選択ミスが大きく響くレースとなってしまいました。シングルで走っていながら、順位を大きく落としてしまった第6レースが悔やまれますが、シルバーフリートで決勝ラウンドに進むことになりました。

女子も軽風であったことで何とか順位を上げたいところですが、スタートのミスや外国艇との走りに差がでて、順位を上げることができませんでした。

女子は、25隻のフリートで予選がないので、後半戦での巻き返しと本人達の思い切りのレースを期待したいです。

<男子>(64隻)
※飯束/大嶋組 (福岡経済大学)
総合28位  19、(21)、12、18、3,14位 (66点)
※川添/小泉組 (中央大学)
総合45位  18、22、(OCS)、18、23、23位 (104点)
 
<女子>(25隻)
※大曲/後藤組 (関西大学)
総合21位 (24)、15、16、19、22、19位 (88点)

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女子のトップ3位までは、黄、赤、青色のステッカーが貼られ、互いに意識しながらのレースが展開されるが豪州が一歩後退
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念願のシングル3位フニッシュを目指しフニッシュラインに最後のリーチングで向かう飯束/大嶋組
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男子で圧倒的なパワフルな走りでフリートをリードし風上マークを廻航するイス ラエルチーム
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ハーバーのスロープ付近には、白鳥がひと時の休息とパンを貰いにやってくる


Index 2008年470ジュニアワールド 第4日目

 今日から男子は、上位のゴールド、下位のシルバーグループに分かれての、決勝シリーズ第7、8レースが行なわれました。

 飯束組がゴールド、川添組がシルバーですが、残りのレースでより上位を目指します。
今日は、シーブリーズが安定しないことで陸上待機後、風向20〜0°の範囲で風の強弱があるものの、序々に吹き出した風で出艇。風速4〜7.0m/secと風速幅の大きい、昨日より弱い風のレースとなった。

男子は、飯束/大嶋組がスタートダッシュから左海面のブローを上手に掴み、第1上マークを3位で廻航し、フリーでの順位変動があったものの、そのまま3位でフニッシュし、上々の滑り出しとなった。しかし続くレースで上位集団に付けるも、ポートタックでアプローチする第1上マークで、スターボードタックでアプローチする艇団の密集でのタッキングで痛恨のマークタッチ。
そのミスが響き本大会で最も悪い25位の順位(捨てレース)を叩いてしまった。

川添/小泉組は、シルバーグループであるが5位、5位と上位のフニッシュを獲得することで、レース展開のポイントを掴んできた様である。しかし、本人たちにはまだ納得する走りでは無い様で、より向上心を持って残りのレースに臨む姿勢を忘れていません。

女子は、スタート時に瞬間に風速が上がり、今回始めて挑戦する未知のピンダウン。(強風用でサイドステーを詰めること) 今回1番のトップスタート。しかしリコール艇ありのX旗が掲揚されリコールかと心配したが、上マークで排除されず、フルトラピーズでも海外選手に付いていける上り角度を保ち、初めてのシングルフニッシュを果たしました。

日本の女子は軽量で身長も無いことで、風速が多少落ちても海外選手よりセイルを浅くセッティングすることで、海外選手がアンダーパワーになった場合でも、角度も保ち走らせられる事を再確認する結果となりました。

日本の男女ともに、今日のレースで若干ですが総合順位を上げてきました。

風の変化に悩む上位陣にも、順位の変動が起こってきている傾向で、まだジャンプアップが期待できます。

<男子>(64隻)
※飯束/大嶋組 (福岡経済大学)
総合25位 19、21、12、18、3,14、3、(25)位 (90点)
※川添/小泉組 (中央大学)
総合41位 18、22、(OCS)、18、22、23、5、5位 (113点)
 
<女子>(25隻)
※大曲/後藤組 (関西大学)
総合17位 (24)、15、16、19、22、19、9、11位 (110点)

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アウターループの風下マークを上位で廻航する飯束/大嶋組
右手の赤色エンブレムは、最終マークを廻航する女子選手
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念願のシングルフニッシュを目指し最終マークを廻航する大曲/後藤組
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フニッシュへ向かう大曲/後藤組とロシアチームの争いですが、ただフニッシュラインに向かうのでなく、うねりとパフをどの様に利用して艇をプッシュうさせるかが、彼女たちの今後の課題です
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大型客船をバックにフニッシュラインを5位で向かう川添/小泉組


