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斎藤 愛子氏のレポートです
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http://49er.cnarenal.com/49er/result.php |
２００８年４９ｅｒ級ヨーロッパ選手権 のお知らせ|
２２カ国６４艇が集まってのヨーロッパ選手権がスペイン・マヨルカ島のパルマで開催されます。ヨーロッパ選手権ではありますが、オーストラリア、日本、アメリカ、ブラジル、カナダからも参加しており、２４日から３０日まで熱戦が期待されます。 マヨルカ島は２１日までプリンセスソフィア杯でしたが、引き続き、同じ会場で２２日から受付と計測が始まりました。６４艇はグループに分けられて、２４日から２６日まで予選ラウンドを行い、２７-２９日は決勝グループ、３０日にメダルレースを予定しています。 日本からは石橋・牧野組が参加します。プリンセスソフィア杯にはでていない上位チームもありますので、より高いレベルでのレースになるのでしょうか。昨年、石橋・牧野組は２５艇だけが進出するゴールドフリートに残ることができましたが、ゴールドの中では上位を走らせてもらえませんでした。まずは予選をしっかり走り、２５位以内で決勝上位フリートに進むことが目標です。石橋組もレベルアップしてきましたが、世界のトップを走るチームは皆北京五輪を目指して更なる飛躍をとげています。そんな厳しい条件の中でも、昨年以上の成績をあげられることを期待しています。 日本からの参加： |
２００８年４９ｅｒ級ヨーロッパ選手権 第１日目
９レースが予定されている予選は２５日、２６日でできる限り行う方針です。２５日の予報ではストームが次第に去っていくことにはなりそうですが、何時頃からレースができるのかはその日になってみないとわからない状況です。 |
２００８年４９ｅｒ級ヨーロッパ選手権 第２日目|
２５日のマヨルカは１５-２０ノットの北からの風。そして、昨日の中止を取り戻すべく、１日で５レースを行い、選手にとっては肉体的にも精神的にも、非常に厳しい１日となりました。４９ｅｒのレースはトップ艇で３０分程度の短めですが、吹いた中では、ずっとダッシュが続いているようなもので、波の悪い条件ではずっと立ったまま艇の上で作業することだけでも消耗します。朝から３レースを連続で行い、一度昼食のために陸へあがり、少し休憩を入れてから午後の部で２レースを行いました。 石橋・牧野組は軽風域では上位にからんで走れる力がついてきたものの、中風以上の強風域では、まだまだスピード差があります。マストやセールのセッティングと怖いもの知らずで加速していく思い切りが必要で、ちょっと頭がおかしいんじゃないのかと思われるくらいのスピード狂的勢いが足りない部分かもしれません。バイクでかっとぶレーサーと同じく、スピードを追求するとこけるのが紙一重のセーリングクラスなのです。軽風では平地を走るものの、強風では地面が平らではなく、でこぼこだと考えたらいいのでしょうか。とにかく、もまれて、慣れることがレベルアップにつながるでしょう。上位２５位までしかゴールドフリートに残れませんから、予選最終日は気合が入ります。 ２６日も予選レース数を取り戻すために４レースを予定しています。 ２６日も予選レース数を取り戻すために４レースを予定しています。 日本からの参加：
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２００８年４９ｅｒ級ヨーロッパ選手権 第３日目|
２６日も安定した強めの風で３レースを行い、上位２７艇が明日からの決勝シリーズでゴールドフリート、残りがシルバーフリートでレースをすることになりました。石橋・牧野組は残念ながら、３１位に下がってしまい、シルバーフリートでのレースとなります。 上位はスペインがワンツーで抜けていますが、ワールドチャンピオンのオーストラリアは１９位、２位だったイギリスは２４位で何とかゴールドに残ったところです。ここからは直接対決になりますから、順位の変動も大きくなりますが、安定しない成績の艇が後半をどうまとめてくるかが鍵になります。 明日、２７日は１２時から３レースを予定しています 日本からの参加：
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２００８年４９ｅｒ級ヨーロッパ選手権 第４日目|
今日から２５艇がゴールドフリート、残りがシルバーフリートでの決勝レースが始まりました。ゴールドフリートは３レース、シルバーフリートは２レースを行いました。 石橋組は波があるコンディションで今ひとつ走りきれておらず、課題を克服するため、必死にレースをしています。少しずつ、技術をマスターしつつあるので、大会を通して、何かをつかんでほしいです。 トップのマルチネス組は予選全レースからもっとも悪いレースを１カットし、残りの順位をポイントで合計した点を決勝へ持ち越すため、今日の１−３−１で２位に２５点差をつけています。すでに五輪代表に決まり、アテネに続き連覇を狙うチームですが、今日の走りは見事でした。 明日も決勝３レースを予定しています。 日本からの参加：
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２００８年４９ｅｒ級ヨーロッパ選手権 第５日目|
決勝グループで３レースが実施され、スペインのアロンソ組がマルチネス組を１点差で抜いてのトップにたちました。昨日は絶好調だったマルチネス組ですが、今日は何かセッティングを間違えたのか、いいところが全くない３レースになりました。明日の２レースの結果から上位１０艇がメダルレースに進みます。 石橋・牧野組は３レースでアップダウンがあり、２位もとりましたが、トータル順位はかわらずの３０位です。なかなか思うようなレースができずにいましたが、やっと２番がとれて、形がつかめてきました。 シルバーフリートは明日が最終日になります。石橋組にとって成果のあるレースができて、次へつながる結果にしてほしいと思います。
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２００８年４９ｅｒ級ヨーロッパ選手権 第６日目（最終日）|
４９ｅｒヨーロッパ選手権は２９日に決勝シリーズの最終レースを行い、３０日に上位１０艇によるメダルレースが行われました。 石橋・牧野組は２９日に３レース行いましたが、３位と１０番台が２レースで、トータルは３１位になりました。走れる風域では上位に入れるのですが、波が出たコンディションが課題です。４９ｅｒは丁寧に走る風域と、思い切りの良さと、ちょっと異常な無鉄砲さが必要な風域とがあります。石橋にはエイヤーという勢いあるステアリングが今後の取り組みになるのでしょうか。 優勝はスペインのマルチネス組で、２連覇となりました。北京五輪のスペイン代表にも決定し、今度は五輪２連覇を目指します。２位は同じくスペインのアロンソ兄弟組で、３位はウクライナのルカ組でした。 ４９ｅｒヨーロッパ選手権は本日で終了となりました。石橋・牧野組はこのあと４月７日からイタリアのガルダ湖で開催されるガルダウィークに参加します。
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