Index 2008年470ジュニアワールド 第5日目
Photo:箱守 康之
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風上マークからアウターループの風上マークに向かう男子上位集団
写真右から2番目が飯束/大嶋組
男子は、昨日と同じくゴールド、シルバーグループに分かれての、決勝シリーズ第9、10レースが行なわれました。

しかしgdyniaは、夏の天候になってから北風が夜中まで風向も変えず、風速も順風でずっと吹いています。

従って運営も非常に少ない人数で、決められた様にコースを設定しレースが行なわれていることで、選手からのレース運営に対する不満や救済の要求もありません。

今日は、風が少し弱い予報でしたが、昨日と違って回答旗での陸上待機もなく、予定通り運営艇が出艇して、選手もチェックアウトの申告を行い、レース海面へ向かいます。

それと同時にどうしてか風が吹き出し、レースが0°の風軸で実施されるとパターンです。

日本では羨ましい限りなレース海面です。

男子は、飯束/大嶋組が風下スタートから、途中から右海面のブローを上手に掴み、第1上マークを4位で廻航しそのまま4位でフニッシュし、上々の滑り出しとなった。しかし続く2レース目がいつも安定して上位を確保できないことで、順位でのジャンプアップができない課題があります。

この日の2レース目は、第1マークアプローチまで、上位集団に付けるも、ポートタックの艇が強引に風上マークにアプローチするタッキングで飯束/大嶋組と接触。

相手が2回転ターンをするも、そのケースが響き18位の順位でした。

川添/小泉組は、シルバーグループであるが昨日に続き7位、8位とトップ10内でのフニッシュをキープしています。今日は、川添選手の20歳の誕生日ですが、日本チームで誕生日会を開く予定です。

女子は、シングルを獲得したレース以外、上手にスタートができず第1マークの順位が悪いのが課題です。海外選手にスタート時に風下にスペースを持っても入られ、スタート後に付き上げられ逃げのタックをするパターンです。

もう少し、順位を意識したガッツのあるセーリングを身につけないと今後、国内や海外でのレースでも厳しい戦いが続くでしょう。大会も28日の決勝シリーズ(2レース)及び29日のメダルレース&順位決定レースのみとなりました。

<男子>(64隻)
※飯束/大嶋組 (福岡経済大学)
総合21位 19、21、12、18、3,14、3、(25)、4、18位 (112点)
※川添/小泉組 (中央大学)
総合39位 18、22、(OCS)、18、22、23、5、5、7、8位 (128点)
 
<女子>(25隻)
※大曲/後藤組 (関西大学)
総合17位 (24)、15、16、19、22、19、9、11、20、15位 (145点)

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女子のスタートシーン。スタート船は、少人数でも対応できるフラッグ掲揚塔に、スタッフ5名(女性3名)で運営する
真ん中で出遅れる大曲/後藤組
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女子では、圧倒的な強さでトップで風上マークを廻航する英国チーム
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ハーバー横のビーチでは、週末ともなれば多くの人が集まり、スピードボートでの試乗会も体験できる(有料)
Photo箱守 康之
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7月27日に現地で20歳の誕生日を迎えた川添選手に仲間からの誕生日ケーキとこの後に、海に投げ込まれる寒い祝福を受ける


Index 2008年470ジュニアワールド 第6日目

男子は、昨日と同じくゴールド、シルバーグループに分かれての、決勝シリーズ第11、12レースが行なわれました。
今日のgdyniaは、夏の天候になってから始めて薄い雲が上空に広がり、いつもの北風が北北東風に変化し、海上での風待ちをした後、40°〜20°での3〜5m/secの中でスタートとなりました。

 女子のスタート後、男子のゴールドグループは、3回のゼネラルリコールを繰り返し、32隻中11隻がブラックフラッグ(スタート1分前にスタートラインを越えると失格)となる波乱のレースとなりました。

男子は、飯束/大嶋組がブラックに掛からず今日の2レースを14、10位と手堅く走り、上位艇の失格から総合順位を上げることができました。

また今日のレースでは、初めてレース中でのマーク移動もあり、風が不安定であったことが解ります。

川添/小泉組も、シルバーフリートのゼネラルリコール、風軸の変更等で海上での待ち時間が長かったが、集中力を切らさず、昨日に続き3位、9位と確実に上位をキープしシルバーグループの上位に位置しています。

女子は、課題のスタートが良くないが軽風でのシフトのある海面で、海外選手と比較し軽量なことと軽風が得意な利点もあり、上位で争うことができ、初の4位を獲得しました。

好きな軽風で順位を意識したガッツのあるセーリングが少し身を結んだのでしょうか?

 29日は、最終のレースと、男女トップ10のメダルレースが行なわれます。

日本チームも最後のレースは、遠征総仕上げの気持ちでレースに臨みます。

<男子>(64隻)
※飯束/大嶋組 (福岡経済大学)
総合15位 19、21、12、18、3,14、3、(25)、4、18、14、10位 (135点)
※川添/小泉組 (中央大学)
総合36位 18、22、(OCS)、18、22、23、5、5、7、8、3、9位 (140点)
 
<女子>(25隻)
※大曲/後藤組 (関西大学)
総合15位 (24)、15、16、19、22、19、9、11、20、15、13,4位 (162点)

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ゴールドフリートのスタート風景
レースも終盤ともなると、ゼネラルリコールが繰り返され4回目でスタート
Photo:箱守 康之
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シルバーフリートもブラックフラッグでスタート。川添チームもスタートで出遅れながら途中で挽回する展開です
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女子は、待望のベラルーシとの争いをしながら4位でフニッシュする
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インターナショナルジュリーとして本大会のジャッジを行なう秋元さん
(5ケ国のジュリー構成)


Index 2008年470ジュニアワールド 第7日目(最終日)

本日は、最終日の10位以下の男子ゴールド、シルバーグループに分かれて決勝シリーズの最終13レース目が岸よりのコースで11:00から行なわれました。

いつもの様に、0°〜10°での4〜6m/secの中でスタートとなりました。

 女子のスタート後、男子のゴールドグループ、シルバーグループの順に、レースを終了しました。

男子は、飯束/大嶋組が最終下マークまでフランスを抑えトップをキープしていましたが、最終下マーク手前でフランスチームにインサイドを取られ痛恨の3位でフニッシュ。

最終レースに1位かと思いましたが惜しいレースを落としてしまいましたが、ここ数年間で日本チーム最高位の成績を収めることができました。

川添/小泉組も、上位をキープしシルバーグループに位置していましたが、今日のレースで若干順位を落としてしまいました。

女子も、今回のシリーズが順風だったことで、大きく順位を落とすことはありませんでしたが、課題のスタートを日本で再度練習し、風域が上がってセーリングできるレベルアップを期待します。

フリートレース後に、女子及び男子の順番でトップ10のメダルレースが行なわれましたが、さすが上位艇の走りや動作は、学ぶところがあります。波のあるフリー帆走や勝負に賭けるコンセントレーション等、上位選手達の走りや動作を目に焼き付ける意味から、メダルレースを日本チームも海上から観戦しました。
 
 メダルレースは、1位がオランダ、2位がイスラエル、3位が混戦でしたがメダルレース10位のイタリアが何とかフリートレースの成績の貯金を生かし3位となりました。

 世界のトップを担う若手選手が多く集まる本大会に、今後も多くの日本選手が参加し、世界にチャレンジしてもらいたいと願っています。

 日本からの応援 有難うございました。

<男子>(64隻)
※飯束/大嶋組 (福岡経済大学)
総合12位 19、21、12、18、3,14、3、(25)、4、18、14、10、3位 (138点)
※川添/小泉組 (中央大学)
総合38位 18、22、(OCS)、18、22、23、5、5、7、8、3、9位 (149点)
<女子>(25隻)  
※大曲/後藤組 (関西大学)
総合15位 (24)、15、16、19、22、19、9、11、20、15、13,4、6位 (168点)

Photo:箱守 康之
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最終レースをフニッシュし全てのレースを終了した大曲/後藤組
Photo:箱守 康之
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ジュニアワールド出場2回目の川添選手は、前回の苦い経験を生かしシルバークラスでしたが持てる力を出し切り大会を終了しました
Photo箱守 康之
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日本選手の中で、最高位の成績を挙げた飯束/大嶋組
最終レース1位とはなりませんでしたが、十分世界と戦える手ごたえを感じたことと思います
Photo箱守 康之
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大会終了後にハーバー内で行なわれた男子表彰式風景


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